2024.10.25
「白は夏の色」と思っている人は少なくないのではないでしょうか。たしかに白は、清涼感と清潔感を感じさせてくれるだけに、蒸し暑い夏には見た目に涼しげですし、実際に太陽光を反射してくれるので体感も涼しい色です。しかしながら、できるオトコほど冬に白を着るもの、そして白を着ることを武器とするのだそう。その真意をご説明いたします。
・ムーレー / BR別注 ゴールドパーツ ダウンベスト 212,300円
・フェデリ / カシミア クルーネックニット 188,100円
・ベルウィッチ / BR別注scotch ライトフランネル 42,900円
・シーキューピー / スウェード スリッポンタイプ スニーカー 55,000円
・ブラン / セルフレーム サングラス(ブラック) 38,500円
夏はTシャツやリネンシャツなど、白のアイテムを着る機会は多いものです。しかし秋から冬になると、人は自然とグレーから黒といったダーク系の色を好むようです。秋冬のアウターが黒ばかりという人は少なくないのでは。そんな方にこそ、白アウターを選ぶことをおすすめします。
とくにスポーツカジュアルに白を選ぶと、“できるオトコ”のイメージがぐっとアップします。なぜなら汚れたり黄ばんだりしやすい白を常にキレイな状態に保っておけるということは、それだけでケアが行き届いているということ。
例えば、ダウンベストのようなアウトドア系のアイテムが白ならば効果は抜群。アクティブに過ごす休日のカジュアル服に意識的に白を取り入れることで、大人の余裕が感じられるというものです。
今回選んだのはムーレーのダウンベスト「FIRE」。ジップやスナップボタンにゴールドメタルパーツを採用したBR別注です。シェルのマットなカラーはアイボリー。合わせたニットは上品なベージュでトーンを合わせることで、リッチなできるオトコが際立ちます。
マットなシェルは撥水加工が施されており機能性も上々。しかも汚れづらくシワになりづらいという素材です。シャイニー系のナイロンダウンとは一線を画すエレガンスを感じさせてくれるだけに、都会はもちろん冬のスノーリゾートでも映えるはずです。また、スタンドカラーの内側には白さを保てるようにシェルとは別の起毛素材が採用されています。
・タリアトーレ / ニットコート 128,700円
・セッテフィーリカシミア / ベビーカシミア タートルネックニット 124,300円
・ベルウィッチ / BR別注scotch ライトフランネル(キャメル) 42,900円
・ブラン / セルフレーム サングラス(ブラック) 38,500円
白を挿し色として使うことで着こなしを軽快に見せるのはよくあるテクニックですが、アウターで大胆に白を着ることで、より差別化が図れるというもの。なかでもコートに白をもってきてスタイリングの中心に置けば、より「白を着る」感は高まります。
タリアトーレのニットコートは取り外し可能なフード付き。外せばスタンドカラーのドライビングニット風のデザインで、ボタンの留め方で着こなしにアクセントを付けることができます。アウターとして着るだけでなく、ロングカーディガンとして室内でも着たまま過ごせそうなところは、便利なアイテム。こういう白アウターが選べると、ファッションとともにライフスタイルにもセンスを感じさせてくれますね。
・タリアトーレ / コーデュロイ 2つボタン ジャケット 127,600円
・セッテフィーリカシミア / コットン&カシミア クルーネックニット 69,300円
・フィナモレ / ストレッチコットン シャツ 46,200円
・ジーティーアー / 2プリーツ ストレッチコットン パンツ 48,400円
・フラテッリ ジャコメッティ / スウェード モンクスリッポン 117,700円
白は基本的に黒と同じく、どんな色とも合わせることができる万能アイテムです。とはいえ、原色系のビビッドカラーを合わせては、これみよがしでいただけないもの。あえて淡い色合いのトーンで重ねるのが、賢い大人のやり方ではないでしょうか。
例えばオフ白のジャケットに、白のドレスシャツ、ここにほんのりラベンダーカラーのニットを肩掛けにしてみました。どのアイテムも主張せず、いい具合に溶け込んでいるのが大人の余裕というもの。控えめながら素材とカラーを細かく吟味していることが伝わる、知性的なできるオトコのコーディネート例なのです。
カジュアル素材を白で選ぶところに大人の遊び心が感じられます。コーデュロイも昔のように固くて重いものではありません。しなやかで繊細な起毛と畝、一枚仕立ての軽量な着心地は、軽い羽織りアウターとしても使いやすいのです。
ここにブロードのシャツ、コットン×カシミアのニットといった、こだわり素材のアイテム選びが加わることで、スタイリングにも立体感が生まれて大人っぽいスタイリングが完成します。白ジャケットだからといって、キザったらしいイメージはなく、むしろ新鮮味が感じられるはずです。
・ジャブスアルキヴィオ / インターロックジャージー ジップアップブルゾン 73,700円
・エンメティ / スペシャルカーフ JURI 159,500円
ライダースというと、誰もが硬くて重たい黒レザーを思い浮かべるのではないでしょうか。そこへ白ライダースという選択は二着目、三着目を連想させてくれるリッチな大人の証です。しかもちょっぴりモードな感性も漂わせ、大人にもアクティブな若々しさをプラスしてくれます。
若い頃に黒ライダースを着込んできたからこそ、大人になってカーフレザーの白を選ぶことができるのは経験則があってこそ。ロックやバイクといったイメージから脱却して、大人の余裕を感じさせるアイテム。しかもこちらのエンメティの人気モデルJURIはスペシャルレザー。汚れの付きにくいシボレザーを採用しているので、白さをキープして着たい方こそ、おすすめします。
そして、ミリタリー由来のMA-1でも白を使うことで印象をガラッと変えられます。しかもこちらは伸縮性富んだラグジュアリージャージー素材。大人の余裕を感じさせるアイテムなのです。
・ヘルノ / エコファー スタンドカラー ダウンジャケット 152,900円
・タリアトーレ / ウール&ナイロン ダイアゴナル Pコート 159,500円
ピーコートを白で登場させたのはタリアトーレ。オーセンティックなメルトン生地ではなく、ダイアゴナル織りの甘すぎない素材感です。ヘルノからはダウンジャケットもウィンターホワイトで登場します。こちらもピーチスキンタッチのマットシェルが、ラグジュアリーな趣を醸してくれます。
ブラックやネイビーといった冬のベーシックカラーに比べると、ずっとエレガントで中性的な優しい印象があるウィンターホワイト。知的でフレッシュに見える上、レフ板効果で顔色も映えるだけに、大人の七難を隠してくれるといっても過言ではありません。
夏場は誰もが白を着ますが、冬場に白を着こなせば、どんな色より印象的です。防寒アウターを白で選び、しかもその白さをキープしているとあれば、悪目立ちすることなく突出してできるオトコを際立たせるというもの。堂々たる白の着こなしは、できるオトコの冬の武器となるはずです。
Direction & Styling : 四方章敬 / Photo(model) : 川田有二(Riverta Inc) / Photo(still):植野製作所 / Hair : Takuya Baba(Sept) / Text : 池田保行 (ゼロヨン) / Design : 中野慎一郎(launch inc) / Model : JAUME(CINQ DEUX UN) / Production Management : 佐々木利浩(B.R.ONLINE) / Produce : 大和一彦 (B.R.ONLINE)