
2021.09.29
ベルウィッチの人気モデルといえば「スコッチ」ですよね。これまでは比較的ベーシック&シンプルな色と素材をワイドテーパードシルエットに乗せて展開してきましたが、今季はちょっと様子が異なります。これまでにない色と柄を纏った、最旬スコッチをご紹介しましょう。
・ベルウィッチ / フランネル 2プリーツ サイドアジャスター パンツ(scotch)
・サイレンス / BR別注 ダブルライダース ジャケット
・フェデリ / 半袖Tシャツ
・ジャコメッティ / ローファー
いまやボトムズトレンドを牽引する存在となったベルウィッチ。南イタリアの古都マルティナフランカにファクトリーを構えるこのパンツ専業ブランドは、ナポリよりさらに南に位置するためか、ミラノやフィレンツェとはまた違った、ラテンの魅力に溢れるパンツブランドです。
そのフラッグシップモデルとも言えるのが、2プリーツでサイドアジャスター付きのモデル「スコッチ」です。ボトムズシルエットがトレンドスタイルをリードする時代に、ばっちりハマるワイドテーパード。毎シーズン、多彩な素材バリエーションで登場することでも知られますが、今シーズンはカラー&パターンのラインナップを揃えてリリースされました。
今季の注目色の一発目は、ボルドーカラーのスコッチ。腰回りにたっぷりと表れるドレープには大人の色気が漂っています。トップスにレザーのライダーズを羽織れば、さらに艶っぽいムードが漂い、フラノタッチの素材がまるでベルベットのように美しい光沢を放つのがおわかりいただけるでしょう。
ポイントとして、こんなにもラグジュアリーでノーブルなスタイリングですから、足元もレザーのローファーをもってきたいところ。スニーカーでは、どうしても軽くなりがちになりますので、濃厚な着こなしをたっぷりと愉しんでいただきたいのです。
・ベルウィッチ / フランネル 2プリーツ サイドアジャスター パンツ(scotch)
・ザ ジジ / チェックブルゾン
・フェデリ / ロングスリーブTシャツ
モノトーンのストイックなスタイリングには、ホワイトのフランネルスコッチを。ここでホワイトデニムなどのコットンパンツだと、オーセンティックなモノトーンカジュアルになりそうですが、ボトムズシルエットがワイドテーパードになるだけで、ぐっと+モードな雰囲気に着こなせます。裾はしっかりダブルに上げて、ヌードな足首を覗かせるのも小技のポイントですね。
左から
・ベルウィッチ / フランネル 2プリーツ サイドアジャスター パンツ(scotch)
・ベルウィッチ / ライトフランネル 2プリーツ サイドアジャスター パンツ(scotch)
今季はカラーバリエーションを展開しているスコッチ。素材はストレッチを効かせたフランネルで、グリーンにキャメルといった秋らしいカラーが揃いました。どのカラーも差し色的に使いたい色なので、合わせるトップスはモノトーン系がいいかもしれません。あるいは同系色のグラデーションでまとめるのも良さそう。いずれにしても、春から引き続き今シーズンも“差し色使い”がトレンドです。1点色使いで、スタイリングが一気に洒脱に仕上がります。
・ベルウィッチ / チェック 2プリーツ サイドアジャスターパンツ(scotch)
・フェデリ / Vネックニット
・ジャコメッティ / ローファー
色モノときたら、柄モノも“チェック”しておきたいところ、というわけでセレクトしたのがチェック柄でした。
チェックといってもスケールの大小によって印象が変わるというもの。小スケールのチェックの場合は、遠目に無地見えするのでトップスを同系色であわせて着るとまとまります。ここではモノトーンチェックに黒のカシミヤVネックといった具合ですね。
伝統柄にも見られるチェック柄はともするとクラシックな印象に陥りがちなのですが、スコッチはモダンなチェック柄のバリエーションが用意されています。もうすこしシックかつドレスアップした着方がしたい方もご安心を。下掲にてご紹介しておきます。
左から
・ベルウィッチ / グレンチェック 2プリーツ サイドアジャスターパンツ(scotch)
・ベルウィッチ / ブラックウォッチ 2プリーツ サイドアジャスターパンツ(scotch)
こちらはグレンチェックとブラックウォッチ。イタリアブランドが手掛ける英国柄は、クラシックな雰囲気をモダンに昇華しながら、英国パンツには絶対にないワイドテーパードシルエット。ということで、このアイテムは見る人が見れば相当洒落ていることがわかります。
サイドアジャスター&2プリーツという仕様は、どこか英国調ですが、シルエットは、まったくもってイタリアパンツ。しかも裾をキュッと絞って、九分丈~八分丈で穿く英国柄なんて、英国紳士なら肝をつぶしかねない大胆さ! こんな英×伊のミックスセンスこそが、ベルウィッチにドレスとカジュアルの境界を自由に行き来できる、いまの時代にこそ相応しいスコッチを続々と生み出しているのです。
Producer : 大和一彦 / Styling & Direction : 四方章敬 / Photographer : 野口貴司 (San・Drago) / Hair : Takuya Baba (Sept) / Writer : 池田保行 (ゼロヨン) / Designer : 中野慎一郎 / Model : Vanya B. (WIZARD)