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Gabo Recommend Style / 2018SS Vol.1本格上陸を果たしたGabo 数々のバイヤーが注目をする理由

2018.04.11


クラシック仕立てはカジュアルにも着こなせる

・メランジ3Bジャケット / Gabo
・ショートスリーブクルーネックニット / FEDELI
・ストレッチデニムパンツ / SIVIGLIA
・ストライプスカーフ / altea
・スウェードリボンスリッポン / F.LLI Giacometti

仕事も充実して、ひと通りの遊びもこなせるようになってくると「お洒落な良い服が着たい!」と思うようになるもの。でも、何をもって「良い服」と言えるのでしょうか。ファッション誌に出ているような有名ブランド、高価な素材を盲目的に着てみても簡単にはお洒落になれませんし、いつまでも自分から「良い服」は選べません。

「良い服」を見分けるうえでは「確かな仕立て」がされているかが大切です。伝統的な仕立て技術を使いながら職人が一点ずつ手仕事で仕立てているブランドは、職人たちが持てる技術を競いあい、デザインやシルエット、着心地にもこだわって作るので本当に「良い服」があるんです。仕立て職人の街として知られるイタリア・ナポリ発のブランドに「良い服」が多いのは、そういった理由からなのです。

昨秋、日本に本格上陸したガボはナポリ発のファクトリーブランド。祖父の代に1925年にサルトの聖地・カサルヌォヴォで創業したサルトリアーレの技法を受け継ぎ、手仕事をふんだんに使いながらもリーズナブルな価格を実現しているコレクションが話題です。普段はオーダースーツを手がけながら、高級ブランドのOEMを手がける小さなブランドですが「お洒落で良い服」があるので多くのバイヤーが注目しているんです。

シルク×カシミヤ×リネンの三者混生地を使ったチャコールグレーのジャケットは、絣調の織地が単色無地よりリッチな印象を醸しています。肩パッドを使わず袖はナポリらしいマニカカミーチャ(雨降らし袖)を採用。袖や肩の縫製は手作業を多用しているので、各部がやわらかくフィットしてストレスフリーなうえに、手仕事の縫製箇所が味わい深く、いかにも大切に職人さんが仕立てた様子が伝わってきます。

今っぽくクルーネックのニット&デニムで着こなしたときに、見え方と着心地が大量生産のジャケットとは段違いなことは袖を通せば一目瞭然。腕を上げたときに肩がポコッと抜けたり、背中や肩が突っ張って着ているだけで肩が凝るようなジャケットとは別物です。普段着感覚で羽織るように着るだけで、大人の余裕が漂って上品なのにリラックス感もある、「お洒落な良い服が着たい!」と思っている大人にぴったりのジャケットではないでしょうか。


ベージュのワントーンコーデもお手のもの

・バスケット織り3Bジャケット / Gabo
・プリントオープンカラーシャツ / Bagutta
・ニットカーディガン / Cruciani
・2プリーツパンツ / PT01
・モンクストラップモカスリッポン / F.LLI Giacometti

大人の気分を誘うベージュカラーでまとめたコーディネート。ウール×リネンのホップサック調バスケット織りで、ざっくりとした素材感に春夏らしい清涼感が漂います。今風のキャロット型ベージュチノを合わせたところに、シャツと腰巻きしたニットで赤味を差せば、いかにも大人の雰囲気に。

このジャケット、ナポリの東にそびえる火山の名を冠した「VESUVIO」というモデルで、上掲のチャコールグレーのジャケットも同じものです。日本人体型にフィットするように、ナポリ職人が腕を振るってルックスと着心地のバランスを整えました。このモデルにより一気に注目を浴びたガボですが、ウェスト位置や、身幅、着丈は日本人体型をベースにモディファイ。華奢な日本人用にアームホールの脇下位置を高く設定することで、腕肩が取り回しやすくスリーブも美しいラインを保てています。各部の縫製箇所にはハンドを多用し、肩から首に向かったノボリ箇所も吸い付くようなフィッティング。ジャケットスタイルをエレガントに見せながら快適な着心地をキープできる大きなポイントです。


モードにならないブラックスーツがあります

・SUPER 160'Sウール3Bスーツ / Gabo
・ポプリンワイドカラーシャツ / Finamore
・コットンツイルソリッドタイ / Kenji Kaga
・カラーヘムチーフ / SIMONNOT-GODARD
・カーフタッセルスリッポン / F.LLI Giacometti

手仕事ならではの仕立ての良さにくわえて、豊富な生地のバリエーションもこのブランドの魅力です。こちらのブラックスーツはスーパー160’sクラスウールを使ったもの。一般的にスーパー表記は120’sで高級生地と言われますので、その遥か上を行く数値は自ずとそのラグジュアリー具合いがおわかりいただけるかと。しなやかで美しい光沢が浮き上がり、しかもクラシックでは珍しい黒を選ぶことでモダンなスーチングを可能にしています。

ここではあえて薄いイエローのシャツとコットンのブラウンソリッドタイを合わせてみました。こんな合わせ方ならクラシックの枠の中を逸脱せずにブラックスーツをモダンに着こなすことができます。ビジネスにブラックスーツは不向きと言われますが、こんなスタイリングならオフィスの雰囲気からはずれることもありません。パーティシーンだけでなく、ネイビーやグレーのビジネススタイルに飽きたら、こんなスタイルで出勤するのもよいかもしれないですね。

カジュアルからビジネスまでこなせるガボ。手仕事を重用する伝統的なサルトリア・ナポレターノを継承しながらも、トレンドを介しつつブラックスーツでビジネススタイルというように、現代的なクラシックがこなせる貴重なブランドです。これからさらに注目されてくるのは間違いありませんので、いまからチェックしておいてください。


CREDIT
Producer : 大和一彦 / Styling & Direction : 四方章敬 / Photographer : 川田有二 (Riverta) / Hair : Takuya Baba (Sept) / Writer : 池田保行 (ゼロヨン) / Designer : 中野慎一郎 / Model : Honza (donna)
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