2022.04.22
初夏という季節は最も春夏シーズンのお洒落が楽しめる時期。でも寒暖差があるので、何をどう着たらいいの?と迷ってしまうこともありますよね。そんなお悩みを解決すべく、簡単にできる「お洒落テク」をgujiとbigliettaで見つけてきました。
・タリアトーレ / 2B ウールピンヘッド ジャケット 94,600円
・タリアトーレ 1プリーツ ウールピンヘッド シャーリングパンツ 37,400円
・バグッタ / オープンカラーシャツ 24,200円
・マリア / ボートネックニット 30,800円
ドレスカテゴリーにおいてもスポーティなアイテムが注目されたりと、かなりカジュアル化したメンズファッション。とは言え、何事もやり過ぎは×ということで、襟付きアイテムが見直されているようです。その筆頭は“ジャケット&シャツ”。特に近年の大ヒットアイテムと言えば、共地のジャケットとパンツを組み合わせて着こなすセットアップ。言うなればスーツということになるのですが、より気軽に、そして上下別でも着られるよう、生地はもちろんのこと仕立てやデザインにさまざまな工夫を凝らしたアイテムが各ブランドからリリースされています。
gujiの主軸ブランドである「TAGLIATORE(タリアトーレ)」のソレは、巷に溢れるセットアップとは一線を画す逸品。スーパー110という細番手ウール糸で織られた生地は、しなやかでハリとコシを備えておりドレープ感が品の良さを醸します。ジャケットは最低限の副資材を用いた構築的な超軽量仕立て。パンツはウエストがゴムシャーリングになっているリラックス仕様。この仕立て技術とリラックス感あるデザイン、そして高品質な生地が組み合わさることで、オープンカラーシャツに腰巻きニット、そして足元にはサンダルという大人っぽく開放的なスタイリングにハマるセットアップになるのです。
・クリスチャン ワイナンツ / フラワープリント ワンピース 89,100円
・ブラン / サングラス 29,700円
シンプルな仕立てでありながら、そのシルエットや柄、色合いによって雰囲気を完全に変えることができる魔法のアイテム、ワンピース。たっぷりとしたシルエットのワンピースは実に涼しげで、特に初夏という時期からは、一枚で簡単に“映える”アイテムの筆頭ですよね。
bigliettaが毎シーズン注目する「christian wijanants(クリスチャン ワイナンツ)」の新作ワンピースはデザイナー自らが手掛けるプリント、そして背中上部に紐で調整可能なギャザーがあしらわれていて、シルエットを変えられる技アリでスタイリッシュな一着。ブラックにグリーンとパープルというトレンドカラーがさりげなく使われているのもポイントです。レングスはある程度あるものの、サイドスリットが入れられているので軽快に見せてくれます。
・マルニ / ウールトロピカルシャツ 62,700円
・マルニ / ウールトロピカル 1プリーツ シャーリングパンツ 79,200円
・グランサッソ / ソフトコットン ニットT 20,900円
・ジャコメッティ / ローファー 107,800円
「セットアップ」と「ワンピース」のお話しはまだまだ続きます。大ヒットとなっているセットアップは進化を続けていて、シャツやライダースもセットアップとして登場していていま注目株となっています。
こちらはご存じの方も多いデザイナーブランド「MARNI(マルニ)」のシャツセットアップ。定番としてリリースされているシャツとパンツということで、その実力は折り紙付き。素材はウールトロピカルでゆったりとしたシルエットによって生まれるドレープ、そしてネイビーという色合いが品の良さを醸します。ユニフォームっぽさもありつつ、シルエットによってマルニらしい抜け感が表現されており、gujiスタッフの所有率が高いというのも納得。インナーや足元まで崩しても良いのですが、ニットTとローファーを合わせるとやり過ぎ感なく好印象にまとめることができます。
・マルニ / ポプリン バルーンドレス 121,000円
・マルニ / TRUNK サフィアーノレザー バッグ 262,000円
・ブラン / サングラス 30,800円
「シャツセットアップ」同様にこちらも特有の”抜け“のある雰囲気が漂う「MARNI(マルニ)」のシャツワンピース。解放感のある首周りと襟のデザイン、透けることが計算尽くの丸みある腰ポケットについ目がいきますが、実は後ろ姿にもポイントが…。前身の襟下からギャザーが覗いているので想像できるかもしれませんが、後身にはさらに贅沢にギャザーが入っていて、これが丸みあるバルーンシルエットを生んでいるのです。
さらに後身は途中から切り替えされており、袖の縫い目と繋げられているなど、繊細且つテクニカルなデザインが施されていて、こだわりを感じさせる一着。色合いやシルエットがかわいいだけで終わらせないセレクトはbiglietta流です。また一見するとシンプルだからこそバッグにポイントを持たせる、これは定番のテクニック。マルニのアイコン“TRUNK”は、4室ある使い勝手の良さと色の組み合わせが楽しいバッグで、こちらはブルー×ホワイト×ライトブラウンという清潔感と品の良さを併せ持つ配色です。
と、ここまで「セットアップ」と「ワンピース」について話しを進めてきましたが、何を着ようか迷うこの初夏の時期こそ、上下共生地、もしくは一枚で仕立てられているアイテムを取り入れることで簡単、そしてやり過ぎ感のないお洒落に見せることができる、つまり「最強」というわけです。
・レンコントラント / シルク ボタンレスカーディガン 48,400円
・レンコントラント シルク ニットT 36,300円
・ベルウィッチ / スコッチ サイドアジャスターパンツ 27,500円
「アンサンブル」という着こなしは、ジェンダーレス感、セットアップ感と相まって、メンズファッションでも最近よく見られるようになってきており、要注目な流れ。セットアップ同様、アンサンブルで着るだけで簡単にお洒落見えしてしまうテクニックです。
gujiが提案するアンサンブルアイテムは、フランス人女性デザイナーによるニットブランド「RENCONTRANT(レンコントラント)」のシルクニット。特徴であるドレープを活かすべく程よくユルいシルエットにしてボタンレスというデザインが秀逸です。羽織りのカーディガン+インナーは半袖ニットなので体温調節も万全。紹介しているグレー以外にも大人っぽくて洒脱なニュアンスカラーが揃います。
・マリア / バックスリット ボートネックニット 33,000円
・シロウ サカイ / ボタンラップスカート 67,100円
イタリア発のニット「ma’ry’ya(マリア)」は品のあるデザイン、優しい着心地が持ち味でbigliettaの定番ブランド。ミラノ郊外の工場で生産されているというだけあってシンプルな中に洗練されたムードが感じられます。リラックス感あるボートネックニットはボディはゆったり、スリーブはすっきりというメリハリのあるシルエットに加え、後身には大胆なスリットが!動くと品のあるドレープが生まれる秀逸デザインはムービーの方でチェックできます。
そして、キャメルベージュのスカートは「SHIRO SAKAI(シロウ サカイ)」。緻密なパターンと裏地までこだわりが詰まったアイテムが多く洋服好きにはたまりません。こちらは贅沢に生地を使いボックスプリーツを多用したフレアシルエットのラップスカートです。ランダムにプリーツを入れることでアシンメトリーになっている、ここがポイントです。バックスリット入りのトップスを合わせたので写真では見えていませんが、実は腰廻りに切り替えによるデザインと3つの白ボタンが付いていて、トップスをタックインするとさりげないアクセントになるという仕掛けになっています。
デザインされた洋服を着る場合、例えばこのように、前はスカート(ボトムズ)、後ろはトップス、というように交互に取り入れる、というテクニックはいかがでしょうか。やり過ぎ感がなく、且つさりげなくお洒落見えする、という両取りが簡単にできるのでオススメです。
Styling & Direction : 四方章敬 / Photographer : 野口貴司 (San・Drago) / Hair&Make : SHOTARO (SENCE OF HUMOUR) / Makeup : KEN NAKANO / Model : Kim (Image), Kristof (BRAVO) / Designer : 中野慎一郎 / Editor : 佐々木利浩 (B.R.ONLINE) / Producer : 大和一彦 (B.R.ONLINE)