2022.05.02
やり過ぎ感のないファッションが好まれるにつれ、服飾デザインのシンプル化が進んでいる、このことは皆さんも体感されているのではないでしょうか。となるとお洒落を楽しむための鍵になってくるのは色使い。今っぽい色の取り入れ方、知っておくと役に立つスタイリング術をセレクトショップringで探してきました。
・バレナ / トロピカル 6Bジャケット 82,500円
・バレナ / トロピカル シャーリングパンツ 38,500円
・ドルモア / ニットT 29,700円
近年のいろいろな出来事を吹き飛ばそうとするがごとく、2022年のファッションはポジティブな「色」で満ち溢れています。ドレスカテゴリーでは特にニットを軸にカラーアイテムに注目が集まっていて、BRでお馴染みのセレクトショプringでも例年以上にカラーバリエーションが豊富に揃っています。
世界最古のニットブランド、という呼称をもつ「Drumohr(ドルモア)」は、成り立ち的に英国とイタリアのエッセンスが取り入れられており、それが物作り、特にカラーバリエーションに反映されています。こちらのニットTもその一つで、ミントグリーンともターコイズブルーとも言える絶妙なペールトーンが秀逸です。
さて、このようなペールトーンをインナー使いする場合、どういったことに気をつければいいのでしょうか?その答えの一例として、ニュアンスカラーを掛け合わせる、というテクニックがあります。ペールトーン=浅い色合い、ニュアンスカラー=中間色、ということなので、この掛け合わせをするとお互いを引き立て合うというメリットが得られます。こちらでは「BARENA(バレナ)」のリラックス感あるベージュのセットアップを合わせることで、優しげなスタイリングが完成。このような雰囲気でカラーアイテムを取り入れるのが最旬です。
・ティト アレグレット / コットン ベルテッドコート 145,200円
・ジョンスメドレー / ニットポロ 30,800円
・ピーティートリノ / ストライプパンツ 46,200円
・ブラン / サングラス 30,800円
ビビッドなイエローが目を惹くニットポロはご存知「JOHN SMEDLEY(ジョンスメドレー)」。先に出た「Drumohr(ドルモア)」と同じく英国のニットブランドです。ビビッドではあるものの、イタリアブランドに代表される明るく抜けるようなイエローとは異なり、微妙にくすんだ色合いが特徴。こちらのイエローは鮮やかさも兼ね備えていますが「JOHN SMEDLEY(ジョンスメドレー)」は元々いわゆる“くすみカラー”を得意としていて、このカラーバリエーションがあるからこそ、いまringが多彩なラインナップを組んでいる、という訳なのです。
ビビッドカラーをあえて同系色で馴染ませる、というのはring流の取り入れ方。鮮やかな色なので際立たせる、という取り入れ方ももちろんアリなのですが、馴染ませる方向に持っていくと、大人っぽく映り、羽織物を脱いで一枚になった際にも気恥ずかしさがありません。羽織ったコートはベージュ、パンツは白にベージュのストライプ、抜け感あるサンダルもブラウン、と見事にイエローと同系色でまとめたスタイルは、気温の上昇と共にどうしてもシンプルになりがちな初夏にピッタリではないでしょうか。
・ポール スチュアート / ショールカラーカーディガン 44,000円
・ジョンスメドレー / ニットT 28,600円
・ジャブスアルキヴィオ / テクノリネン 別注MASACCIO 36,300円
・ビルケンシュトック / Zurich 18700円
今まではインナーとしてカラーアイテムを取り入れてきましたが、こちらでは羽織物で取り入れてみましょう。ショールカラーのニットカーディガンは「Paul Stuart(ポールスチュアート)」。2019AWシーズンからウェルドレッサーとして名高い鴨志田康人氏がメンズラインのディレクターに就任したことで持ち味であるトラディショナルなムードに鴨志田氏ならではの色彩感覚が加わったコレクションに進化。ringがいま注目しているブランドの一つです。
こちらのショールカラーカーディガンはヘンプベースのニットということもあり、いわゆる“くすみカラー”。パープルは赤と青の中間色とされていて、高貴な人物を象徴する、と歴史的に言われてきたこともあり、大人っぽくクールな色。ゆえに羽織物として取り入れやすく、ringとしてもオススメしているという訳です。インナーの白ニットTは「JOHN SMEDLEY(ジョンスメドレー)」、パンツは大好評のring別注「giabsarchivio(ジャブスアルキヴィオ)」、足元に定番サンダルである「BIRKENSTOCK(ビルケンシュトック)」というリラックス感あるスタイリングではあるもののの、パープル以外は白からベージュでまとめることで品の良さも醸せる、という羽織物でカラーアイテムを取り入れるに際しての好例ではないでしょうか。
2022年5月6日(金)からring東京店がおよそ2倍の広さに増床!ゆったりと商品をご覧頂けるようになります。ぜひご来店ください。
ring TOKYO
営業時間 / 11:00~20:00
住所 / 東京都港区六本木7-5-6 KCテラス B1
TEL / 03-3497-5577
Styling & Direction : 四方章敬 / Photographer : 野口貴司 (San・Drago) / Hair&Make : SHOTARO (SENCE OF HUMOUR) / Makeup : KEN NAKANO / Model : Dima G. (WIZARD) / Designer : 中野慎一郎 / Editor : 佐々木利浩 (B.R.ONLINE) / Producer : 大和一彦 (B.R.ONLINE)