
2018.11.20
進化系パンツトレンドを牽引する「ジャブスアルキヴィオ」の兄貴ブランドをご存知でしょうか。それが同じ工場で生産されている「GBS trousers」。今季より「ジャブスアルキヴィオ」のディレクター中新井淳平氏が舵を取り、フィレンツェのパンツ専業ファクトリー「ジャブス」で一貫生産されています。
・ジービーエス / 1プリーツ ポリコットン ツイル パンツ
・シカス / スエード シャツジャケット
・フェデーリ / カシミア クルーネック ニット
・パラブーツ / グレインレザー Uチップ シューズ / グッドイヤー
パンツの専門ファクトリーとして半世紀以上も前にフィレンツェで誕生したジャブスは、三代目のコジモとロレンツォの代に「ジャブスアルキヴィオ」をスタートさせました。クリエイティブディレクタ-には、ミラノの名店エラル55やブライアン&バリーでキャリアを積んだミラノを拠点に活躍中の日本人・中新井淳平氏が就任。いち早くB.R.ONLINEが取り上げ、進化系パンツのトップブランドとして、いまや大人気なのはご存じの通りです。
そのジャブスには「GBS trousers」という、クラシックなドレスパンツのラインが存在します。どちらかというと昔ながらのサルトリア仕立てのパンツコレクションだったのですが、中新井氏が手を入れることで、男っぽいヴィンテージリッチなドレスパンツのコレクションへと生まれ変わりました。
その代表的なモデルがこちらの「TIGRE」。虎眼石(TIGER)のイタリア語を冠したモデルはワンプリーツの今風モデルで、今風進化系よりシャープなストレートシルエットが特徴的です。生地もラギッドな素材ですが、ピシッとクリースの入ったシルエットでオンのジャケットスタイルからオフのレザーまで対応できそう。こんなふうにスエードのジャケットと組み合わせれば、ジャブスアルキヴィオとはひと味違う、ゴリッと男っぽいスタイリングが仕上がります。
仕立ては高級サルトリアの技法を踏襲したもので、細部まで作り込まれている事がわかります。ブランドロゴとともにマーベルトに織り込まれているのは「不死鳥(フェニックス)」。クラシックは死なず、アップデートしていかねば消えていく危険性を孕んでいるの意。
Producer : 大和一彦 / Styling & Direction : 四方章敬 / Photographer : 野口貴司 (San Drago) / Hair&Make : Takuya Baba (Sept) / Writer : 池田保行 (ゼロヨン) / Designer : 中野慎一郎 / Model : Dorde (Cinq Deux Un)