2018.04.10
・2Bジャケット / THE GIGI
・クルーネックTシャツ / THE GIGI
・1プリーツパンツ / THE GIGI
・スリップンスニーカー / VANS
ボリオリで辣腕を振るったデザイナー、ピエルイジ・ボリオリが手がけるザ・ジジは、デビュー当初からジャケットスタイルのトレンドセッター的な存在です。薄手の芯地を使った軽く羽織れる仕立てとともに、これまでメンズでは使われていなかった独創的な素材使いでも話題を博してきました。今季は以前より着やすい色柄が増えましたが、一着で洒落見えする素材使いは相変わらず健在で、現在ではジャケット以外でもインナーやボトムズにも力を入れトータルブランドとして躍進しています。
こちらのジャケットは定番「アンジー」。シャリッと清涼感ある春夏に相応しいサマーブークレーで別注したアスティーレハウス限定のエクスクルーシブ素材です。誰にでも似合うネイビーベースに、ベージュ&ブラウンのストライプ柄は、ドレスアップするのは勿論、ラフ&カジュアルにも着ることができる汎用性の高いジャケットに仕上がっています。素材については、後述しますので、そちらも御覧ください。
このアンジー、シルエットの美しさは従来のまま、肩幅や背中の身幅をコンパクト&スリムに仕上げたスペシャルモデルになっています。華奢な日本人にもフィットしやすく、それでいて窮屈さは無くアクティブに動くことができるテーラード型のジャケット。20代から50~60代でも、休日着としてだけでなくクリエイテイブな職業のオンタイムウェアとしても着こなせるモダンな味付けとクラシックなテイストを保っています。現代の都市生活者のライフスタイルに相応しいものといえるのではないでしょうか。
インは気軽にTシャツを合わせていますが、白Tと水色Tをレイヤードにしています。ボトムズは今風シルエットのプリーツ入りパンツですが、サイドにライン入りのデザインがスポーティな印象を引き立ててくれるもの。とくれば、足元の素足にスリッポンも、レザーのドレススリッポンよりキャンバスのカジュアルスリッポンが軽快な気分です。シャツを一枚ラフに羽織っているようなスタイルですが、スリッポンを除く全てがザ・ジジのコレクション。メンズクロージングの既成概念を覆し続けてきたザ・ジジのマインドだからこそ、育ちの良さや大人の余裕を感じさせるものに仕上がるのです。
・2Bジャケット / THE GIGI
・ワンピースカラーシャツ / Finamore
・パンツ / BERWICH
・腰に巻いたニット / JOHN SMEDLEY
・ネッカチーフ / altea
こちらはネイビーのワントーンで、上掲よりも少しシック&モダンにまとめたスタイリングです。シャツはコットンリネンのワンピースカラー。衿先をボタンで身頃に取り付けているので、開襟しても大きく開きすぎることがなく品よく着こなせるタイプといえそうです。ストレッチ混のパンツは、素材にロロピアーナ社の「ムービング」を採用していて、細身でもはきやすさは満点。足元は素足にスリッポンですが、こちらではレザーのローファータイプを選ぶあたり、上掲のラフカジュアルとは一線を画すスタイリングですね。首元のネッカチーフ使いや、腰に巻いたニットなど、小物の使い方もオーセンティックなジャケットスタイルと差をつけるポイントですので、取り入れてみてはいかがでしょう。
・2Bジャケット / THE GIGI
・ワンピースカラーシャツ / Finamore
・パンツ / BERWICH
・腰に巻いたニット / JOHN SMEDLEY
・ネッカチーフ / altea
ザ・ジジにしてはシンプルな部類に入るストライプ柄の素材は、リネン×コットン×シルクの三者混素材。細かいループ糸が浮くブークレー調のざらりとしたタッチの織り生地は、強撚糸を使っているためシャリっとドライで清涼感に優れます。一枚仕立てで通気性がよく、心地よく風が吹き抜けるので夏場の着用にも適しています。
ストライプ柄はホワイトとベージュの2色使い。ブークレーの織り地とあいまって立体感が生まれるので、実際は薄手でも生地厚があるようにリッチな風合いを生み出しますし、見た目には夏生地の頼り無さそうな感じはまったくありませんので、春や秋でも着ていられそうですね。軽く羽織っても大人っぽく上品な風格があるのは、このエクスクルーシブ生地ならではといえそうです。
左から
・8Bダブルジャケット「ジギー」 / THE GIGI
・6Bダブルジャケット「ミロDP」 / THE GIGI
・2Bジャケット「アンジースター」/ THE GIGI
上掲のエクスクルージブ「アンジー」の他、今季もザ ジジはジャケットのラインナップが豊富です。チェンジポケット付きの6Bダブルは「ミロDP」。グラマラスなシルエットを描くコットンジャケットは、季節を問わず着られるコンパクトなフォルムを描きます。8Bダブルの「ジギー」は、メッシュ織りのシャリっとした素材使い。ウェストの絞りが緩やかなので、リラックスしたスタイリングに適しているモデルです。上襟をストライプジャージーに切り替えた「アンジースター」は、スポーティなブルゾン感覚で着こなせる新しいジャケットスタイルの提案といえそうです。
ハンガーループに「DON'T LOOK BACK」のメッセージが入っていることは有名ですが、その言葉どおり過去を振り返ることなく未来だけを見据えて、ジャケットの新たな可能性を模索し続けるザ・ジジ。メンズクラシックに新風を吹き込んだデザイナー、ピエルイジ・ボリオリの手腕が冴えるこのブランドは、彼が「本当に着たい」という想いを反映したシグニチャーです。誰もが認めるイタリアの伊達男が手がけるこのブランド、世界中のファッション業界人やクリエイティブな職業人、さらには若い起業家たちにも人気があります。彼の作品を着ることで、ご自身も未来へと邁進する姿勢を示せるからなのでしょう。
今回ご紹介したザ・ジジのコレクションは全て東京・青山ASTILE houseでご覧いただくことができます。今回ご紹介しきれなかったザ・ジジのアイテムが揃いますのでお近くにお越しの折は、ぜひお立ち寄りください。