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要所を手仕事で縫い上げたジャケットは、ミシンで一気に縫い上げた大量生産とは異なり柔らかく、ナポリ仕立ての魅力をたっぷりと味わうことができるもの。そんなGaboの新作は、日本人体型に合わせたVESUVIOモデルを選ぶのが正解です。

ナポリの伊達男を気取る
チェックジャケットの着こなし方

・ガボ / 三織混 チェック 3B ジャケット
・マリア・サンタンジェロ / デニム ワイドカラーシャツ
・ピーティーゼロウーノ / 1プリーツ ストレッチ ライトフランネル パンツ (スペシャル リクエスト モデル)
・ケンジ カガ / ストライプ タイ
・フェデーリ / ピュアカシミア Vネック ニット
・フラテッリジャコメッティ / カーフスコッチグレインローファー

こちらのジャケットの柔らかさと味わいは、袖を通せばすぐさま分かるものの、写真で見ているだけでは伝わるかどうか。Gaboはナポリの知る人ぞ知るサルトリアです。ナポリの有名ブランドオーナーたちが、こっそり自身のワードローブを依頼してきたアトリエで、伝統的なサルトリアナポレーターノを継承する小規模なブランドです。工房の歴史は祖父の代から半世紀以上も続いており、孫にあたるいとこ同士のジュゼッペとジャンフランコが、プライベートブランドをスタートしたのはほんの５年ほど前のこと。くしゃくしゃとまるめられるほど柔らかい縫製と手仕事が味わい深く、いまやナポリのサルトでもここまでのクオリティとプライスはなかなか両立できないのではないでしょうか。

そんなGaboが日本に本格上陸するにあたり、完成したのが日本人体型に即したモデル「VESUVIO」です。ウェスト位置など全体のバランスはもとより、アームホールを高い位置に設定することで、着心地も可動性も上々です。生地の選びも奮っていて、今季は英国の気分を取り入れるべくチェック柄のバリエーションが豊富。たとえばこちらのブラウン×カーキ×ネイビー×グレーといったニュアンスカラーのチェックのジャケットは、シルクのしなやかさにリネンのざっくり感を混紡していて、ネップ糸が浮く英国ヴィンテージ風な生地感が今っぽいところでもあります。

ネイビーの格子が使われているので、インにはデニムシャツを合わせてタイドアップはブラウン系にオレンジを効かせたストライプタイでVゾーンを飾りました。肩に掛けた鮮やかなオレンジレッドのニットは、タイの差し色とも呼応させている、こんなカラーリングテクはいかにもナポリっぽいといえそうです。ボトムズはグレスラではなく、あえてネイビーのフランネルパンツというのが、モダンに着こなせるポイントです。