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できるオトコはこなし上手 vol.1イマドキのできるオトコは、スーツにトレンドを取り入れない !?

2018.06.29

柄タイを合わせるなら
スーツとシャツは無地が鉄則

・デ・ペトリロ / ウール (SUPER110'S) 3Bスーツ
・アヴィーノ・ラボラトリオ・ナポレターノ / ロイヤルオックスフォード タブカラーシャツ
・タイユアタイ / ペイズリー プリント タイ (セッテピエゲ) / シルク・コットン
・フランコ バッシ / ペイズリー プリント チーフ (シルク)
・フラテッリジャコメッティ / スエード モンクストラップ モカスリッポン (FG461)
・セラピアン / レザー クラッチバッグ

スーツの基本は英国にあり。ラペル幅が0.5㎝広がったり、ゴージ位置が0.3㎜下がるだけで、印象がガラリと変わるのが男性服、とりわけスーツなのです。そんな微差が時代とともに洗練され、進化して今日に至っているわけです。大きな変化を求めない、それがスーツなのです。ここ数年、そんなスーツスタイルにおいて英国調がブームと言われて久しいですが、とはいえそれはあくまで一部の業界関係者の話し。上から下までバリバリの英国調で固めてしまっては、コスプレに見えてしまうでしょう。ビジネスウエアとしてのスーツの着こなし方としては、少々トゥーマッチなのです。ましてや、仕事的にもある程度のポジションにいる皆様であれば、仕事の中心となって指示する立場にいらっしゃるかと。となれば、自分が着たいものを着るというだけではなく、常に見られているということを意識する着こなしが求められるでしょう。

ファッションに感度の高い皆様のことですから、旬なモノを身につけたいという気持ちはよくわかるのですが、大人がトレンドの取り入れ方を間違えると、どうしても子供じみて見える場合があります。できるオトコは、むやみにトレンドを取り入れない、そんなスタンスが丁度いいのです。
そこでオススメしたいのが、あくまでトレンド要素はほんの一部だけ取り入れるという着こなし方。例えば、インパクトのあるペイズリータイはいまお洒落な方の中心にジワジワと浸透していますが、そんなタイを合わせるなら、シャツは白シャツ、スーツは無地とプレーンなスタイルに合わせること。そうすることで華美になりすぎず、エレガントでいながら、しっかりイマドキ感がアピールできるのです。大人のスーツの着こなしには足し算ではなく、引き算でコーディネートするくらいが、簡単にお洒落に見えるコツなのです。


柄タイを一部にとどめることで大人のVゾーンは華やぎます

英国調を匂わせるペイズリータイをするなら、Vゾーンはできるだけシンプルにコーディネートするのが洒落て見えるポイントです。柄が多すぎたり、色をいくつも取り入れたVゾーンは、見ているほうも落ち着かない場合があるでしょうから。一見シンプルなスーツやシャツこそ、それぞれのアイテムにこだわれば、グレード感がぐっと異なります。グレー無地のスーツに白シャツとプレーンな組み合わせですが、スーツは定番人気のデ・ペトリロ。スーパー110sという軽めの生地がとてもモダンです。「アヴィーノ・ラボラトリオ・ナポレターノ」のタブカラーシャツは、張りのあるロイヤルオックスフォード生地でVゾーンを引き締めてくれます。胸ポケットに柄のチーフを差しても、ベースがシンプルな無地であれば、違和感もありません。むしろこんなメリハリのあるVゾーンができるオトコにはふさわしいのです。


ストライプの3ピーススーツなら
ワントーンで揃えてスッキリ感をアピール

・デ・ペトリロ / オルタネート ストライプ 3B 3ピース スーツ
・フライ / オックスフォード セミワイドカラー シャツ
・ケンジ カガ / ジャカード タイ
・カルロ リーバ / コットン ハンドロールチーフ
・エンツォ ボナフェ / 5アイレット ホールカットシューズ (カーフ)

ストライプスーツも英国を代表するスーツ柄。バンカースーツとも言われる定番柄ですが、そんなスーツをいまどきに見せるなら、それ以外のVゾーンや足元をスッキリ見せることが大切です。例えばVゾーンを無地にしたり、靴には表革のプレーンなものをセレクトすることなどが肝要。とりわけスーツは面積が大きいので柄のインパクトも無地以上ですから、色で統一感をはかるのが大人っぽくシックにキマるコツです。無地スーツが好まれるからこそ、こんなシックなストライプ柄を、しかも3ピースで軽やかにコーディネートできれば、どんなシーンでも堂々と振る舞えるに違いありません。どこに出ても恥ずかしくない、エレガントで貫禄あるビジネススタイルが完成するのです。


英国調のストライプ&3ピースはVゾーンを紺で統一

夏のVゾーンは貫禄はありながらも、重たくなりすぎないのがポイントです。ストライプ柄にして3ピースの場合、紺と白という2色で統一するのが最も簡単かつ洒落感をアピールできる着こなし。一見地味に見える気がしてタイやシャツでついつい色や柄を入れたくなるかもしれませんが、そこはぐっとこらえて、あくまでストイックに。シャツは白無地のセミワイドシャツ、タイは織り柄がありつつ、ネイビーのソリッドタイ、チーフも白の無地と極シンプルな組み合わせ。この統一感がいまどきの軽やかな英国調なのです。色や柄は足りないくらいが、大人のスーツスタイルには丁度いいのです。


スッキリ見せる足元はエレガントなホールカットという選択を

ネイビースーツを引き締める上で、靴は重要です。とりわけ色と素材に注意が必要です。選ぶ色は黒、素材は艶感のある表革がベターです。イタリアでよしとされる「アズーロ エ マローネ(紺と茶)」の組み合わせも洒落感はありますが、黒靴は紺の3ピーススーツ全身を締めてくれます。また、靴のタイプもできるだけスッキリした顔つきのものがいいでしょう。なかでもこちらのホールカットはステッチが少ないぶんフォーマル感が強く、エレガントな雰囲気が纏えます。そんな足元に欠かせないのがソックスです。ビジネスシーンでくるぶしを見せるのは、いい大人には不向きです。ソックスなしの抜け感は必要ありません。さり気なく足を組んだときにも、肌を見せないのが、大人のビジネススタイルの基本ですから。


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