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PARABOOT Recommend Style / 2018SS Vol.1待ちきれない ! 夏は靴から始める

2018.04.25

新しさと懐かしさが混在
ニューヴィンテージなスタイル

・Uチップシューズ (CHAMBORD) / PARABOOT
・3B ジャケット / De Petrillo
・クルーネックニット / Settefili Cashmere
・ストレッチ デニム パンツ / SIVIGLIA
・シルク スカーフ / Kinloch

とある晴れた初夏の日曜日。仕事が一段落して今日は完全オフ。ゆっくり目覚めて、午後からヴィンテージ家具でも物色しに行こうか、というようなのんびりゆったりした一日は多かれ少なかれ誰にでも訪れるもの。そんな日はどんなファッションで出掛けるのが正解なのでしょうか ? 初夏と言えど、夕方からは肌寒い日もありますよね。そんな時、まずはジャケットとデニムです。

ヴィンテージでブリティッシュなグレンプレイドがどうしても気になって手に入れたジャケットは、ナポリ仕立てのデ・ペトリロ。グレンプレイドと言えば白黒が常ですが、こちらはベージュ系のもの。さりげなく赤が挿されていて、素材はリネン100%。ほんのりザラリとしたタッチにこの柄行き。アップデートされたヴィンテージテイストが満載です。もちろん、デ・ペトリロならではの軽い仕立てとのマッチングは抜群。

インナーには洗練された色合いのニット。雰囲気のコントラストを付けるのがニューヴィンテージスタイルへの近道というワケ。そのニットにサラリとスカーフを巻いて、お気に入りのデニムと合わせれば、家具を見た後にちょっとしたレストランに向かっても気持ち良く迎え入れてくれるはず。

そうなると、問題なのは仕上げの靴。のんびり、ゆったりとした一日に仕事でも履くようなダークカラーのシューズはNG。スニーカーやサンダルでも良いけど、気負いなく洒落て見えて、もちろん履き心地の良いシューズを選びたいですよね。例えば、初夏に映える清潔感ある白靴はいかがでしょうか。こちらは、数多くの定番モデルを有するフランスの名門「Paraboot (パラブーツ) 」の新作です。


よく見ると只者ではないこのシューズ

・Uチップシューズ (CHAMBORD) / PARABOOT

パラブーツの中でも定番中の定番と言えるこちらのモデルは “CHAMBORD (シャンボード) ”。街中でもよく見掛けるベストセラーシューズですが、アッパーレザーが白いということを除いてもちょっと違った雰囲気を醸しているんです。この事にお気づきでしょうか ?

エレガントでありながら味わいもあるホワイトシュリンクレザーをアッパーに搭載したこちらは、ドレス仕様のディテールをまとっているのです。元来、CHAMBORDは底付けがノルヴェイジャン製法、ボリュームのあるラバーソールという仕様。それが、グッドイヤー製法、ボリューム控えめなラバーソールになることでスマートな顔つきに変貌しました。甲部分のグリーンのブランドチケットも省かれているのは、嬉しいような寂しいようなところではありますが (笑) 、あのアイコンがないだけでも新鮮に映ります。


色を使ったスタイリングに馴染むんです

・Uチップシューズ (CHAMBORD) / PARABOOT
・クルーネック ニット / Settefili Cashmere
・2プリーツ コットン&リネン パンツ / PT01

白という色は黒と並び強い印象を与える、と言われる色でもありますが、シュリンクレザーゆえの柔らかな発色とシボによる豊かな表情が服馴染みの良さへと導きます。そこで、注目カラーであるオレンジをニットで取り入れたのが上掲のスタイリング。ナチュラルな色で纏めるのが今シーズンの気分という中で、オフホワイトのキャロットシルエットのパンツを合わせました。その場合にしっくり馴染むのは何色の靴なのでしょうか ? 言うまでもありません、それは白靴。しかもシュリンクレザーというのが正解です。アメリカの名靴 “WALK-OVER” を彷彿とさせるブリックソールがさりげなくニットの色を拾っている、という技ありテクもお見逃しなく。


深過ぎるネイビーが夏を感じさせる

・シュリンクレザー ローファー / PARABOOT
・リネン ワイドカラー シャツ / Maria Santangelo
・ノープリーツ パンツ / INCOTEX
・ニット カーディガン / Cruciani
・バングル / D'AMICO

こちらは初夏の定番であるネイビー&ホワイトでまとめたスタイリング。シャツはリネン、ボトムズもリネン混です。軽さはありつつも、リネン素材ならではの風合いがこの季節によく合います。で、腰に巻いたカーディガンをサッと羽織れば、夕方の肌寒さ対策にもなり、レストランに入ってもジャケット代わりになり何となくサマになってしまう、という実用性と洒落っ気を兼ね備えています。

シャツはマリア・サンタンジェロ、パンツはインコテックスとトータルではスッキリとしたシルエット。でも、リネンをベースにした素材使いによって、こなれ感が生まれるというどなたでもこなせる簡単コーデです。シンプル過ぎるかな、と思ったら、腕にアクセサリーを。もしくは、アイウェアを胸元にさりげなく挿しても良いかもしれません。


キモの足元にはシュリンクレザー

・シュリンクレザー ローファー / PARABOOT

ほんのりボリューム感あるラウンドトウが何とも愛嬌あるシューズはパラブーツの「ADONIS (アドニス) 」。同ブランドにはもう一つシグネチャーなローファーである「REIMS (ランス) 」というモデルが存在しますが、底付けがノルヴェイジャン製法ゆえボリューム感が増します。スッキリとしたシルエットのトップス&ボトムズには、やはりグッドイヤー製法の「ADONIS (アドニス) 」がオススメ。ちょっぴりドレッシーな雰囲気が漂うのです。

フォルムはもちろん、注目すべきはアッパーレザー。リネンのみならず、ナチュラルな風合いの素材が注目される昨今は、味わい深いシボ感のあるシュリンクレザーシューズを合わせる、というのが着こなしをワンランク上げるテクです。シュリンクに近いグレイン (型押し) というレザーもありますが、シュリンクの方が断然履き心地が柔らかく、素足でも快適な履き心地が得られ、初夏向き。もちろん、パラブーツお得意のラバーソールを搭載しています。そして、深いネイビーの色合いもポイント。 このスタイリングの場合、黒やコゲ茶のシューズでも良いのですが、このディープネイビーのシュリンクレザーを合わせることで、抜きと洗練という”わかってる感”を演出できるというワケ。さらに、全身で見た際のネイビートーンの美しさが、黒やコゲ茶のシューズでは得られない洒脱感を醸すのです。

履き下ろした瞬間から、エイジングされたような風合いをもつシュリンクレザーのパラブーツ。履き心地の良さ、どことなく漂うリュクスなムードは唯一無二。ナチュラルでヴィンテージなスタイリングが注目される今、これを取り入れない理由はありません。そして、のんびりゆったりとした一日のお供にピッタリな一足なのです。


CREDIT
Producer : 大和一彦 / Styling & Direction : 四方章敬 / Photographer : 野口貴司 (San Drago) / Hair&Make : Takuya Baba (Sept) / Designer : 中野慎一郎 / Model : Xavier (Cinq Deux Un) / Text : 佐々木 利浩
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