
2025.01.09
アートやカルチャーの世界では「御三家」から「新御三家」へと代替わりが進んでいますが、時計業界にも同様の動きが伺えるようです。時代の主流はクラシックでドレッシーな3針時計から、ラグジュアリーな複雑機構のスポーツウォッチへ。なかでも「CVSTOS(クストス)」は戸賀さんも注目している時計ブランドです。
▲ クストス / チャレンジ シーライナー P-S オートマティック サファイア 自動巻き、53.7x41mm ¥7,645,000
ラグジュアリーファッションがカジュアル化してきたように、高級時計の主流は3針のドレス顔からスポーティな複雑機構へと移り変わってきているという現実。そんな時代にファッション&時計に精通する戸賀さんが注目する時計はというと…。
「クストスは押しも押されもしない高級時計の新御三家。一見、カジュアル見えするけれど、細工するのがとても難しいとされるサファイア クリスタルをケースに使うなんて大胆なことをしちゃってるのは、高い技術力があってこそ。創業時からスケルトンにこだわってきたブランドだから、ケースにサファイア クリスタルを使うのは悲願だったと思うんだ。それをやり遂げたところにこそ、クストスのチャレンジ精神が伺えるよね。」
ラインナップする多くのモデルに「チャレンジ」というキーフレーズを使うクストスは、挑戦し続けることこそがブランドのアイデンティティ。このブランドのアイコニックなモデル「チャレンジ シーライナー」に、初めて360°スケルトンのサファイア クリスタルケースを採用しました。この無色透明なケースが、時計の駆動部=機械への好奇心という男性なら誰もが持つ感性を刺激します。
「つねにいろんなことにチャレンジしてきたクストスだけど、サファイア クリスタルケースの採用以外にも、時計好きなら見逃せない革新的な技術がてんこ盛りなんだ。船のスクリューを思わせるスモセコはデザインだけでなく、磁石を使って安定させるという技術も革新的だし、ムーブメント内部のブリッジに木材(チーク材)を使うなんていう、他では見られないようなこともやっている。そんな技術力の集大成を思い切り楽しむことができるなんて。本当にすごい時計なんだ。」
▲ クストス / チャレンジ シーライナー P-S オートマティック サファイア 自動巻き、53.7x41mm ¥7,645,000
先ほどのチャレンジ シーライナーはブルーのラバーストラップでしたが、こちらも同じシーライナーのオレンジラバーストラップモデル。そう、ラバーストラップのカラーを楽しむことも、クストスならではのラグジュアリーの価値観なのです。
「ラグジュアリースポーツ時計の世界では、複雑機構にゴールドケース、ときにダイヤを散りばめていることが多いのだけれど、クストスはそういう”価値観”では勝負してないんだ。ケースにサファイア クリスタル、各部にゴールドやルビーを使っていても、それは貴金属としての価値観じゃなくて、機能やデザイン的な理由なんだよね。むしろ透明ケースによって剥き出しのムーブメントを見せつけながら、カラーストラップでも遊んで見せるという高度なことをさらりとやってのけている。こういうところ、日本人好みの“粋”に通じるんじゃないかな。」
複雑機構に本革ベルトの時計には醸せない、ラグジュアリー。スポーティでカジュアルだけれどエレガンスを保ちつつ、所有する人の好奇心をもくすぐるという新しい時代の価値観をクストスは創造してきました。それはメンズファッションに「ノーネクタイのスーチング」「シャツよりニット」といった新しい時代の価値観を創り出してきた戸賀さんと、どこか共鳴するように感じませんか。
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▲ クストス / チャレンジ シーライナー P-S オートマティック サファイア 自動巻き、53.7x41mm ¥7,645,000
▲ クストス / チャレンジ シーライナー P-S オートマティック サファイア 自動巻き、53.7x41mm ¥7,645,000
▲ クストス / メトロポリタン P-S スケルトン サファイア 自動巻き、51×42mm ¥6,380,000
▲ クストス / メトロポリタン クロノ スケルトン サファイア 自動巻き、51×42mm ¥7,810,000
マリンスポーツを想起させる「チャレンジ シーライナー」のほか、クストスには洗練された都会をテーマに掲げる「メトロポリタン」のコレクションもラインナップされています。サファイア クリスタルケースのメトロポリタンはケースバックから時計の奥を覗き込むと、タングステンのウエイトを採用したローターに刻印されている各製品固有のQRコードを確認することができます。製品にまつわる情報の登録が完了すると、このQRコードから製品が本物であることを保証する情報にアクセスできるようになります。
「今年、クストスは創立20周年。100年ブランドがごろごろいる時計業界においては全然浅い歴史なんだけど、だからこそ旧態依然とした業界の価値観から距離を置いた新たな価値を創造できたともいえる。歴史が浅いぶん技術で盛り上がれる、新しい波を作り出してきた時計ブランド。モータースポーツをサポートしているところも、個人的に応援したいポイントだね。新しいラグジュアリースポーツ時計のブランドとしてまだまだ飛躍する可能性を秘めた存在じゃないかな。」
CVSTOS 公式ページ : https://cvstos.jp/