
2018.09.24
酷暑だった夏が終わり、秋の到来を感じられるようになった今日この頃。ようやくお洒落が楽しめる気候になりましたね。さてこの秋冬シーズンはナニを着ようか、と思案中の方も多いのではないでしょうか?
ファッション業界的にはいわゆるトレンドってヤツがいろいろとあるものの、お洒落心を持つ大人は頑張り過ぎず自然体でファッションを楽しみたいもの。自分が気に入ればトレンドも適度に取り入れるのは余裕の表れといったところでしょうか。そんなお洒落な大人が最近気になっているのは”色と柄”。なぜかと言えば、頑張り過ぎないファッションを信条とするものの、昨今のシンプルコーデにはちょっとだけ飽きてしまったから…。また、トレンドが早いと言われているウィメンズでは”色と柄”が少し前から注目されており、そのムードをほんのり取り入れたいという気分なんです。というワケで、この秋B.R.ONLINEがオススメするのは”色と柄”を使ったスタイリングです。
・グランサッソ / ミドルゲージ クルーネック ニット
・フェデーリ / ロングスリーブ Tシャツ
・ピーティーゼロウーノ / 1プリーツ ストレッチ ライトフランネル パンツ
始めるなら、まずはニットでしょうか。誰しもが持っているグレスラと白スニ。それにパープルのニットを合わせれば、一気に秋モード。嫌味なく色アイテムを取り入れられるハズ。決して派手ではなく、さりげなく"今っぽさ"が表現できます。で、やはり誰しもが持っている白T。コレを挟むことでこなれ感、リラックス感をも醸すことができるというワケ。さらに白T効果でスラックスに合わせている白スニが唐突には決して見えませんよね?
・タリアトーレ / チェスターコート
・フェデーリ / ピュアカシミア クルーネック ニット
・ピーティーゼロウーノ / 1プリーツ ストレッチ ライトフランネル パンツ
・フラテッリジャコメッティ / カーフタッセルスリッポン
でも色ニットを一枚で着るのはなかなか勇気がいるなあ、という方にオススメしたいのはインナー使い。見える分量が少なければ大胆な色使いが出来るというワケ。赤のニットは名門「FEDELI(フェデーリ)」です。美しい発色はピュアカシミアならでは。発色はもちろんですがカシミアというのもポイントです。赤という色は安っぽく見えては台無しなんです。ゆえに上質素材を選びさえすれば絶対に失敗しませんよ。
・デ・ペトリロ / サキソニー 3B スーツ
・マリア・サンタンジェロ / チェック ワイドカラーシャツ
・フラテッリジャコメッティ / スエード モンクストラップ モカスリッポン
さて、ここからはもう一つのご提案である”柄”のお話しです。柄と言えば、チェックかストライプ、もしくはボーダーといったイメージがありますよね。こちらではブリティッシュテイストの流れもあり注目されているチェック柄を取り上げています。ジャケットやパンツといったチェックアイテムも良いのですが、やはりインナー使いが取り入れやすいというもの。赤系チェックシャツは子供っぽく見えがちですが、茶系スーツと合わせればご覧の通りシックな装いに格上げ。で、ブラウンスウェードのシューズもお忘れなく。グッと上品に見えてきませんか?お洒落な大人が実践しているチェックシャツの着こなしがココにあるんです。
・ザ・ジジ / 8B ヘリンボーン ストレッチ ジャケット
・バグッタ / プリント ワイドカラー シャツ
・ザ・ジジ / 1プリーツ ヘリンボーン ストレッチ パンツ
・フラテッリジャコメッティ / カーフスコッチグレインローファー
柄アイテムはインナー使いが◎というコトはチェックのお話しでご理解頂けた前提で話しは進んで参ります。最後に攻略するのはプリント柄。お洒落な大人のテクニックとしてはプリント柄を浮かせないコト。そしてスーツに合わせる、というもの。膨大なアーカイブからモダナイズされた秀逸なプリント柄が好評を博している「BAGUTTA(バグッタ)」のネイビー系プリントシャツに合わせたのは、ネイビーのセットアップスーツ。「THE GIGI(ザ・ジジ)」のソレは気軽に着られるソフトな仕立てに加え、ダブルブレステッドなので柄の見える分量が少ないのです。ゆえ、プリント柄が浮き立つことはありません。いつもの無地シャツで寂しいかな、と思った時にピッタリですよ。ちなみにお気づきかとは存じますが、チェックシャツのスタイリングもトーンオントーン。既に定番化したワントーンコーデが”柄”を取り入れるだけで新鮮に見えますよね。お洒落なオトナは定番とトレンドを巧みに使い分けてファッションを楽しんでいるのです。というワケで”色と柄”を使ったスタイリング、ぜひお試しくださいませ。
Producer : 大和一彦 / Styling & Direction : 四方章敬 / Photographer : 鈴木泰之 / Writer : 佐々木利浩(B.R.ONLINE) / Designer : 中野慎一郎 / Model : Dorde (Cinq Deux Un)
撮影協力:群馬県立館林美術館