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Sugawara Ltd. Recommend Style / 2018SS Vol.1盛岡の老舗靴店が スペイン靴に注目する理由

2018.03.21

着流しスーツのモダンな足元に
真面目と色気が半々のスペイン靴を

・シューズ / CARMINA
・3Bスーツ / LARDINI
・ニット / Cruciani
・スカーフ / ALTEA
・バック / ZANELLATO

英国靴は真面目で硬派、イタリア靴はスマートで色気があり、アメリカ靴は実用性重視といったように、国によって靴には特徴があるものです。こういったテイストを知っておけば買うときに失敗もしにくいですし、なによりコーディネートするときにも役立ちます。たとえば大事な商談がある日は英国靴、夜の会食で華やかな雰囲気を楽しむにはイタリア靴を履いて行くといった具合い。

とはいえ昼はオフィス、夜はパーティというスケジュールに、一旦帰宅して靴を履き替えられればいいですが、そうもいかないこともありますよね。そんなとき意外と使えるのが英国的に真摯な作り込みがされていながらイタリアっぽい艶のある素材が使われることの多いスペイン靴です。硬派と軟派のちょうどいいバランス感あるブランドがありますし、オン&オフに履けるモデルも多く、しかもプライスもこなれているという、狙い目のゾーンなのです。

たとえばこんなスーツの着流しスタイルに合わせるのに、お硬い英国靴ではちょっと重たい足元になってしまいます。かといって艶感のあるイタリア靴では、チャラさが滲んで仕事にはお門違いの印象も。ここにすかさずスペイン靴を合わせれば。ご覧の通りしっくり来るというわけです。クルーネックのニットをTシャツ感覚で合わせているので、足元はスリッポンで軽く合わせましょう。茶靴では遊んだ感じが出すぎますので、黒靴が良いかと。


タイドアップスーツにも品の良い色気を漂わせます

・シューズ / CARMINA
・3Bスーツ / LARDINI
・ラウンドタブカラーシャツ / BARBA
・ニットタイ / FRANCO BASSI

タイドアップしても、こんな感じのスマートなスタイルに仕上がりました。スーツにスリッポンというコーディネートですので、あえてインはデニムシャツにニットタイを合わせています。ここで茶靴なら遊びに行くときのスーツスタイルにも見えますが、黒靴ならビジネススタイルであることが周りに伝わりますし、カーフとはひと味違う足元であることもきちんとアピールできます。

ちなみにここでのスーツは、いま話題のラルディーニのトラベルスーツ。皺になりにくく、出張などに便利な一着ですが、デスクワークやクルマ移動のシワにも強いので普段のビジネススタイルにも使えます。センスと感度が求められる業界の方でしたら、ノー靴下でもオフィスのドレスコードに抵触しないと思われますので、ご参考ください。


シボ革に比肩するほど斑が細かなエキゾチックレザー

ここで履いているコインローファーは、スペイン・マヨルカ島のシューメーカー、カルミナ。一見ベーシックなローファーですが、素材にはブラックリザードが使われています。ノーズはほんのり長めで、グッドイヤーウェルト製法ならではの質実剛健な作り込み。エキゾチックレザーの艶感には、ラグジュアリーな雰囲気も漂い、さりげなく上格を意識させます。カジュアルにはもちろん、スーツにも合わせられますし、何よりオンで履いても遠目にはグレインレザーかと思わせるぐらい斑の入り方がじつに細かく上品です。このクラスのレザー、他所の高級メゾンなら4〜5倍のお値段でリリースされてるはずです。

じつはカルミナは創業1866年というスペインの老舗靴ブランド。20世紀初頭にはスペインで初めてグッドイヤーウェルトの工場を立ち上げ、後に三代目がフィレンツェで靴作りを学び、帰国すると国内最大規模のシューメーカーに上り詰めました。なるほど、英国とイタリアのいいとこ取りができる理由がここにあったわけです。


旬の白スニもスペインブランドなら上品で上質

・スニーカー / MAGNANNI
・シングルライダース / EMMETI
・ニット / クルチアーニ

カジュアルシューズに秀作が多いのも、スペインブランドの特徴です。スポーツブランドのハイテク&ローテク系スニーカーとはひと味違う、大人っぽいシンプルなフォルムと上質な素材を使ったドレススニーカーが豊富にラインナップされています。

いまが旬といわれる白レザーのスニーカーも、スペインブランドが作るとじつに上品。コチラ、マグナーニの白スニはジャーマントレーナーをベースにしているので、合わせるスタイリングも幅広く、こんな風にライダースに白Tというトップスにグレスラを合わせても、足元には違和感ありません。カジュアルなジャケットとドレスなパンツのミックススタイルの、どちらにもハマる白スニとして重要な役割を果たしているんです。アッパーは通気性抜群のパンチングレザー。ライニングやシュータンに使ったブラウンレザーも、大人っぽく落ち着いた雰囲気が漂っています。


履き心地にこだわるのもスペイン靴ならでは

マグナーニは1954年、スペイン・アルマンサに創業。この街は、英国でいえばノーザンプトン、イタリアでいえばフィレンツェに相当する靴の聖地です。クオリティとデザインの両立に長けたブランドで、ドレスシューズではボロネーゼとオパンケ製法を得意としています。ともに”足を包み込む”履き心地がテーマの製法なのですが、この考え方はスニーカーにも活かされています。

ライニングの革質が良いので素足履きも心地良く、大きくカーブするトップラインと、分厚いパッドを使ったかかと部分のパーツ形成に、それがよく表れています。トウは細すぎず、ウィズには余裕が見られます。甲高は抑えられているのに、ぽってりと丸くは見えないあたりは見映えにこだわるラテンな国民性の表れ。このへんはイタリアに近いものがあります。「甲高段平」といわれる日本人の足に合うのは、こんなところからもおわかりいただけるかと。


ほかにもオススメのスペイン靴が、まだあります。

・ビットローファー / CALCE
・ストレートチップ シューズ / CARMINA
・ウイングチップ スリッポン / CARMINA
・ダブルモンクシューズ / CARMINA

ドレス&カジュアルのスペイン靴をご覧いただきましたが、ほかにもご紹介したいスペイン靴はまだまだあります。上掲のダブルモンク、スエードのウィングチップスリッポン、内羽根のストレートチップは、いずれもカルミナのコレクションから。どれも一見スマートな英国靴っぽいですが、トウの形状や、細身のフォルムには色気があって、ひと目でわかる革質の良さもラテンなスペインブランドならでは。英国だったら、もうすこし控えめなカーフレザーを選ぶことでしょう。

一番左は上述したスペイン靴の聖地、アルマンサのカルセというブランドです。ボロネーゼ製法のビットローファーは、前足部が袋状なので足馴染みが良く、履き心地も軽い仕上がり。まだあまり知られていないブランドですが、なかなかに秀逸な靴作りが見て取れます。じつはイタリア・ボローニャ生まれのこの製法をスペインで初めて本格的に採用したのは、このカルセといわれていて、それゆえ包み込む履き心地もさることながら、セミスクエアのビットローファーのフォルムにもどこかイタリア的な薫りが漂っているんです。スペインにはカルセのように、まだ知られていない良く出来の靴ブランドがまだたくさんあるんです。

今回、スペイン靴ブランドの奥深さを感じられるラインナップは、すべて盛岡のSugawara Ltd.で取り扱いがあります。老舗の靴店ですが、ヨーロッパの錚々たるブランドを取り揃えていて、近年はウエアのコレクションも充実して靴店の枠組みを越えてきているショップです。上掲のモデルが着用しているアイテムも、Sugawara Ltd.で取り扱っているんですよ。トータルコーディネートができる“靴に強い”セレクトショップとしてご注目ください。


CREDIT
Producer : 大和一彦 / Styling & Direction : 四方章敬 / Photographer : 野口貴司 (San Drago) / Hair&Make : Takuya Baba (Sept) / Writer : 池田保行 (ゼロヨン) / Designer : 中野慎一郎 / Model : Robbie (Bravo)
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