
2018.11.28
たまには男の正装を、ということで、クラシックなスーツスタイルの戸賀さんをご紹介しましょう。きちんとタイドアップした姿は、自身の背筋を伸ばすだけでなく相手への気づかいでもあります。スーツを引き立てるタイの選び方や、タイドアップの意外な効果の実例まで、とても参考になるお話しです。
▲ フランコ バッシ / レップ ソリッド タイ (シルク)
▲ ガボ / サキソニー 3B スーツ
▲ アヴィーノ・ラボラトリオ・ナポレターノ / ツイル ワイドカラー シャツ
▲ カルロ リーバ / コットン ハンドロールチーフ
ドレスアップした戸賀さん。もはや戸賀さんの代名詞とも言えるネイビー無地のスーツに白いワイドカラーのドレスシャツ、そしてネイビーソリッドタイというコーデは、フォーマルにも通じるもっともクラシックなスーチング。胸ポケットには白いチーフを差して、靴は黒のレースアップというのも、隙のないコーディネートです。
「自宅クロゼットのスーツは、ほとんどネイビー。いつも同じスーツを着てると思われがちですが、着数はけっこうあるし、毎シーズン新調もしているので、じつはちゃんとアップデートしてるんです。最近はグレーやベージュのスーツをカジュアルにタートルニットで着たりもするけれど、きちんとスーツを着るシーンが増えているように思います。以前なら雑誌という看板があったけど、いまは僕自身が看板なので、きちんと体面を整える必要もありますからね。」
「戸賀を知っている人はわかると思うんだけど、靴下はよっぽど厳重なドレスコードがない時以外は、真冬でも履かない(笑)」と笑う戸賀さんも、今回はあえてソックスを履いての正装姿。奇をてらわず王道を行くストイックなスーツスタイルは、普段カジュアルな戸賀さんを、きりりとジェントルマンに仕立ててくれます。
「今日はストイックなスーツスタイルを紹介したくて、ネイビーのソリッドタイを選びました。無地タイって日本ではあまり人気ないけど、イタリアやフランスなどお洒落の先進国といわれる国では愛用する方が多いように思います。色柄が多いと合わせにくいけど、無地なら比較的何色でもネイビースーツに合う。今日はネイビーだけど、ボルドーでもブラウンでも、スーツと同じトーンなら、わりとなんでも合わせやすいですから。最近はビジネスパーソンでもノータイの方が増えてきています。久しぶりにタイドアップしようとして鏡の前に立ったら、合わせ方を忘れちゃったという人にはソリッドタイ、おすすめですよ。」
Producer : 大和一彦 / Photographer : 鈴木泰之 / Writer : 池田保行 (ゼロヨン) / Designer : 中野慎一郎