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トガオシ。Vol.425戸賀敬城が語るダークシャツの品格

2026.06.11

関東地方も梅雨入りしました。なんとなく湿っぽい毎日だけに、トップスはさらりと一枚で過ごしたい季節。街を見渡せば、カットソーやTシャツ姿の大人が圧倒的ですが、装いのステージを一段上げるなら断然、襟付きのシャツでしょう。そこで今回は夏の大人を格上げしてくれるダークカラーシャツの極意を戸賀敬城さんに伺いました。


襟付きだからこそ生まれる大人の余裕

ジャブスアルキヴィオ / 【BR別注】ポリエステル レギュラーカラー シャツ ¥39,600

最近はTシャツ、カットソーも進化していて、素材やシルエット、ロゴやカラーなどのデザインも多様です。でも、みんなが同じ方向に向かってしまう時代だからこそ、襟付きシャツの存在感が際立ちます。襟があるだけで顔まわりを引き締める効果がありますし、一枚で羽織ってもどこか品良く見えるもの。清潔感や知性も自然に演出できるだけに、大人に相応しいアイテムなのです。

「服って楽なほうへ転びがち。最近では仕事着もクルーネックOKだし、休日の街中はもちろん、ゴルフ練習場に行っても無地Tシャツを着たおじさんだらけ。ま、トガはTシャツよりニット派だけど、シンプル=カッコいいのは昔の話。そんなトガなので、最近はシャツを推してる。」

「トガオシ。」でも何度となくシャツをご紹介してきましたが、いま改めて新鮮に映るのは襟付きシャツ。ジャケットを脱ぐ季節なら、その差はより明確です。なかでも戸賀さんが推したいのは、黒やネイビーといったダークカラーの一着、ジャブスアルキヴィオの「TIGLIO」です。パンツブランドとして知られる同ブランドがトータルブランドへ進化するなか、今回BRと共に別注オーダーしたこのレギュラーカラーシャツは、ポリエステル素材ならではの軽さとドレープ感を活かし、シャツと羽織りの中間のような絶妙な存在感に仕上げられています。

「パンツインもできるけど、羽織った感じに着られるシルエットが洒脱な大人向けの一枚。インラインモデルはプリントシャツだったので、素材を無地に載せ替えました。ちょい気持ちユルめなシルエットが今っぽいし、体型カバーにもなる。裾がスクエアなのもオトナがアウトして着やすいようにという配慮から。オーバーシャツ感覚でさらっと着るのがいいかな。それに照明の光にあたるとほんのり艶が浮かぶところもいいんだよね。」

リッチな都会の大人が夜のレストランやバーでも映える、さりげない色気まで備えた一枚。人とはちょっと差をつけたいという想いを叶え、マウントを取るのではなく相手にさりげなく気遣える大人の夏スタイルとしてもおすすめできる一枚です。

ネイビーシャツがTシャツを超える理由

フィナモレ / GIZA45 コットン カッタウェイカラー シャツ/SERGIO BALI ¥55,000
ジャブスアルキヴィオ / ウォッシャブルジャージー ショートパンツ (ネイビー) ¥37,400

もう一着はナポリシャツの名門フィナモレ。近年ドレスシャツの世界では、白やサックスブルーだけでなく、ビジネス見えしないカラーシャツへの人気が高まっています。なかでもネイビーは黒ほど重くなく、それでいて引き締まって見える絶妙なカラー。ジャケットを着なくても装いが成立するので、夏の大人にこそ最適なんです。

「ダークカラーのシャツは体を引き締めて見せる効果があるよね。それに顔映りをシャープに見せてくれるから、大人にとっては嬉しいメリットばかり。白シャツにはない品格と色気が自然に漂うよね。去年は黒を推したけど、今年は春からネイビーに注目してるのでね。」

戸賀さんが着用しているこちらのモデルは、しっかり高さある台襟に広角度で開いたカッタウェイカラー「SERGIO(セルジオ)」にボディはスタンダードな「BALI(バーリ)」の組み合わせ。フィット感とリラックス感を併せ持つ絶妙なフィッティングです。こちらのシャツは、高級超長綿ギザ45ならではの美しい光沢を備えながら、ナチュラルストレッチ性も兼ね備えています。

「高級綿を使いながら、ナチュラルストレッチ性がある素材が秀逸。素肌に着ても乳首が浮かないし、ダークカラーなら透けないんです。これ大事なんだよね。オーバーサイズじゃないから、おじさんにも着やすいし、タックイン、タックアウト両方に対応する絶妙な着丈設定。イタリア男が普段着感覚で着て、カッコよく見える代表的な日常着だよね。」

ショーツと合わせてローファーを履いたら、リラックス感がありながらも品のある戸賀さんらしい夏スタイルが完成しました。Tシャツよりもしっかり大人に見える。その差は大きいですね。

ダークカラーシャツは夏の最強アイテムです

フィナモレ / リネン カッタウェイカラー シャツ/SERGIO BALI ¥46,200 (左)
マリア・サンタンジェロ / 胸ポケット付き リネン オープンカラー シャツ (ネイビー) ¥42,900 (右)

夏は明るい色を選びがちですが、大人が洒落て見えるのはダークカラーです。ブラックやネイビーといった色は肌を美しく見せる効果もあり、昼はもちろん夜の照明の下ではさらに魅力を発揮します。さらに湿気の多い日本の夏には、シャリっと清涼なリネン素材のシャツも有用です。

マリア・サンタンジェロのオープンカラーシャツは、ナポリらしい柔らかな仕立てとリネンの涼感が魅力。リゾート感がありながらも、色によって大人らしい落ち着きを保っています。一方のフィナモレは、定番カッタウェイカラーをリネン素材で仕立てることで、エレガントさと抜け感を両立しました。

「黒やネイビーのシャツって、それだけで色気があるんだよね。しかもリネン特有のシワ感が重く見せないっていう効果もある。はっきり言ってTシャツ一枚の大人は少し貧相に見えることがあるので、ダークカラーのシャツに着替えてみて。袖を通した瞬間に違いが分かると思うので。」

一枚で着ても成立する。羽織りとしても使える。しかも大人らしく見える。今年の夏は、ダークカラーシャツが絶対頼りになるはずです。

CREDIT

Photo : 鈴木泰之 / Styling : 堀内亮志 / Text : 池田保行 (ゼロヨン) / Design : 中野慎一郎 / Produce : 大和一彦

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