2024.11.21
スウェットセットアップが大人の街着として定着したことで、ラグジュアリーなブランドアイテム選びがセレクトの課題となっていますが、今季登場したアンティーチポのスウェットセットアップが秀作との噂。戸賀さんがワンマイルウェアを選ぶ条件とともにご紹介しましょう。
▲ アンティーチポ / 裏フリーススウェット パーカー¥37,400
▲ アンティーチポ / スムースコットン タートルネック ロングスリーブ Tシャツ ¥19,800
▲ アンティーチポ / 裏フリーススウェット 裾リブパンツ ¥27,500
▲ シーキューピー / スウェード スリッポンタイプ スニーカー ¥55,000
部屋着としてはもちろん、ご近所着として愛用されているスウェットのセットアップ。以前なら少々ヤンチャっぽさが拭えず、敬遠されてきたスタイルですが、最近ではラグジュアリーブランドのスウェットセットアップはリッチなオトナの日常着となっています。戸賀さんも同様です。
「秋冬頻繁に着るのはスウェットでしょうね。でも正直クオリティについてはハイブランドのそれでも疑問なところがある。長くファッションを見てきた立場からすると、スウェットは品質の差が明確な素材。これは洗濯したら乾きにくいだろうなとか、型崩れしやすそうだとか、毛玉になりやすそう、すぐヘタりそうとかはすぐにわかるので、大人のワードローブとしてはいただけないですね。見た目に、大学生っぽいスウェットも気恥ずかしいし。」
そういう戸賀さんにアンティーチポのスウェットシャツをご覧いただいたところ「これは、いいんじゃない?」と納得顔。トップスは以前もリリースされた「GRECO(グレコ)」、リブパンのボトムズ「BARBERA(バルベラ)」が、ともに新素材となって登場しました。
「シルエットがリラックスしているのに、オーバーサイズ過ぎないところは学生っぽさとかジムっぽさを感じさせないんだ。それと手にしてすぐにわかったのは、厚みがあるのに軽いってこと。空気をたっぷり含んだ裏起毛のフリーススウェットは、あったかいし真冬でも良さそうだね。キックバックが強いので型崩れしにくそうだし、フードが大きめで内側はあえて表地と合わせてるところも好印象じゃないかな。」
アンティーチポオリジナルのスウェットは、グレーの杢調もニット風でスポーツ感が抑えられているのがポイント。ラグランスリーブのダブルジップなところも、スポーツスウェットとはひと味違いシルエットもモダンです。イタリア生まれのスウェットは、アメカジのそれとはやはり別物なんですね。
▲ アンティーチポ / 裏フリーススウェット パーカー¥37,400
▲ アンティーチポ / スムースコットン タートルネック ロングスリーブ Tシャツ ¥19,800
▲ アンティーチポ / 裏フリーススウェット 裾リブパンツ ¥27,500
▲ シーキューピー / スウェード スリッポンタイプ スニーカー ¥55,000
こちらは黒のセットアップ。今回アンティーチポのスウェット上下は、グレーと黒がラインナップされています。
「グレーは内外のカラーが異なるけど、黒は一緒なのでモダンな印象かな。アメカジっぽさのあるのはグレー、ヨーロッパっぽさがあるのは黒といったところ。ダブルジップやメタルエンドのドローコード仕様といったディテールも、スポーツスウェットに見えないポイントだけど、今回のアンティーチポは、インナーにも注目してほしいね。」
そう話す戸賀さんのインナーは、アンティーチポのオフタートル。このブランドお馴染みのスムースコットンを使った新作インナーが、スウェットパーカーのセットアップスタイルを、ラグジュアリーでリラックス感あるスタイルにまとめてくれているのです。その詳細は、以下にて。
▲ アンティーチポ / スムースコットン タートルネック ロングスリーブ Tシャツ ¥19,800
2021年にジャブス アルキヴィオから独立したカットソーブランド、アンティーチポはその滑らかな定番スムースコットンで人気を博しました。今季はその素材をオフタートルのカットソーに採用。リラックス感あるシルエットに、袖・裾のリブ仕様で、年齢も季節も問わずに着られるアイテムとなりました。
「ロンTが苦手な戸賀が、安心して着られるのは裾がリブ仕様だから。ネックを折らずに着られるオフタートルっていうのは、クルーネックとはひと味ちがう魅力があるよね。パーカーに合わせるのはもちろんだけど、テーラード型のセットアップに合わせても新鮮。襟元で着崩す感覚を楽しめそうだね。」
カジュアルからドレスまで、適度に遊べるオフタートルは、普通のタートルネックよりもモダン見えするアイテム。ニットより気軽なうえにに、ベーシックなアイテムばかりでいつも同じように見えてしまうメンズスタイルに新鮮さを加味してくれる、目新しいアイテムといえるでしょう。
「高級素材だとか、仕立てがどうのとかいうラグジュアリーとは違うけど、これまで大人のワードローブになかったアイテム。積極的に取り入れるというのも新しい考え方だし、イノベーティブな考え方に通じる現代のラグジュアリーと言えるような気もします。新しいものを否定しない、柔軟な考え方ができること、ファッションにも必要なんじゃないかな。」