
2025.01.30
昨年末BRが企画したタキシードパーティ「月の雫 meets FRACK MULLER」の様子は、前回の記事でご紹介させていただきました。でも、せっかく仕立てた一張羅が、年1回の登板では悲しすぎます。今回はその後日談として、我々よりタキシードを着る機会の多い戸賀さんに、もっと気軽にタキシードを楽しめる着こなしについて伺いました。
年末に東京ステーションホテルで開催された「月の雫 meets FRANCK MULLER」のドレスコードはタキシード。昨年リリースしたB.R.SHOPオリジナルのタキシードをオーダーすると、パーティの出席権が付いてくるというものでした。戸賀さんもこの機会にBRでタキシードをオーダー。本格的なオーダータキシードは初めてとのことでしたが、ウィングカラーのシャツにブラックタイは私物のもの、足元のオペラパンプスはアルマーニを素足履きという、さすが堂々たる着こなしです。
▲ ビーアールショップ / オーダータキシード(組上)
▲ ロレンツォーニ / クルーネック ニット ¥30,800
▲ ロイ ロジャース / ジャージーデニム パンツ ¥35,200
「久々にラグジュアリーなパーティは楽しかった。こんなイベントを開いてくれたBRには本当に感謝だね。」
編集長時代の戸賀さんは、大使館で開催されたラグジュアリーブランドのフォーマルパーティや、コレクション期間に合わせて開かれるブラックタイレセプションなどでもタキシードを着ていたそう。いつの日かその地位に辿り着くべき人こそ、タキシードの用意は周到にすべきと戸賀さんは強調します。また女性を引き立てるためにもタキシードは必要なのだとも。
「女性がドレスを着ると背筋が伸びて、より美しく見えるよね。そんなとき額縁となるのが男性。そのときの服装がスーツでは、女性が引き立たないんだ。女性をより美しく見せるためにも、男はタキシード姿でなくちゃならない。なぜならタキシードを着ると、誰でも背筋が伸びて自信がつくから。今日みたいに、ニット&デニムにジャケットだけ合わせるだけでもオーラをくれるんだ。」
タキシード&デニムのスタイルは、気の置けない仲間内の集まりや、大人の夜遊びにも似合いそうなコーディネート。レセプションの二次会で行きつけのバーに顔を出したり、知人のホームパーティにパートナーと参加するときにも良さそうです。
「服は全部そうだけど、礼装も誰と合うか、どんな会場か空気を読んで、あえてルールどおりに着こなすか、それともどこまで崩すかを考えるのが楽しいもの。以前、ロンドンでウィノナ・ライダーと2ショットを撮ったパーティでは、タキシードジャケットにシャツのボタンを4つ開けて、白デニムで出席したら海外メディアにめちゃくちゃ写真撮られたことがある。ドレスウェアを遊ぶって、すごく楽しいことだからね。」
タキシードは燕尾服の正礼装に次ぐ夜の準礼装。ゆえにそれなりの地位ある人にとってはステイタスでもあります。戸賀さんは「自分が招待される地位になってからではなく、その地位に到達したいと思ったとき、その意思を表明するためにも一着持っていたほうがいい」とアドバイスしてくれました。
「礼装はルールに縛られがちだけど、海外セレブはもっと自由にタキシードを楽しんでる。拝絹付きのジャケットだけ、側章入りのパンツだけ、肩肘張らずにもっと自由に着回していいんじゃない?」
B.R.SHOP オーダータキシードのお問い合わせは公式LINEまでご連絡下さい
https://lin.ee/nwSDmm2
Photo : 鈴木泰之 / Text : 池田保行 (ゼロヨン) / Design : 中野慎一郎 / Produce : 大和一彦