2020.05.07
これまで「PT01(ピーティー ゼロウーノ)」とデニムラインの「PT05(ピーティー ゼロチンクエ)」など、分けていたブランド名を今季からに統一してリブランディングを果たした「PT TORINO(ピーティートリノ)」。戸賀敬城も以前から愛用するブランドの新たな展開に、興味津々ということで、今季の代表的な3本を試してみました。
▲ ピーティートリノデニム / ストレッチ ブラック デニム パンツ(SWING)/SUPER SLIM FIT
【2020年5月29日20時 追加入荷分販売開始予定】
▲ フェデーリ / メッシュ編み クルーネック ニット
スラックスもデニムもラインナップあって、しかも両方とも上手いパンツブランドってじつはなかなか無いものです。その点、「PT TORINO」はグレスラもブラックデニムも、抜群に上手いブランドです。本国はもちろん世界中のファッショニスタやリッチな大人から支持されているのもよくわかります。
戸賀さんも、そんなPT愛好者の1人です。
「これまでグレスラも、デニムラインもいろいろ穿いてきたけど、毎シーズンのようにリピート買いしているデニムはPT TORINO DENIMぐらいかな。昨シーズンは最終的にブラックとホワイトを各1本、ブルーデニムも2本まとめ買いしちゃったぐらいハマってます。その理由は、デニムの域を越えてラグジュアリーを簡単に手に入れることができるから。」
まとめ買いというか大人買いというか、戸賀さんのPT愛が伝わってきます。たしかに「パンツ専業」を謳うブランドはいくつもありますが、それぞれに得意分野があって、ドレスもカジュアルも上手なところは数少ないですからね。ブランディングを刷新したファーストシーズンの出来栄えを早速、試していただきましょう。いかがですか?
「いまブラックデニムを穿くなら、真っ黒なモードっぽいものより、こういうウオッシュ加工されて、こなれた雰囲気があるのがいいよね。新しくなったPT TORINOのブラックデニムはストレッチが効いてるだけじゃなくて、コットンにレーヨンを混紡しているからデニムが空気を含んでいるみたいにやわらかい。これは穿いていて気持ちがいいね!」
黒のニットをグイっと腕まくりして、素足にローファーというのはいつもの戸賀さんスタイル。シルエットはピタピタ過ぎず、適度にテーパードしているのでこんなシンプルな着方もサマになります。ジャケットに合わせても違和感なさそうですね。
▲ ピーティートリノデニム / ストレッチ ホワイト デニム パンツ (SWING) / SUPER SLIM FIT
▲ フェデーリ / メッシュ編み クルーネック ニット
こんどはホワイトデニムをチェック。スラックスラインのスーパースリムフィットを継承したシルエットは若向きのスキニーとはひと味違う、大人に似合う細身美脚。ウィンターホワイトの伝道師、一年中白が大好きな戸賀さんは、先程と同じ黒ニットで着回してモノトーンスタイルに。
「ホワイトデニムは“白度”にこだわりたいよね。ピュアホワイト過ぎるとモードっぽくて合わせにくいし、オフホワイトなら高級素材を選びたいし。その点、PTのホワイトデニムはイタリアらしい白の加減が絶妙にいい。黒やグレーとモノトーンで合わせるのはもちろん、大好きなベージュやネイビー、最近気になるピンクとも合わせやすい白さなんだ。」
今季、ホワイトはトレンドカラーですので、様々なアイテムで登場していますが、流行に乗ったホワイトは純白が多いもの。オフホワイトのナチュラルカラーは素材の良し悪しが出やすいので、きちんと見極めたいですよね。
「それにデニムはディテールも重要。トップボタンやリベット、ジップがゴールドメタルだったり、レザーパッチにもゴールドパーツの“PT”があしらわれていたり、ラグジュアリーなエレメントが散りばめられているんです。こういうところ、大人のホワイトデニムっていう感じがするよね。」
「神は細部に宿る」とは、戸賀さんが編集長を務めていた雑誌で言い続けられてきたこと。PT TORINO DENIMは細部まで手を抜いていってことがよくわかります。
▲ ピーティートリノデニム / コットン ストレッチ ウォッシュド ダメージ デニムパンツ (SOUL) / SLIM FIT
▲ フェデーリ / ハイゲージ クルーネック ニット(SUPIMA COTTON)
ブルーデニムはウォッシュ&ライトダメージ加工を施したこちらのモデルをピックアップ。戸賀さんは先程の黒ではなく、白のニットを合わせました。オーセンティックですが、爽やかなデニムスタイルは今の季節にぴったりのスタイリングです。
「最初に話したけどリブランディング前の咋シーズンにも濃いインディゴとダメージの2本を買ったぐらい、ここんちのブルーデニムは気に入ってるんだ。ストレッチの効き具合がちょうどいいのと、ほどよいダメージの入り方が上手いところはイタリア人らしい感覚。インディゴブルーのデニムは男クサくならないように穿きたいので、足元はやっぱり素足にローファー。トップスは白ニットにしたよ。色落ち部分やダメージから白糸が覗くから、トップスも白が似合うんだよね。」
大人のデニムは品位を忘れず、スマートに着こなしたいもの。若い頃のように、いつでも、どこでもデニムで行っちゃえ!というやんちゃなデニムでは、品も格も感じられませんよね。でもPT TORINO DENIMのブルーデニムは、ラギッドで男クサいデニムとは別物。美シルエットに施されたウオッシュ&ダメージだって、大人の遊び心として受け取れってもらえるアクセントなんです。
「デニムって誰もが穿けるけど、選び方にステイタスとか品格とかが表れやすいアイテム。だからデニムスタイルが上手な人は絶対にお洒落だし、選び方が上手な大人にはセンスを感じられる。僕も早くその域に行きたいので、PTに背中を押してもらおうと思ってるんです。」
お問い合わせ
PT JAPAN info@pt-japan.jp
Producer : 大和一彦 / Photographer : 鈴木泰之 / Writer : 池田保行 (ゼロヨン) / Designer : 中野慎一郎