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TAGLIATORE Recommend Style / 2019AW Vol.1タリアトーレには、ラグジュアリーなムートンもあった!

2019.10.18

オーナーでデザイナーのピーノ・レラリオ氏がブランドのアイコンでもあるタリアトーレは、彼の個性的なキャラクターのとおり男の色気とラグジュアリーなエレガンスが同在する人気ブランド。いまこのブランドで注目を集めているのは、他とはちょっと違ったラグジュアリー&エレガンスなムートンのコレクションです。


ラグジュアリーなムートンを気軽に羽織れるブルゾンに

タリアトーレ / ダブルムートンブルゾン 231,000円 
・フェデーリ / クルーネックニット  105,600円 (トレメッツォ)
・ピーティーゼロウーノ / 1プリーツ パンツ  28,600円 (PT JAPAN)

南イタリアのファクトリーは、品質と価格のバランスが良いことで知られています。さらにミラノやナポリとも違う個性があり、独自のスタイルを持つブランドが多いのです。タリアトーレもそのひとつ。オーナーでディレクターのピーノ・レラリオ氏は、自身でスーツを一着丸縫いできるほどの腕を持ち、打ち合わせや買付に訪れたバイヤーら客人の目の前でサンプルを縫い上げることもあるといいます。本人はシャツの前ボタンを4〜5つ開けて、ワイドラペルのダブルのスーツを着るような色気むんむんで強烈な個性の持ち主ですが、彼のコレクションには多くのファンがいるのもまた事実。ピッティ会場ではつねにフォトグラファーに囲まれている世界的に知られたファッションアイコンなのですから。

そんなピーノ氏が近年力を入れているのは、レザーアイテムです。なかでも今季はムートンに注目しています。ムートンは通常のスムースレザーより粗野でワイルドな印象ですが、表側になる革の銀面と裏面になるボア毛との両方を別々に加工する必要があるため、非常に手の込んだものです。染色した革は色ムラが出やすく、同じ色調に染める技術とともに、同じ色調に仕上がった部分を縫製して製品化する工程も、職人の腕によるところが大きく大量生産が効かないものです。

そんなムートンをファクトリーメイドで仕立てたコレクションがこちら。一見重厚なダブルのムートンですが羽織ってみると意外や軽快で気軽に羽織れるブルゾンタイプ。一般的なムートンはビッグシルエットで肩先に乗るため、ずっしり重く感じるのですが、背中心に乗る重量配分と、細身でスタイリッシュなシルエットに仕上げるクラシックテーラリングのノウハウのおかげで、タリアトーレのムートンはとても軽く羽織れるのが特徴です。

一見着こなしが難しそうにも思えますが、インナーを重ね着しなくても防寒性が高いため、むしろコーディネートは案外容易。ここでのインはTシャツ&クルーネックニットのみで、差し色的なオレンジのニットも効いています。ボトムズはシンプル&ベーシックなグレスラをあわせると、ムートンのワイルドな印象を抑えてくれますよ。

ボリューム抑えめの毛足が細身シルエットの秘密

一般的なムートンは表側の銀面がマットなスエード仕上げになりますが、こちらのムートンはオイルドのなめしで艶のある仕上がりです。内側の毛足を整えることで、ボリューム感を抑え、ショート丈ブルゾンらしくコンパクトでスタイリッシュな印象。袖口にジップをあしらっているので、こちらはライダーズモチーフ。ワイルドな男の色気が薫ります。

フライトジャケットタイプもラインナップ

・タリアトーレ / ムートンブルゾン 207,900円 (トレメッツォ)
フェデーリ / クルーネックニット  42,900円
・ピーティーゼロウーノ / 1プリーツ パンツ  51,700円 (PT JAPAN)

こちらのシングルブルゾンは、B-3ボマージャケット風のショート丈。ボア衿のベルトがポイントですが、余計な装飾は一切省いてモダナイズされています。エイジング加工された艶黒ムートンは、黒のクルーネックニットにシンプルに羽織るだけで、艶黒のエレガンスに男らしさが滲むもの。街で着るムートンとしては、このぐらいのワイルド過ぎない抑えた印象が似合うのではないでしょうか。

男らしさをアピールするのは立ち具合いです!

襟が立ちやすいように仕立てられているのも、タリアトーレのムートンならでは。立てればボアが首元を保護してくれるので保温性も確かです。ちらりと覗くバックルも、真鍮の味わいある趣が男っぽい印象を醸します。

より優雅に羽織れるモアバリエーション

左から
タリアトーレ / ムートンコート  264,000円
・タリアトーレ / ムートンコート  291,500円 (トレメッツォ)

モアバリエーションとして着丈の長いタイプもラインナップされています。こちらはスエードタイプのピーコート&ミドル丈のコートです。羽織るように纏う一枚のムートンは、ウールのテーラードコートやダウンと違って、どこかラギッド&ラグジュアリーなイメージがありそうですが、タリアトーレのムートンは、どこか優雅でリラックスした印象を醸します。それというのも細部に秘密が。エッジの処理や毛足のカットがじつに丁寧で、いかにも柔らかそうな素材と仕立て。それはまるでどこかのメゾンの逸品のようですが、それもそのはず名前を明かせませんが、誰もが知る某ラグジュアリーブランドと同じ工場で生産しているのだそう。タリアトーレのピーノ氏らしい、大人の男の色気を高めてくれることは間違いありません。

ダブルのムートンコートは腰丈で、リーファーカラーのピーコートタイプ。ジャケット感覚で着られるので、タイドアップスタイルやタートルネックに合わせるような着方もサマになります。きちんと前合わせを閉じればダブルのジャケット風情ですが、いまどきのダブルらしく前開きでラフに羽織る着方がよろしいかと。ムートンそのものがふわりと軽いので、風をはらんで翻る様子がこれまた実にリュクスな印象なのです。

こちらは膝上丈のミドルレングス。ボアの毛質が均一で、スエード面の起毛感も美しいわけです。カットオフしたエッジも、丁寧に処理されているのでワイルドさは皆無。まさに「神はディテールに宿る」というわけで、男のエレガンス薫るラグジュアリームートンとして一生モノの名に相応しいのではないでしょうか。


商品に関するお問い合わせ先
トレメッツォ / 03-5464-1158
PT JAPAN / 03-5485-0058

CREDIT

Producer : 大和一彦 / Styling & Direction : 四方章敬 / Photographer : 川田有二 (Riverta Inc.) / Hair&Make : Takuya Baba (Sept) / Writer : 池田保行 (ゼロヨン) / Designer : 中野慎一郎 / Model : Tom (Image)

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