2020.11.09
大人の秋冬スタイルにカシミヤは欠かせません。極細の原毛が極上の温かさを提供してくれるとともに、見た目の美しさ、品格をも備えているからです。スポーティなカジュアルスタイルはシックな品格を備え、ドレスアップスタイルに取り入れれば、さらに格上のラグジュアリーとともに色気すら薫ります。そんなカシミヤの最新ブランド&アイテムをgujiとbigliettaでチェックしてきました。
メンズ
・ヘルノ / シルク&カシミア デタッチャブルファー フーデッド ブルゾン
・レンコントラント / ミドルゲージカシミアクルーネックニット
・マイ ストーリー / ピマコットンS/Sクルーネックカットソー
・インコテックス / ウールサキソニーソリッド1プリーツテーパードパンツ
・フラテッリジャコメッティ / スエード モンクストラップ モカスリッポン
ウィメンズ
・チンクアンタ / ムートン×ホース ジップジャケット
・ロベルト コリーナ / ベビーアルパカ ショートスリーブニット
・アンスクリア / カシミアニットロングスカート
ラグジュアリーな大人の冬スタイルにカシミヤは欠かせません。ニットとしての繊細な編み地は、見た目の美しさも他のニットよりはるかに格上。指先に触れただけで「蕩(とろ)ける」の意味が一瞬でわかる極上カシミヤなら、着る人の心までも温めてくれる魅力的な素材です。
しかし市場の流通量は、採取量の数倍と言われるように「カシミヤ」と呼ぶのもおこがましい低級品が出回っています。本物の極上カシミヤと出会うためには、確かなショップとブランド選びはマストと言っていいでしょう。
gujiのカシミヤアイテムは、厳選したブランドからのみ選ばれています。誰もが知るラグジュアリーブランドや、有名カシミヤブランドは信頼できるところばかり。さらには信頼できるネットワークから新進気鋭、門外不出のカシミヤファクトリーも発掘しています。
ここでのカシミヤニットはレンコントラント。パリ発の新進ブランドですが、生産には品質管理と信頼性の高い日本のファクトリーを使っていることで、今多くのセレクトショップが注目しています。インナーとして着ているので、解説しておきますと、裾・袖のリブを長めに設定することで、リラックスしたシルエットを描くのがモダンニットの決め手でもあり、ミドルゲージのトップス一枚スタイルにも対応して、極上のワンマイルウェアとしても活躍してくれます。
そしてもうひとつ、ヘルノのダウンのシェルはカシミヤ×シルク。ナイロンダウンのスポーツ感をぐっと抑えたラグジュアリーなムードがありながら、撥水性を備えているとあっては、ラグスポを極めるブランドならでは。フードのファートリムが着脱式だったり、インジェクションゆえの軽さに至るまで手抜きのないモノ作りの姿勢から、確かな素材選びも疑う余地はありません。安心して、選んでいただけます。
そして、bigliettaのスタイルにはアンスクリアのカシミヤ100%のニットロングスカートを合わせました。トップスがムートンということでカジュアル感があるものの、ハイゲージゆえ柔らかで実に上品な色出しです。カシミヤならでのラグジュアリー感と言えるでしょう。
メンズ
・ザ ジジ / コットンコーデュロイ2Bジャケット
・ザ ジジ / コットンコーデュロイ1Pテーパードパンツ
・マンリコ カシミア / スーパーカシミアクルーネックニット
・フラテッリジャコメッティ / スエード モンクストラップ モカスリッポン
ウィメンズ
・マンゾーニ / ウールカシミアリバーシブル ノーカラーコート
・マリア / タートルネック ニットポンチョ
・エーブイエヌ / ワンウォッシュコットン ストレートパンツ
「選択するエネルギーを他のことに使いたい」という現代人にとって最適なスタイルとして、オンオフ兼用のセットアップスーツがすっかり定着しました。起毛素材のコーデュロイなら冬でも温かみある好スタイルですね。インナーのニットはクルーネックでもタートルでも、パーカでも、一枚選ぶだけなので、コーディネートに頭を悩ませることはありません。
ここではインナーニットに、いま話題のマンリコカシミヤのクルーネックを選びました。マンリコカシミヤは高級ブランドのカシミヤニットを手掛けるファクトリーとして、イタリア・ペルージャにファクトリーをもち、自社ブランドの旗艦店をNYに開いているカシミヤ専門ブランドです。自社で開発したスーパーカシミヤは糸の段階からストレッチ性をもたせたキックバックが強いもので、見た目スウェットかと思うほどしっかりと編み目が詰まったニッティングが特徴です。一般的なニットは編みが偏って一部が伸び、だれてしまって型崩れすることが多いのですが、スーパーカシミヤにはその心配がないという逸品なのです。
見た目はカットソーのようにスポーティですが、当然カシミヤならではの蕩けるタッチと保温性は健在です。しかもカシミヤならではの発色の美しさでカラーバリエーションも揃っています。インナーニットとして着るだけではもったいないほどのクオリティ。gujiでいまイチオシのカシミヤブランドです。
一方、bigliettaはウィメンズでは定番のノーカラーコートを。生地は言わずと知れた名門ロロ・ピアーナのウール&カシミヤです。軽くて優れた保温性があり、リバーシブルで着られるという優れモノ。永く着られる一着です。スタイリングは5ポケットパンツを合わせたカジュアルなものですが、全体を淡いトーンでまとめることで品の良さが際立ちます。
メンズ
・リングヂャケット / guji別注ウールフランネルソリッド3B1プリーツスーツ
・リングヂャケット / guji別注ウールフランネルソリッドジレ
・バルバ / コットンピンオックスソリッドセミワイドカラークレリックシャツ
・フランコ バッシ / カシミアサキソニーソリッドタイ
・アンドレア グレコ / カーフレザーベルト
・フラテッリジャコメッティ / カーフタッセルスリッポン
ウィメンズ
・クリスチャン ワイナンツ / Vネック ロングワンピース
スーツ生地にもカシミヤをブレンドしたものがありますが、ここでは定番のウールフランネル。その代わり、ネクタイにカシミヤを使ってみました。起毛感あるウールフランネルには、カシミヤタイがとてもよく似合います。ここではフランコバッシのカシミヤサキソニーの無地を選びました。
シルクのネクタイは通年ですが、カシミヤのネクタイは秋冬限定。それだけに季節感を感じさせる貴重なアイテムです。繊細な毛羽感と、見た目からして温か味あふれる素材感は、フランネルのような秋冬素材と相まって、胸元からほっこりとしているのに、どこか大人の色気すら漂います。
あえて柄を使わずに、素材の良さだけで勝負できるのがカシミヤの魅力ですので、色柄を抑えた着こなしからはモダンな品格すら漂います。これなら礼装やパーティスタイルにも取り入れられるのではないでしょうか。
また、男性がこのようなストイックな服装をする理由はひとつ。女性が引き立つように、という配慮から。男性が色柄を抑えている分、女性の鮮やかな色使いが際立ちます。こちらは、ウィメンズの注目ブランドであるクリスチャン ワイナンツのワンピース。シルクを使ったとろみのある生地が美しいドレープを描き、ウエストの切り替えが高めに入れられているのでスタイルアップが叶います。
B.R.ONLINE ON FILM
「アクティブでラグジュアリーな最旬デートスタイル」
Producer : 大和一彦 / Styling & Direction : 四方章敬 / Photographer : 野口貴司 (San・Drago) / Hair : Takuya Baba (Sept) / Makeup:CHACHA (beauty direction) / Writer : 池田保行 (ゼロヨン),佐々木利浩(B.R.ONLINE) / Designer : 中野慎一郎 / Model : JETT (WIZARD), IRIS (BRAVO)