

2026.07.02

先週は、スポーティで快適なジャージーショーツをご紹介しましたが、今回はその対極ともいえる、ジャケットにより似合うドレスショーツがテーマです。ここ数年、大人のショーツ選びは「スタイルに合わせて選ぶ」へと大きく進化しました。そんな変化を誰よりも早く取り入れてきた戸賀さんがこの夏おすすめする、上品で余裕のあるショーツスタイルです。

▲ タリアトーレ / クロシェ調 コットン 6つボタン ライトジャケット ¥156,200 (ブラック)
▲ アンティーチポ / Active Wool クルーネック Tシャツ ¥29,700 (ブラック)
▲ ピーティートリノ / ストレッチ コットンギャバ ショートパンツ ¥34,100 (ライトベージュ)
毎年、秋深まるまでショーツを愛用しているのは、ただ涼しいからではなく、そこには戸賀さんらしいスタイル哲学があるのだそう。
「ショーツを穿くのは、あえて“抜き”を入れて、相手に気を遣わせないためでもあるかな。スーツのときにネクタイのノットを少しズラしたり、シャツの襟を自然にハネさせたりする感覚と同じ。夏でもちょっとドレスアップしなきゃいけない場面ってあるじゃない? そんなとき、ショーツなら程よく肩の力を抜けるよね。」
そんなスタイリングを体現するのが、PT TORINOのベージュショーツ。ドレスパンツを数多く手掛けてきたブランドらしく、細身で膝上丈の美しいシルエットは、まさにスラックスの延長線上。ノープリーツのすっきりした腰回りや浅めの股上など、ジャケットを合わせても違和感のないバランスに仕上げられています。ジャケットを羽織れば、軽快なのに品格のある“ジャケ短パン”スタイルが完成しました。
「ストレッチ入りのコットン素材で動きやすいし、上品さと快適さをしっかり両立してるドレスショーツの定番。プレスの入ったシャツとパンツでビシッと決めるドレススタイルは緊張感があっていいけれど、毎回それじゃトガのキャラじゃないので。ジャケットを一枚羽織って、ショーツで“抜き”を入れるくらいがちょうどいいんです。」
仕事でもゴルフでも、食事の席でも、少しだけ肩の力を抜いて相手をリラックスさせる。それはインフルエンサーとして、編集者として、そして経営者として、多くの人と接してきた戸賀さんならではのコミュニケーション術。その気遣いは、装いにも自然と表れます。
「それに男のスタイルは、少しゆるいくらいがマイナス5歳に見えるもの。若々しい雰囲気って、自分が楽しいだけじゃなくて、一緒にいる人まで気分を明るくしてくれるからね。」

▲ タリアトーレ / クロシェ調 コットン 6つボタン ライトジャケット ¥156,200 (ネイビー)
▲ アンティーチポ / Active Wool クルーネック Tシャツ ¥29,700 (ネイビー)
▲ インコテックス / Flex Cotton Gaba ショートパンツ ¥55,000 (ネイビー)
もうひとつ紹介したいのが、ジャケットとトーンを揃えたネイビーのショーツスタイルです。先ほどのベージュショーツが軽快でリゾート感のある印象なら、こちらはぐっと都会的。同系色でまとめることでショーツの軽さがほどよく抑えられ、大人らしい落ち着きが際立ちます。
「最近はゆるいショーツが増えたからこそ、こういう細身できれいなコットンショーツが逆に新鮮。もちろんストレッチが効いているから、腰回りが窮屈だったり突っ張ったりすることは全然ないし、見た目はドレスだけど穿き心地はすっごくラク。だからこそ、こういうワントーンのスタイルが今っぽく仕上がるんです。」
選んだのはINCOTEXの定番「SLIM FIT」をベースにしたシンプルなデザインのノープリーツショーツ。長年ドレスパンツ一筋を貫いてきたブランドだけあって、美しいシルエットや丁寧な仕立てはそのまま。ノープリーツの端正なフロントに加え、本格的なテーラリングが随所に感じられます。ネイビージャケットと合わせて、クラシックすぎず今の空気感をまとった夏のショーツスタイルに仕上がりました。
「以前、“ジャケ短パン”って雑誌でもよく提案されてたんだけど、その後は下火になってた。でも今なら一周回ってすごく新鮮。クラシックとは少し違う、肩の力が抜けた大人だからこそ似合うスタイルなんじゃないかな。それに大人が選ぶドレスショーツなら、PTとインコはやっぱり外せない二大巨頭。ちゃんとしたショーツだからこそ、ジャケットも映えるし上品に見える。今日はローファーを合わせたけど、レザーサンダルでも品のいいスタイリングになると思うよ。」
Photo : 鈴木泰之 / Styling : 堀内亮志 / Text : 池田保行 (ゼロヨン) / Design : 中野慎一郎 / Produce : 大和一彦