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トガオシ。Vol.261ヒルトンの新作スーツで“今”を着こなす

2023.05.04

先日ご紹介した「トガニット。」は過去最速完売御礼。ニットに注目が集まりましたが、ヒルトンは由緒正しきスーツブランド。当然ながら本業に手抜きはありません。今季もブランドディレクターの戸賀さんがセレクトした旬なスーツが揃いました。ノータイでも、タイドアップでも、エレガントに着られるコレクションです。


戸賀敬城の今の気分は清涼なリネン混ブラウン

▲ ヒルトン / ブラウンスーツ (REDA) ¥64,900 (税込)

昨年から戸賀さんが手掛けるヒルトンは、戸賀さん自身が本当に着たいと思えるスーツが本流です。コレクションはトレンドの色柄、シルエットやスタイリングまでも含めて「今」を感じさせるスーツを取り揃えています。

「スーツがダウントレンドと言われて久しいけれど、男には年に数回、上質なスーツを着るべき日があるだろうし、あるべきだと思うんだ。それは仕事かもしれないし、プライベートかもしれないけど、大切な日のスーツが10年前のスーツでは、果たして闘えるかな?当時は流行に左右されないスーツを買ったつもりかもしれないけれど、時代は変わるし、着る人だって年齢を重ねていくからね。スーツだってアップデートすべきだよね。」

戸賀さん自身もスーツの好みや色柄が、以前とは少しずつ変わってきていることを感じているそうです。

「ネイビースーツばかり着てきたし、ときどき浮気してもせいぜいベーシックなチャコールグレーだった。でも最近はブラウン系のスーツが気になっているんだ。B.R.ONLINEでもよく紹介していると思うけど、ブラウン系のスーツは今の戸賀にも時代にも合っていると思うんだ。似合うようになってきたし、気分的にもブラウンが着たい時代なのかもしれない。」

そんな戸賀さんが、ヒルトンで手掛けたブラウンスーツ、生地はレダの「フレクソ」を採用したものでした。

「イタリア生地メーカーは、天然繊維にこだわるところが多いので、ポリウレタンを混紡することで伸縮性を備えているフレクソは、希少な機能性素材なんだ。地球環境に優しいサスティナブルな繊維を採用していることでも話題になった、次世代素材ってところもいいよね。リネンも混紡されているので、ブラウン地に特有の白い絣調の風合いが入る。この白味のおかげで、ノータイでも着られるぐらいの気軽さがあるんだね。これからの季節には、清涼感も感じられていいんじゃないかな。」

+ニットで着るクラシックなグレースーツ

▲ ヒルトン / チェック グレースーツ (GUABELLO) ¥64,900 (税込)

グレーのスーツはグアベロの「スペース」。ウール100%でストレッチ性を備えるグアベロはヒルトンが長く信頼しているイタリアの名門生地ブランドです。

「グアベロは200年の伝統ある老舗のテキスタイルメーカー。先程のレダと同じく、北イタリア・ビエラの生地だね。タフな生地作りで好きなブランドなんだけど、スペースは天然のウール100%なのに伸縮性があって、しかもシワになりにくく、回復力も優れている凄い素材。ヘビロテしてもくたびれにくいので、普段使いにはもってこいだね。それにグアベロは色柄作りも上手いんだ。この生地も遠目には無地だけど、じつはチェック柄でしょ。こういう繊細な柄作りが上手なのもグアベロらしいね。」

今日はニットと合わせてコーディネートしていただきましたが、サックスのニットが挿し色になっていて、爽やかさあふれるグレースーツの着こなしです。

「クラシックなスーツなのに、ニットやカットソーで気軽に着られるのもヒルトンのスーツならでは。グレー×サックスのカラーリングは、ドレスシャツの合わせ方を取り入れてみたんだ。」

タイドアップで最高位のドレスアップを

▲ ヒルトン / ブラウンスーツ (Loro Piana) ¥75,900 (税込)※5月下旬発売予定

堂々たるタイドアップも、タイのストライプカラーとスーツをリンクさせたコーディネート。ポケットチーフをしっかり挿して、ドレスアップの最高位ともいえるスタイリングです。

「これはトップクラスのドレススタイル。素材もロロピアーナのジランダーだから、間違いなくトップ・オブ・トップだね。ラグジュアリーな雰囲気がありつつも、昼でも夜でもシーンに溶け込めるのはブラウンというカラーならでは。ネイビースーツともグレースーツとも違った、“今”のスーツって感じがするんだ。」

たしかにネイビースーツだとオーセンティックに見えがちだし、グレースーツの場合にタイの組み合わせもグレーストライプだと地味に見えてしまうかもしれません。ブラウンスーツにブラウンのストライプタイという組み合わせは、ドレスアップしつつも気兼ねがなくて、スーツ新時代にぴったりといえそうです。

「ちなみに、こんなふうにブラウンスーツをモダンに見せているのは、タイのセレクトもあるんだけど、じつは黒靴ってところも効いているポイントなんだ。素足履きはいつものことだけど、ブラウンスーツにはブラウンの革靴っていうのがセオリーだったところに、あえて黒靴を履くと、ブラウンスーツがモダンに見せられる。ぜひ取り入れて!」

たしかに黒のスリッポンという足元は、いまや「ハズし」ではなく、モダンなスパイスといったところ。ビジネスシーンに限らず、年に数回は会食やパーティ、イベントなどに、ドレスアップしたスーツスタイルで出席できる男でありたいですね。

CREDIT

Producer : 大和一彦 / Photographer : 鈴木泰之 / Writer : 池田保行 (ゼロヨン) / Designer : 中野慎一郎

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