2018.11.20
PAGE 2 / 2香りがあれば、1+1は3以上になる。
「フレグランスは、まず自分の基本の香りを決めておいて、TPOに合わせて変えるのがいい。どんな香りが似合うか、よりも好きな香りをシーンで使い分けるようにするといいんじゃないでしょうか。使い分け方としては、仕事着のときはライトなものを。休日のカジュアルには男っぽい香りもいいかもしれません。」
つまりは、“逆付け”ですね。スーツにスリッポンを素足ではくとか、スニーカーでハズすとかいうテクに近いですね。それでは付け方は?
「付け方は、いままで雑誌でもさんざん言ってきたけど、3m先まで香らせる必要はなくて、目の前の人が気づくか気づかないか程度でいい。オフィスもそうですが、レストランで香水ぷんぷんさせてるのは、品位に欠けるので注意してほしいですね。パルファムよりも、オードパルファムのほうが軽いので、初心者はそちらを。直接つけずに、空中に吹いて、そこをくぐるぐらいでいいんです。」
海外では、生まれたときにそのひとのキャラクターを決めるベビーフレグランスが浸透していて、自分の香りを持つひとがいます。大人になっても、上手に香りを使っているひとが多いのは、そんな文化があるからかも。日本人には無臭のひとが多いような気がします。
「つねづね思うんですが、簡単に効果が出せるのに、使わないなんて、勇気があるな、と。よほどファッションセンスやヘアスタイルも含めて見た目に自信があるのでは?と思います。テクニックは必要だけど、香りとスタイルをミックスすれば、相乗効果で1+1を3以上にしてくれる。服にそれほどお金を掛けなくても、香りで上げることもできるしね。もっと日本の男性が香り上手になるといいなって、思っています。」