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De Petrillo Recommend Style / 2018SS Vol.1できるオトコが知っている “ラグジュアリー” なスーツの遊び方

2018.03.13

ノータイスーツは、ラグジュアリーに着くずす

・3Bスーツ / De Petrillo
・リネンワイドカラーシャツ / Maria Santangelo
・シルクスカーフ / Kinloch
・モンクストラップスリッポン / F.LLI Giacometti

とかく日本人には「スーツはビジネスで着るユニフォーム」というイメージが強く、ネイビーやグレーなどベーシックカラーのスーツしか持っていない、あるいは着たことがないと言う人が多いよう。スーツの本場である欧米では「スーツは男をもっともカッコよく見せる服」という意識が根付いているので、スーツはここぞの決め服、あるいはスマートに遊ぶときのお洒落着と思われていますし、色柄も様々なうえ着こなしもタイドアップする以外、もっと自由に楽しんでいるのです。

その代表がスーツ上手なナポリの男たち。イギリスから入ってきたきっちりかっちりしたスーツという文化を、ラテンな自分たちの性格に合わせて、軽くてやわらかな仕立てに変えてしまいました。イギリスの分厚くて硬い生地ではなく、イタリアの薄くてやわらかな生地に乗せ換えたのはもちろん、着こなしも自由に楽しんじゃおうというのも、陽気なナポリ人らしいところ。

たとえばこちらのキャメルカラーのスーツは、光の加減で光沢が浮き上がるソラーロ調の生地を使っています。一年中太陽の光が燦々と降り注ぐナポリならではのラグジュアリーな生地使いに加え、ジャケットはパッチポケット式でスポーティなデザインです。こんな陽気なスーツをタイドアップして、かっちり着るのはもったいないとばかりに、同系色のイエローのシャツをノータイで着たら、ボタンも2つほど開けて首元にスカーフを結びました。同系色のグラデーションにして、スカーフの柄に使われているブラウンを、足元にもってくるあたりも好バランス。余裕のある大人のハズしを入れたスーツスタイルとなっています。ちなみにシャツの胸元がはだけすぎていないのは、ボタン位置を考えて設定しているからこそというのもご承知おきください。



ダブルのスーツだって、こんな風に気崩せます

・6Bスーツ / De Petrillo
・クルーネックニット / GRAN SASSO
・モンクストラップスリッポン / F.LLI Giacometti

グレーのダブルのスーツは、ともすれば貫禄ありすぎな強面スーツとなってしまうものですが、コンパクトで細身のシルエットなら、むしろモダンな風味。ピンチェックの柄入り生地でやわらかく軽い仕立てなら、軽く着流してもリラックスした印象すら漂います。ここへ衿羽根つきのドレスシャツをあわせるのはスタンダードですが、このスーツのリラックス感を生かすにはクルーネックニット。ニットなら素肌に着ても不快な思いをすることもなくTシャツ感覚はそのまま。カットソーよりリッチな素材感ゆえ、Tシャツでカジュアルに着崩すより、ラグジュアリーでオトナなイメージが漂います。これで旬のワントーンコーデが完成します。



正統派タイドアップだって、もちろんエレガント

・3ピース3Bスーツ / De Petrillo
・ワイドカラーシャツ / Maria Santangelo
・プリントタイ / FRANCO BASSI
・スコッチグレインローファー/ F.LLI Giacometti

ナポリの男たちは着くずしばかりで、正統派のスーツスタイルはしないのかと思われてはいけませんので、ここらでタイドアップスタイルを。ストライプのスリーピースは、イタリアのエレガンスと英国的なドレスアップマインドを両立させたもの。ブルーのシャツに幾何学模様のプリントタイというVゾーンが、若々しくてモダンなスーツスタイルに一役買っています。ナポリらしいヌケ感は、足元にありました。スーツにはレースアップシューズしか許されないとした英国式のドレスコードに対してスリッポンを素足履き。こんな何気ないワンポイントも、タイドアップしたスーツスタイルを程よくに着くずすポイントになります。



ラグジュアリーに着くずすならデ・ペトリロを選ぶ

今回ご紹介したスーツはすべて、デ・ペトリロのコレクションです。生粋のナポリ人が作り出すスーツは、仕立てはもちろん生地選びからしてナポリらしさが滲んでいます。優雅なソラーロ生地はもちろん、ネイビーストライプやグレー無地も、日本人が考えるビジネス向けの色柄ではなく、自由気ままにスーツを楽しんでいる様子が伺えます。このあたりコンサバな英国スーツとは明らかに異なるポイントであり、ナポリスーツが世界中の富裕層に好まれる理由なのでしょう。「スーツで遊ぶ」を実践するなら、デ・ペトリロはきっと琴線に触れる一着が必ずあるブランドなのです。


CREDIT
Producer : 大和一彦 / Styling & Direction : 四方章敬 / Photographer : 川田有二 (Riverta) / Hair : Takuya Baba (Sept) / Writer : 池田保行 (ゼロヨン) / Designer : 中野慎一郎 / Model : Alistair Waterfield (Donna)
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