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トガオシ。Vol.396アウターで着るBR別注マリア・サンタンジェロ

2025.12.04

ここ最近、オーバーシャツにハマっているという戸賀さん。それというのも、夏頃からシャツ&パンツのセットアップスタイルにハマっているからだそうです。ジャケットスタイルより気軽で、ニット1枚よりエレガントな「ちょうどいい上品さ」が、新しいメンズスタイルの定番になりそうな予感です。


BRが別注したナポリ仕立てのオーバーシャツ

マリア・サンタンジェロ / 【BR別注】 コットンネル オーバーシャツ ¥47,300(ベージュ)
ロレンツォーニ / ウォッシャブルウール クルーネック ニット ¥31,900
ピーティートリノデニム / ストレッチ ホワイトデニム パンツ ¥46,200

この日、共地のシャツ&パンツをセットアップで着こなしスタジオ入りした戸賀さん。そういえば最近、この手のセットアップスタイル多いように思います。

「今年はシャツ型セットアップをめちゃくちゃ着てる。去年はBRでも、アウターとして着られるシャツを紹介してたと思うけど、それの延長で今年はセットアップ。ちょっと前ならシャツ&短パンも着てたし、いまぐらいの時季はニットの上から羽織ったり。ジャケットでもいいんだけど、シャツのほうが気軽なんだよね。」

たしかに最近巷でもシャツ&パンツのセットアップをよく見かけます。ここ数年、生地開発が進んでいて、シャツにもパンツにも使える素材が増えたこともその一因かと。

「シャツ型アウター、けっこう見かけるよね。それに、いままであまり着てこなかったシャツスタイルも、“羽織る”気軽さが似合う時代になったのかも。クラシックなシャツブランドがアウターを手掛けているのも、そんな理由じゃないかな。」

おっしゃるとおり、シャツアウターは有名シャツブランドがこぞってリリースしているアイテム。BRもナポリの老舗カミチェリア、マリア・サンタンジェロにオーバーシャツを別注しました。

「コットンフランネルのオーバーシャツは、ほどよく肩が落ちるシルエット。襟型はオープンカラーだから気軽だし、インナーにクルーのニットが似合うんだ。袖丈、裾丈もBRが別注したサイズスペックでバランスをとっているね。個人的にはカフスを捲って、袖口から腕時計を見せるような着方が好きかな。」

ベージュのフランネルオーバーシャツの袖口からゴールドケースの時計を覗かせて。シンプルなのにラグジュアリーな印象が際立つ、リッチな大人に似合うスタイリングとなっていました。

アメカジとは一線を画すアウターネルシャツ

▲ マリア・サンタンジェロ / 【BR別注】 コットンネル オーバーシャツ ¥47,300
ダークグレー / サックス / ライトグレー

コットンフランネルを用いたオーバーシャツは、マリア・サンタンジェロのオープンカラーシャツ「ASPEN」がベース。フラップ付きのW胸ポケットで、CPOシャツ風のミリタリーな雰囲気をともなって、アウター感覚で羽織るのに最適なデザインです。

「これまでBRで何度も紹介してきたシャツアウター、BRが理想とするサイズスペックで別注してくれたっていう安心感がうれしいよね」

そう戸賀さんに言っていただけたように、ナポリシャツのスリムなボディを、あえてリラックス感あるフィッティングに変更し、袖丈と着丈もBR指定の寸法に調整しました。素材のコットンネルは美しい毛足が特徴的で、アメカジのネルシャツとはひと味違うトロ味ある上質な起毛感。ボタン糸のクロス掛けや、細部に見られる手仕事の縫製箇所など、ナポリシャツらしさもちゃんと残っています。

ワークのイメージを脱却したコーデュロイ

マリア・サンタンジェロ /【BR別注】 コーデュロイ オーバーシャツ ¥40,700(ネイビー)
ロレンツォーニ / ウォッシャブルウール クルーネック ニット ¥31,900
ジャブスアルキヴィオ/ 【giabs_GOLD】トップウールトロピカル ノープリーツ パンツ ¥48,400

同じ型のオーバーシャツは、コーデュロイでもラインナップ。細畝コーデュロイの温かみある素材感で、屋外でも屋内でも着ることができます。

「ラグジュアリーブランドをはじめ、多くのブランドが昨年、今年とコーデュロイをリリースしているのは、それまでのワークウェアのイメージを脱却できたから。イタリアでは以前からコーデュロイは人気あるんだけど、それはパンツじゃなくてトップスなんだよね。戸賀もコーデュロイには苦手意識があったんだけど、オーバーシャツで克服できた。あ、でも、パンツはまだ、ちょっと…(笑)」

というわけでコーデュロイパンツは用意しませんでしたが、同色ネイビーのオーバーシャツ&パンツでセットアップ風に着こなしてみました。コーデュロイのオーバーシャツに、スリムテーパードのクリース入りパンツを合わせた今っぽいセットアップスタイル。トップスはボックス型シルエットでリラックスフィッティングゆえ、インナーにはクルーネックのニットを合わせても余裕です。

「オーバーシャツってカジュアルなイメージだけど、上下セットアップになるとエレガントな印象が出せるからいいよね。この傾向は、春まで続きそうだから、またうちのクローゼットにシャツ&パンツのセットアップが増えそうな予感です(汗)。」

洗いコーデュロイもイタリア流の上品な風合い

マリア・サンタンジェロ /【BR別注】 コーデュロイ オーバーシャツ ¥40,700(オフホワイト / ライトベージュ)

こちらも先ほどのフランネルと同じく、「ASPEN」をベースにした同型モデル。洗いが掛けられているのでとても柔らか。コーデュロイ特有のゴワつきがなく、さらりと軽く羽織れる一枚ですし、洗い加工特有の白浮きする表面感は抑え気味ですので、ラフに羽織っても品格が保てます。

ボタンを全部閉じて端正に着ることもできますが、戸賀さんは、先ほどのフランネルのようにあえて2つ留めにしたり、こちらのコーデュロイのように前開きで羽織る着方をされていました。こういう工夫ができるところがオーバーシャツならでは。ジャケットスタイルにはない“遊び心”を楽しんでみるのに最高です。

CREDIT

Photo : 鈴木泰之 / Text : 池田保行 (ゼロヨン) / Design : 中野慎一郎 / Produce : 大和一彦

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