2018.11.07
前回、名古屋発の名店「アルト・エ・デリット」のオーナー高柳さんと、バイヤー伊藤さんには、お店の成り立ちやコンセプト、そしてB.R.MALLへの出店への意気込みなどを伺いました。今回は同店でしか買えない、希少なアイテムをご紹介いただきます。お二人の思い入れたっぷりのブランド&アイテム、ご覧ください。
アルト・エ・デリット 代表取締役
高柳 忍
名古屋市生まれ。高校卒業後、一旦は整備士の専門学校へ進むも、幼い頃からの洋服好きが高じて大手アパレルに勤務。2年後には自分で店を開きたい思いから、長距離トラックの運転手などで資金を貯め26歳のとき名古屋市郊外の蟹江町に自身のショップを開く。その後、大須に移転、3年前には現在の東区泉に移転。ここは元、高柳さん自身も通ったセレクトショップがあった場所だ。
アルト・エ・デリット バイヤー兼ウェブマネージャー
伊藤 真也
岐阜市生まれ。名古屋市大須の飲食店に勤めていた頃、同じビルにあった「ゾディアック」の常連として通ううち転職。バイヤーとしての頭角を著し、高柳さんの片腕として辣腕を振るう。無類のレザージャケット&ブーツ好きとして知られ、今もレザージャケットは年に4~5着購入する。自宅にも豊富なアーカイブを所有しているという。
・ジョルジュ ド パトリシア / シングル ライダース ジャケット
前回も紹介した、しっとりとやわらかなスーパーソフトシープスキンのシングルライダーズは、パリの女性デザイナーが手がけるレザーブランド「ジョルジュ ド パトリシア」の逸品。レザージャケットのコレクターでもあるバイヤー伊藤さんが、人づてに紹介されたまだ若いブランドです。モデル名はカレラ。購入されたお客様のなかには、ポルシェ・カレラのオーナーもいらっしゃるそうです。
「彼女のおじいさんがレザーのコレクターだったそうで、おじいさん亡き後、そのアーカイブと意志を継いで孫のパトリシアがブランドを立ち上げました。スーパーソフトと謳うだけあって、レザーはすごくしっとりやわらかくて、手で握ってもキュキュッと鳴きません。クルマのレザーシート座ったとき、革がこすれたり引き攣れたりすることがないので、着たまま運転できるんです。裏地はシルクなので衣擦れが良く、着たときに腕がするりと抜け、シャツやニットがジャケットの中で引き攣られないので着心地が軽いんです。フロントジップを見ると、波打たずまっすぐ落ちているでしょう。普通のレザージャケットは、ここがたいてい波打ってしまうんですが、技術の高さが伺えますよね。」
メタルパーツはファスナー以外、すべてに925シルバーを採用。背後ろには、ブランド名を刻印したシルバープレートも取り付けられています。ちなみにこれらのメタルパーツは、18K、WGでオーダーすることも可能なのだそう。このラグジュアリーなライダーズは、実際にバイクを駆るより、スポーツカーでゆったりドライブするときに似合いそうです。
Producer : 大和一彦 / Photographer : 鈴木泰之 / Writer : 池田保行 (ゼロヨン) / Editor : 森大樹 (B.R.ONLINE)