2023.10.06
進化系パンツで知られるジャブスアルキヴィオは、クラシックなトラウザーズ専門ファクトリー、ジャブス社が手掛けるアドバンスライン。そのジャブス社が今年創業70周年を向かえたことを記念して、ジャブスアルキヴィオがトータルコレクションを展開することがアナウンスされていました。そして先日、ついに日本にコレクションが上陸。届いたばかりの最新スタイリングをご紹介します!
・ジャブスアルキヴィオ / シンセティックレザー ブルゾン BARDI 71,500円
・ジャブスアルキヴィオ / ウール クルーネックニット OSCAR 42,900円
・ジャブスアルキヴィオ / コーデュロイパンツ DANTE 35,200円
・ジャブスアルキヴィオ / スリッポン スニーカー GRANDUCATO 39,600円
ジャブスは1953年、イタリア・フィレンツェにてジャンカルロ・バレリーニが設立したトラウザーズ専門のファクトリー。2012年、新時代に向けた進化系パンツブランド「ジャブスアルキヴィオ」を立ち上げると、メンズファッションのスタイルを変革してしまうほどの一大潮流を築き上げました。
パンツに始まるブランドだけに、トータルコレクションはアウター、ニット、シャツ、シューズに至るまで、ボトムズシルエットをメインに据えた世界観を構築しています。シンプルでベーシックなデザインに、トレンドを汲んだシルエットを取り入れたアイテムが揃っています。
トップスはMA-1風のリブブルゾン「BARDI」。素材は滑らかで肌触りの良いレーヨン生地をベースに、ポリウレタンの合成樹脂をボンディングしたシンセティックレザーファブリックです。本革を思わせる質感と伸縮性・弾力性・柔軟性に優れ、ウォッシャブルというイージーケアも魅力的。素材に定評のあるブランドらしく、持続可能なテキスタイルを選びました。
インナーのニットは「OSCAR」。高級ブランドが採用するイタリア・トレーニョ社のウール糸から、伸縮性と耐久性に優れたエクストラファインウール糸を使用しています。強撚糸ゆえ毛玉になりにくく、こちらもブルゾン同様、手洗いが可能。ウールでありながらイージーケアという機能面も持ち合わせています。
足元はジャブスアルキヴィオが始めて手掛けるオリジナルのスニーカー「GRANDUCATO 」。スリッポンタイプで、こちらのスウェード素材とジャージー素材(23AWシーズンはバーニーズ ニューヨークにて先行販売)の2タイプで登場します。
スタイルのメインとなるパンツは昨年登場した「DANTE」。マサッチョよりもシルエットに余裕あるワンプリーツモデルで、腰回りは丸く、膝下が急激にテーパードするトレンドのシルエットに、ベロアのような極細畝のコーデュロイを採用しました。
あくまで色数は抑えながら素材のミックスで魅せるスタイリング。シンセティックレザー×ニット×コーデュロイという異素材をシンプルに組み合わせながら、現代的なシルエットで構築するのが、ジャブスアルキヴィオの提案する進化系メンズスタイルといったところなのでしょう。
・ジャブスアルキヴィオ / インターロックジャージー ブルゾン BARDI 71,500円
・ジャブスアルキヴィオ / インターロックジャージー パンツ MASACCIO 41,800円
・ジャブスアルキヴィオ / スリッポン スニーカー GRANDUCATO 39,600円
・アンティーチポ / ロングスリーブ Tシャツ 17,050円
先程の「BARDI」には素材違いバージョンがリリースされています。こちらはハイクオリティなジャージー、イタリアンインターロックを採用。二重に編まれたジャージー素材は厚みとハリがあり、キックバックに優れているためシワになりにくく型崩れもしにくいジャージー素材。同じ素材で仕立てた「MASACCIO」とセットアップで着ることができます。
インナーのカットソーはアンティーチポ。ジャブスアルキヴィオから独立したカットソーブランドは、もう皆さんお馴染みですね。シューズは先程の「GRANDUCATO 」。ホワイトスウェードでインナーとリンクさせて、ミニマルなコーディネートを彩ります。
左から
・ジャブスアルキヴィオ / シンセティックレザー ブルゾン BARDI 71,500円
・ジャブスアルキヴィオ / インターロックジャージー ブルゾン BARDI 71,500円
上掲のように「BARDI」には、シンセティックレザーとイタリアンインターロックの2素材で展開しています。左側に内ポケットが2箇所配されていて、しかもタグは上位ラインのgibas GOLDのゴールドタグに70周年を記念する「ANNIVERSARIO 70th」と入っています。ジップの開け方で表情を変えられるダブルジップフロントも、着方を着る人の自由に委ねる現代的な仕様ですね。
最新のジャブスアルキヴィオが考えるアウターは、テーラードジャケットではなくブルゾンだというのも世界的なカジュアル志向を映し出しているといえそうです。もう一点、今風のトップスをリリースしていますので、続いてご紹介しましょう。
・ジャブスアルキヴィオ / テクノサキソニー オーバーシャツ DUCCIO 41,800円
・ジャブスアルキヴィオ / テクノサキソニー パンツ MASACCIO 42,900円
・ジャブスアルキヴィオ / スリッポン スニーカー GRANDUCATO 39,600円
・アンティーチポ / オフタートル(マルティニーク ジェンツ別注) 22,000円
羽織るように着たシャツは、オーバーサイズ気味のシルエットがいかにも現代のメンズスタイルを象徴しています。フロントは前立て、ポケットともに排され、襟羽根も小振りに仕上げられていて、以前BR別注で登場したシャツ「DUCCIO」とは、また違った表情で魅せてくれます。
素材はウールとポリウレタンを混紡したテクノサキソニーストレッチ。もともとのシルエットがゆったりしているうえ裾もなだらかなラウンドに仕上げてあるので、ボタンは開けて羽織る着方がサマになります。同素材のパンツ「MASACCIO」もリリースされているので、セットアップスタイルにするのが、やはり今風ですね。
インナーのオフタートルはアンティーチポ。「GRANDUCATO 」で足元をまとめて、こちらもミニマルでモダンなコーディネートに仕上がっています。こちらの70周年記念トータルコレクションが日本に到着と同時に嬉しい情報が。なんと来季以降も、コレクションは継続し、本格的にジャブスアルキヴィオはトータルブランドとして歩み始めるとのこと。そして、もともと素材へのこだわりの強いブランドだけに、今後も新しい素材が見つかり次第、新作リリースは継続されるそう。今後BRでも、随時ご紹介していきたいと思います!
ジャブスアルキヴィオに関するお問い合わせ先
F.E.N. LTD.
info@fen.co.jp
https://giabs.fen.co.jp/
Direction & Styling : 四方章敬 / Photographer : 酒井貴生 (aosora) / Hair&Make : Takuya Baba (Sept) / Writer : 池田保行 (ゼロヨン) / Designer : 中野慎一郎 / Model : Pim Amorison (donna) / Producer : 大和一彦