
2018.02.27
いくらビジネスのカジュアル化が進んでいるとはいえ、エレガントなビジネススーツのVゾーンは衿羽根つきのシャツにタイドアップというのがオフィスの基本スタイルです。月曜から金曜まで、タイドアップを求められるビジネスマンのデイリースタイルを実例とともに追ってみました。TPOや仕事の相手によってコーディネートを変えるのは、出来る男にとってアタリマエ。ビジネスマンが売るべきは商品やサービスだけでなく、自分自身であることを自覚して。
・ワイドカラー シャツ / AVINO Laboratorio Napoletano
・3Bスーツ / De Petrillo
・ストライプタイ / FRANCO BASSI
・シルクチーフ / Kinloch
・タッセルスリッポン / F.LLI Giacometti
週末の遊び疲れを月曜に残すのは、ビジネスマンとして失格だ。週の始まりは、びしっと身も心も引き締めてこそ。とはいえ気合を入れすぎては金曜まで気力が続かないことも。適度な緊張感とリラックス感をもって、朝一の本社会議を乗り切りたい。午後は取引先へのアポイントが入っている。気心知れた担当は大学の先輩にあたり、ときどき母校の野球やラグビー観戦を共にする間柄。そこで今日はきりっと柄の利いたギンガムチェックのシャツに太幅のストライプタイでVゾーンを構築してみた。このぐらいインパクトあるほうが、休みボケも目を覚ますはず。先輩もきっと「いつも、お洒落だねぇ!」と受け入れてくれるに違いない。なにしろギンガムチェックのシャツは「格子」柄。「公私」ともに親しい間ゆえの選択なのだ。
・レギュラーカラーシャツ / AVINO Laboratorio Napoletano
・3Bスーツ / De Petrillo
・ソリッドタイ / FRANCO BASSI
・ペイズリーチーフ / FRANCO BASSI
今朝は、テナントに入るブランドPRとの打ちあわせが入っている。アパレル企業の場合、クライアントが女性ということも少なくない。席に着くや「例の件だけど」と切り出す男性の担当と違い、ミーティングの始まりは時候の挨拶や天気の話、その日の服装や手回りの品々についても話ださなくてはならない。服装も女性好みのすっきりとモダンでシンプルなコーディネートを意識して。シャツのストライプ柄には赤味あるブラウン。ワインカラーのタイがよく合うものだ。男受けするヴィンテージ調の色柄より、美しい光沢が浮き上がるシルクサテンのほうがいい。女性はいつ何時でも、光りモノがお好きですから。
・ワイドカラーシャツ / AVINO Laboratorio Napoletano
・3Bスーツ / De Petrillo
・プリントタイ / FRANCO BASSI
・コットンチーフ / CARLO RIVA
取引銀行との打ちあわせの席には白シャツを着て臨む。ストレートかつシビアな数字の話だけに緊張感ある服装を心がけているのだ。今季の実績、来季の展望、複雑に絡み合いながらも着実かつ確実に数字を計算していく。報告書に記載されたグラフはまるで幾何学模様。まるで今日のタイの柄のように。とはいえ融資担当者は冷徹なコンピュータではない。互いの人柄を信頼しあってこそ話もまとまるのだから、どこか懐かしく温かみあるヴィンテージ感ある柄に自分らしさを表現しよう。グレー×ネイビーの2色使いに堅実で誠実な人柄を映し出してみる。
・ワイドカラーシャツ / AVINO Laboratorio Napoletano
・2Bスーツ / TAGLIATORE
・プリントタイ / FRANCO BASSI
・ペイズリーチーフ / FRANCO BASSI
終日アポイントのない日はオフィスでデスクワークに励む。報告書の作成や新規の見積もり書など異なる案件をとりまとめるので、服装もベーシックかつ汎用性の高いネイビーブルーでまとめてきた。こんなときサックスブルーのシャツは役に立つ。タイもネイビーベースのヴィンテージ柄を選んで、大柄の幾何学柄は70年代調で懐かしくも新しい。オンタイムもオフのシーンも、老いも若きも、粋も甘いも、難しい案件も容易い案件も、なんでも許容できるネイビーの力を拝借するというわけだ。
・ワイドカラーシャツ / AVINO Laboratorio Napoletano
・3Bスーツ / De Petrillo
・ペイズリータイ / FRANCO BASSI
今夜はクライアントのレセプションパーティに出席する予定。昼間はもちろん通常業務ゆえ、フォーマルなスーツで出勤というわけにはいかないが、タイはちょっとだけ華やかなものを選んでみた。タイが浮き上がってしまわないよう、あえてグレージュカラーをベースにすることでVゾーンは馴染む。フォーマル用のドレスシャツにも使われるポプリン素材のシャツは、きりりと締まった表情なのでビジネスにも使えるのだ。パーティまではデスクワークゆえ、オフィスエレガンスも大切にしたいので。
・ワイドカラーシャツ / AVINO Laboratorio Napoletano
・2Bスーツ / TAGLIATORE
今日は休日だけど、はじまったばかりの新規プロジェクトの建設現場に顔を出す。プランナーと空間デザイナーとの打ちあわせがあるのだ。カジュアルな服装のスタッフと会うとき、こちらもタイドアップはしないようにしている。リネンのシャツならタイドアップは不要。胸元のボタンを2つあけても品位が保てるようにボタンの位置が調節されているので安心だ。白やブルーだとビジネス色が強いので、カーキカラーにしたらスーツもカジュアルな気分で着こなせる。
・ワイドカラーシャツ / AVINO Laboratorio Napoletano
・2Bジャケット / TAGLIATORE
休みの日、買い物に出るのにジャケット&シャツの組み合わせは大人っぽくて好きなコーデだ。ジャケットは同色のまま織りでストライプ柄が入っている。ちょっと大胆な柄だけれど、黒ならシックな印象。マイクロ柄のペイズリーも遠目には柄が目立たないのでドレッシーに着こなせる。帰りは映画でも見て帰ろうかと思っていたけど、せっかくなので美術館に立ち寄って、以前から気になっていた現代アーティストの作品展を見ていこうと思う。シンプルでモダンなのに、じつは細部まで書き込まれている様子は、どこか今日のコーディネートのようだから。
“できるオトコ”はつねに自分を演出できるVゾーンを心得ている。そんなオトコに選ばれるシャツこそがAVINOだ。襟、ヨーク、アームホール、ボタンホール、ボタン付け、ガゼット、カンヌキ、前立ての8工程をハンドで仕上げていて、すっきり都会的な衿型と、多彩な素材をもつだけに、一週間毎日異なるシャツを着られるだけのバリエーションが揃っている。ナポリの数あるカミチェリア(シャツ屋)の中で、いまもっとも注目されているブランドであることは Isaia や Marinella などナポリを代表するブランドが取り扱っていることからも伺えるというもの。イタリア国外でも注目されているのだ。
Dal Cuore,やSartoria Panico of Napleなどでテーラリングの経験を積んだフランチェスコ・アヴィーノが2001年に立ち上げたAVINOは、現在シャツ専業。フランチェスコ自身、シャツ姿が様になるイタリア男のビジネスマンであり、一代でブランドを設立した“できるオトコ”だけに、日本のビジネスマンも彼にあやかってみてはいかがだろう。