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ASTILE house THINGS WE PICKS Recommend Style / 2017AW Vol.1THE GIGIのジャケパン新潮流。キーワードは “アメカジテイスト”

2017.08.11

ザ•ジジの個性派ジャケットは
アメカジ的に着こなすのが今季流

ジャケット&Tシャツコーデが一般化して、ソフトコンストラクションの楽チンジャケットをクルーネックのTシャツに重ねる着方がアタリマエとなった今、秋のジャケットスタイルは、より一層カジュアル味が増しています。これまでのイタリアブランドを使いながらも、ルックスはアメカジ的とでも言いましょうか、リラックス&ラギッドな気分を感じさせるものとなっています。たとえばコチラのコーディネートはジャケットのインにスウェットカットソー、ボトムズはワイドなチノパンといった風情。ですが、すべてイタリアンブランドでまとめているのが意外でもあり、現代的なところ。そうなんです、イタリアのフィルターを通したアメカジというのが、秋のトレンド最前線に浮かび上がってきてるんです。これまでのドレスアップやドレスダウン、あるいはハズしといった小手先のテクニックではなく、アイテム選びからしてアメリカテイストを狙うのが、今秋のお洒落のキメ手となりそうです。

ここで着用しているジャケットはザ・ジジ。いまやメンズトレンドの旗手的存在のブランドは毎シーズン、誰も見たことがないような素材を使うことで知られています。このチェックのジャケットもまさにそんなトレンドセッター的なアイテムです。単純なブロックチェックではなく、じつに複雑な味付けがされていて、最新鋭でありながらヴィンテージ的で、そして同時にドレスともカジュアルともとれるような、多彩な魅力にあふれています。フィッティングが進化した「アンジー」は、今季はリラックスしたシルエットに変わって着心地が向上した点も新しくなっています。インに合わせたのはドイツのボディウェアメーカー、マイ・ストーリーです。ジャケットに衿羽根つきのドレスシャツではなく、クルーネックのTシャツを合わせる傾向はまだまだ続きそうですね。

パンツはいま、ノータックの美脚シルエットからプリーツ入りのワイドテーパードへと移行しています。このある種革命的ともいえる変化をぐいぐいと牽引しているのが、ベルウィッチです。2015年秋冬に登場した「サケ 1P」の1プリーツ入りテーパードシルエットは話題となりましたが、今季の「テキーラ」も衝撃的なもの。2プリーツ入りでこの大胆なゆとりある腰回りは、ワンピース仕立てでフィットさせる仕様となっていて、一見ルーズシルエットのチノパンですが、まったく新しいドレスのシルエットを提案しています。テーラードジャケットとのマッチングが良く、それでいてストリートモード的な感性を併せ持つワイドテーパードのシルエットは、一番新しいメンズファッショントレンドですので、取り入れれば確実にお洒落のトップランナーの仲間入りです。

最後にちょっとだけ、ご注目いただきたいのは足元のヴァンズ。スケートシューズで知られる名門のシンプルなキャンバスのスニーカーが、このアメカジ感覚のジャケット&パンツスタイルにうまい具合にハマるんです。モデルは1966年にカリフォルニア州アナハイムの工場で作られた当初のモデルを復刻した「オーセンティック」。ルックスは当時のままですが機能的なインソールを採用して履きやすさを向上させています。この合わせ方、ルーズなチノに合わせて履いた90年代的スケートスタイルを思わせるボトムズコーデを、ややくるぶし丈に進化させたオマージュかも。どことなく懐かしくもあり、新鮮味もあるこのスタイル、秋のトレンドがてんこ盛りですので、どれもお見逃しなきよう。


クルーネックのTシャツは
レイヤードしてジャケットのINに

モヘアを混紡したジャケットは、ふわふわとした空気を含んだ個性的な織生地です。ブロックチェックの大柄使いはダークネイビーとライトブラウンですが、ここにオレンジカラーのステッチで格子柄が入っていて、さらに表面を覆うループの糸は黒というトリッキーな素材です。タイドアップすれば、なかなかにお洒落度が高くなりそうなものですが、インをさらりとクルーネックのカットソーで合わせれば、肩の力が抜けてリラックスしたコーデに仕上がります。ここで合わせたクルーネックは、まるでスウェットシャツの汗止めのようにV型のステッチがあしらわれたもの。このワンポイントがスポーツウェアの味付けとなって、存在感あるジャケットをカジュアルにこなしてくれています。グレーのカットソーの中にはもう一枚白Tを挿して、襟もとでレイヤードしている様子を見せているのも、無造作なようでいて計算されつくした微妙な分量。襟もとの白場が、コーディネート全体にヌケ感を足してくれるテクは、ジャケット&クルーTスタイルの小技として覚えておくといいかもしれません。


CREDIT
Producer : 大和一彦 / Styling & Direction : 四方章敬 / Photographer : 鈴木泰之 / Hair&Make : 勝間亮平 (masculine) / Writer : 池田保行 (ゼロヨン) / Designer : 中野慎一郎 / Model : Dorde Bogdanovic (donna)
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