2020.10.19
ドレスもカジュアルも、ボトムズが主役になる時代です。最旬はウエストからワタリまで余裕があって、膝下から裾にかけてテーパードするキャロット型のシルエット。さらにプリーツ、ベルトレスといった今どきなエレメントを全部盛り込んでいるのが、ベルウィッチの「SCOTCH」です。その「SCOTCH」着こなしのポイントは「パンツ丈」にありました。
・ベルウィッチ / ツープリーツ サイドアジャスター 付きパンツ / SCOTCH / VB8996 ブラック
・フェデリ / エコカシミア ニットカーディガン
・マイストーリー / クルーネックTシャツ ピマコットン
・シーキューピー / スウェード スリッポンタイプ スニーカー
「JIN」、「GRAPPA」、「SAKE」など、モデル名にお酒の名前を冠することで知られてるベルウィッチのコレクションの中で、一番人気のモデルは「SCOTCH」。2プリーツのベルトレスのサイドアジャスター仕様をもつ、極太のキャロット型シルエットは、合わせるトップスを選ばないうえどんなスタイルも今っぽく仕上がると評判のボトムズです。
その「SCOTCH」を履きこなすポイントは「パンツ丈」にありました。カジュアルで合わせる際は、ジャストからハーフクッション入るまでの「長めのパンツ丈」がオススメです。特徴的なキャロット型シルエットでも大人っぽく着こなすことができますから。
たとえばシンプルなニットカーデにTシャツのトップスに合わせても、リラックスした大人の雰囲気に仕上げてくれます。プライベートカジュアルに今っぽくこなれた雰囲気に着こなせるのは、ちょっと腰穿きっぽい余裕あるシルエットならでは。しかもこの「SCOTCH」、シルエットだけでなく素材もしっかりこだわっています。
こちらのブラックサキソニーはご存知ヴィターレ・バルベリス・カノニコ社のもの。高級スーツに使われる素材を惜しげもなく使って、しかもこんなカジュアルな着方を許してしまうあたり、なかなかに懐深いといえますよね。クリースなんて気にしないで、デニムかチノ感覚でラフに穿いちゃうのが、都会の大人カジュアルというものでしょう。
・ベルウィッチ / ツープリーツ サイドアジャスター付きパンツ / SCOTCH / VB5991 グレー
・フィナモレ / ポプリン カッタウェイカラー シャツ
・セッテフィーリカシミア / クルーネック ニット (カシミア&シルク)
・シーキューピー / BR別注 スウェード レースアップ スニーカー
こちらも同じくカノニコ社のグレーサキソニー。杢糸を使ってメランジ感を出しているので、単色の後染めグレーより奥行きがあるのがおわかりいただけるでしょう。ここにビジネスグレーとはひと味違う、こなれたカジュアル感が漂っています。ゆえに「SCOTCH」に合わせるトップスのシャツは裾出しでユルく着るのが似合います。ここでもポイントは「長めのパンツ丈」。長めと言っても、クッションが入るか入らないか、程度の長さにするのがオススメ。
そしてこのぐらいのユルい着方&シルエットが、今っぽいスタイリングのポイントです。大人の方なら見覚えのある肩掛けニットのテクニックも、いまどきの若い人には新鮮に映りますが、どこか気恥ずかしさが拭えないようなら、このぐらいユルい着こなしに合わせてみてはいかがでしょう。
・ベルウィッチ / ツープリーツ サイドアジャスター付きパンツ / SCOTCH / RD5991 ブラウン
・ザネラート / ブランディーンPVCキャンバストートバッグ DUO GT
・タリアトーレ / カシミア混 コーデュロイ 6B ジャケット
・フェデリ / クルーネック ニット
・フラテッリジャコメッティ / カーフスコッチグレインローファー
こちらは打って変わってジャケットスタイルに「SCOTCH」を合わせました。と言ってもタイドアップより、ニットやカットソーと合わせる着方をおすすめします。もちろんジャケットは旬のダブルを、まるでカーディガンを羽織るかのように着てみました。ジャケットを羽織るドレスっぽいスタイルには「短めのパンツ丈」がオススメです。ジャケットスタイルで丈が長いと、どこか古臭く感じてしまうので、思いきって短め丈に革靴合わせが鉄板スタイルです。
パンツはブラウンのライトフランネル。うっすら起毛する素材は、ブラックコーデュロイのジャケットと合わせることで秋らしさを増します。インナーは赤にして、ワンポイント差し色使いとしましたが、黒や白でシンプルに着るなら、どなたにも余裕で似合うはずです。
左から
・ベルウィッチ / ツープリーツ サイドアジャスター付きパンツ /SCOTCH / VB8996
・ベルウィッチ / ツープリーツ サイドアジャスター付きパンツ /SCOTCH / BN3000X
・ベルウィッチ / ツープリーツ サイドアジャスター付きパンツ / SCOTCH / MZ1026
ベルウィッチの「SCOTCH」のバリエーションをご覧いただきましたが、お気づきのように今シーズンは素材のバリエーションがじつに豊富に揃っています。たとえば上掲の「SCOTCH」は左から、ウール100%のナチュラルストレッチサキソニーはカノニコ社、シワになりにくいストレッチ混のテクニカルウールはボノット社、そしてハリのあるウール100%のシャークスキンはマルゾット社といった具合いです。これだけ揃っていれば、探していたお好みの素材が「SCOTCH」という今風シルエットで手に入るというわけです。つまりこの秋は、「SCOTCH」さえあればいいといっていいでしょう。カジュアル、ドレスによって「パンツ丈」を使い分けるのもお忘れなく。