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2019.09.17
デキる人たちは、アートにも、食にもこだわりがある!?ということで、B.R.ONLINE編集部は、ベルギー王国大使館で開催された、チョコレートアートの展示会「ブルーショコラ・エキシビション」にお邪魔しました。
【「ブルーショコラ・エキシビション」会場はベルギー王国大使館】
ベルギーに本社を置く、洋菓子やチョコレートなどの原材料メーカーであるピュラトスジャパンが主催し、ベルギー王国大使館で開催されたイベント会場には多くの食、アートを愛する多くの人たちが集まっていました。
【「ブルーショコラ・エキシビション」展示会場】
フランス語の「青」には、「物事の良い部分を見て前向きにとらえること」という意味があるとのこと。そんな青を基調として、M.O.F.(フランス国家最優秀職人章)を持ち、世界最高峰のチョコレート技術を有するステファン・ルルーさんの手から生み出された、一見チョコレートから作られているとは思えないチョコレートアートの作品群が展示会場の中央に。
【作品「多肉植物 SUCCULENTE」】
その作品群を取り囲むように、2018年秋にステファン・ルルーさんが発刊し大反響の書籍「ブルーショコラ」の撮影をした写真家Tom Swalensさんのパネル写真が。
【書籍「ブルーショコラ」から、写真家Tom Swalensさん撮影のパネル】
また、会場の一角には、これらの作品群を生み出した、ステファン・ルルーさんが使用した道具類も展示され、来場者にチョコレートから芸術性の高い作品が生み出される不思議さや、ステファンの創造に対するエネルギーの強さ、職人としてのスキルの高さを、より強く印象付けていました。
【M.O.F. パティスリー ステファン・ルルーさん】
会場には、ステファン・ルルーさんも姿を見せ、作品に対する思いや、制作過程を説明してくださる、作品ガイドツアーを。ご自身の口から語られる、素材としてのチョコレートの儚さ、アイデアを瞬間的に固定し結晶化できるという魅力等々、作品が生まれる瞬間の思いをわかりやすく伝えてくれる言葉で、チョコレートアートがより身近に感じられました。
【ステファン・ルルーさん自らの作品ガイドツアー】
来場者のもうひとつの楽しみは、ステファン・ルルーさん本人のレシピによるケーキやショコラを試食できること。ステファン・ルルーさんは、カカオ生産者支援と良質なカカオを栽培する「カカオ・トレース」をサポートしたいという強い思いを持たれていて、展示作品も試食のショコラもすべてカカオ・トレース認証製品を含むベルコラーデのチョコレートで制作されているとのことでした。
【作品「ホクサイ HOKUSAI」】
チョコレートという身近でありながら、意外性のある素材から生み出されるアートイベント。どこかアートというと敷居が高いイメージがあるのですが、日常の中でも見方を変えることで驚きを感じることができる、そんな創造というものの不思議さ、楽しさに触れられたイベントでした。
【作品「収縮 RETRACTION」】