
2018.03.28
・リネンワイドカラーシャツ / Maria Santangelo
・クルーネックTシャツ / Cruciani
・ノープリーツパンツ / INCOTEX
・バングル / D'AMICO
・チェーンブレスレット / D'AMICO
・スコッチグレインローファー / F.LLI Giacometti
男のスタイルがカジュアル化したことで、Tシャツやカットソー、ニットなど、インナーのバリエーションは確実に増えました。しかしファッションは変遷し、トレンドが移り変わっても、男をもっとも美しく見せる服はいつの時代も衿羽根つきのドレスシャツです。上質なシャツはジャケットのインに着てタイドアップが基本です。しかし、ジャケット代わりにシャツを羽織るというスタイリングが注目されていて、Tシャツの上から羽織ろうとも、一枚でさらりと素肌に着ても、品格を損ねることはありません。
ネイビーのTシャツの上から同色のシャツを羽織ったら、モードな気分が昂ぶります。夏の素肌にはドライなタッチのリネン素材を。色柄で勝負するのではなく、シルエットを強調するネイビーだからこそのモダンスタイルです。フロントボタンを開いたときに襟元が広がらないのはワイドカラーという衿型ならでは。シャツの着丈は長すぎず、短すぎず、タックアウトして羽織る着こなしができるようにも考えられています。ボディは細身にシェイプすることで美しいフォルムを描きます。
・リネンワイドカラーシャツ / Maria Santangelo
・ショールカラーカーディガン / Settefili Cashmere
・1プリーツパンツ / giab's ARCHIVIO
・スカーフ / Kinloch
ジャケット代わりにカーディガンを羽織るのも、大人のカジュアルスタイルの定番です。そのまま上質なスーツに合わせられるぐらいのエレガントな白のドレスシャツなら、なおさらラグジュアリーな気分が漂います。襟元はあえてボタンを2つ開けて、スカーフを巻くのもイタリアのリッチな大人の定番的なアクセサリー。タイドアップよりも優雅な雰囲気が漂いますので。カジュアルなニットカーデもラウンジで寛ぐ富裕層のような印象を醸しています。
・ワイドカラーシャツ / Maria Santangelo
・3Bスーツ / De Petrillo
・ニットタイ / B.R.SHOP
スーツに合わせるドレスシャツは、襟羽根の納まりはもちろん、Vゾーンに覗く胸板に余計なシワが入らないジャストフィットのサイズ感が重要です。マルチストライプのワイドカラーシャツはシャツ生地の名門テスタ社の素材を使ったもの。さらりと滑らかなタッチは、肌触りが良好なだけでなく、ジャケットを着たときのすべりがよく着心地もスムーズです。襟腰が高く、襟羽根も大きすぎず剣先が襟元に納まるサイズは、ドレスユースに最適で、シャツの本道として基本を踏まえていることがよくわかります。
上で紹介した3枚のシャツは、着こなしこそ違えど、すべてナポリのカミチェリア「マリア・サンタンジェロ」のワイドカラーのコレクションです。衿型は今回のために用意した「PARIGI」、身頃はスーパースリム「ENZO」とのコンビネーションで展開しています。Vゾーンに覗く胸元も余分な大きいシワが入らず、すっきり着こなせるタイプです。世界中のバイヤーが店頭に置くだけでなく個人使用分も含めてオーダーするといわれる名門。その端正な襟元と、ほのかに漂うナポリの色気こそ、多くの人から愛され続けている理由なのです。