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B.R.SHOP Recommend Style / 2023SS Vol.1RICH&ROCKなスタイルが描くもの

2023.03.17

都会のリッチな大人たちから、ロックなスタイルが支持されている。それは流行やトレンドなどではなく、時代を動かす男たちにロックなマインドこそが求められているから。反骨・反逆のムーブメントではなく、現状から1ステージ上へ行くための原動力として、心を揺さぶる熱い魂、それがロック。ロックなフィールを宿すアイテム&スタイルが、日々を闘う男たちのユニフォームとなる。


ライダースに宿るのは前を向くためのロックなフィール

・エンメティ / BR別注 スウェード ダブルライダース(GABRIELE_BR_GOLD) 192,500円 《予約受注販売商品 3/23開始》
アヴィーノ / ブロード レギュラーカラーシャツ 39,600円
ピーティートリノデニム / BR別注 ブラックデニムパンツ (ROCK) 45,100円
ブラン / コンビフレーム サングラス 39,600円
・ピーティートリノ / レザーベルト 29,700円 (今後発売予定)
ジャコメッティ / サイドゴアブーツ 121,000円

クラシックなスーツに袖を通しタイを結べば、自ずと背筋が伸び引き締まる気持ちになれる。上質なカシミアニットを選んだ日は、心から寛げる一日を過ごしたいのだろう。服装は、かくも人の気持ちをドライブする。

レザーのライダースを羽織り、ブラックデニムにブーツを合わせた日は、気持ちの中に熱いなにかを呼び醒まさせる。

かつては命知らずのライダーたちに愛された、身体を保護するレザーのジャケット。シド・ヴィシャスを祖とする、ロックミュージシャンのライダーススタイルは、アイコニックな反骨精神の象徴であると同時に、そこにはバイクを駆る男たちの、前進への強い気持ちが投影されている。

ー前へ進もう。まだ行ける。まだやれる…。

自分の力を信じて限界を作らず、顔を上げ前を向き、眼光鋭く邁進する男たちの精神性を映し出すライダース。悪路に阻まれながらゴールを目指すライダーたちに、音楽に乗せたメッセージをステージから群衆に撃ち込む男たちに、必要な装備であり正装であった。

ならば経営者や士業をはじめ、個人の裁量が試される職種の人たちにも、ライダースはユニフォームとなる。事実、オフィスでライダースを羽織ることが現実的な時代、ロックなマインドをライダースに宿し、男たちはトップを目指す。

もしも立ち止まったときは、ライダースはきっと武器となる。その服装で闘えますか?

ディテールで醸すのはハングリーよりラグジュアリー

かつてロックは若者のハングリー精神の象徴だった。しかし都会で闘う男たちに必要なライダースには、たとえ満たされていなくとも、ラグジュアリーが伝わる一着でなければならない。これまでスーツで闘ってきたように、着る人のステイタスがスタイルに表れる。ならば上に立つ人ほど、クラス感ある服が必要だ。

たとえば素材はホワイトゴートスエード。軽さと耐久性を備えたスエードライダースは、上質素材のスーツ同様、クラス感あるジャケットとして相応しい。ゴールドに換装された、ジップやスライダー、スナップボタンなどのメタルパーツは、手縫いの本切羽や天然白蝶貝のボタンがスーツを彩るように、ディテールからライダースを引き立ててくれる。

現代的なフィッティングを取り入れて

リアルなライダースには成し得ない緩やかなフィッティング。ライダースがもつロックなマインドを手に入れるために、窮屈なサイズ選びや、四六時中着込んで身体に馴染ませる儀式は不要だ。袖を通した瞬間に、気持ちを鼓舞するのは重くて硬い革では得られない快適な着心地。カーフのライダースでは得られない嫋やかなドレープが、それを表している。

ジップを閉じてタイトに着るより、ゆるやかにドレスシャツの上から羽織る。それだけでもライダースのもつ精神性は受け継がれる。あえてこの着方ができるように、身頃とスリーブのサイズ感を従来のライダースのスペックと変更しているのだ。必要なのは「ルックス」より「マインド」。着心地は快適なままで、ロックのフィーリングを纏いたい。

日常のなかのロックを露わにするラムライダース

・エンメティ / BR別注 ナッパレザー シングルライダース(MASSIMO_BR_GOLD) 181,500円《予約受注販売商品 3/23開始》
ピーティートリノ / プリント クルーネックTシャツ 16,500円
ピーティートリノ / コットンギャバ ノープリーツパンツ(SKINNY FIT) 36,300円

いまでは主流になったラムライダースも、ライダースのもつマインドを抽出するのに最適なウェアだ。ここでのブラックレザーのライダースは、一見重たいカーフに見えて、ラムのナッパレザーを採用している。やわらかく軽いレザーゆえに、気軽なブルゾン感覚で羽織れる一着なのである。

スタイルはセンタージップのシングルライダース。ほんのりモードの薫りをもつこのライダースは、黒T&トラウザーズにコンバースオールスターで、ごくシンプルなロックスタイルを着こなしてみる。あえてバランスは無造作に、Tシャツの裾すらライダースより長いのも計算尽くで。何気ない日常にロックを取り入れるかのように、だが心意気は常に上を、前を向いている。

既存のルールを打ち壊す新しいテーラードスタイル

タリアトーレ / ストライプ 6B ジャケット 118,800円
マリア・サンタンジェロ / ストレッチコットン シャツ 29,700円
ピーティートリノデニム / BR別注 ブルーデニムパンツ(SWING) 48,400円
ピーティートリノ / レザーベルト 29,700円
ジャコメッティ / キャップトゥ シューズ 118,800円

ライダースだけがロックではない。たとえばダブルのジャケットにデニムの組み合わせも、マインドは反骨・反逆を抱くもの。本来はクラシックの最高峰に位置するダブルブレスト。しかもしっかりと毛芯を取り入れた英国式のテーラードスタイルで、当然のように共地のパンツをセットしているのかと思いきや、これはジャケット単品という潔いアイテムなのである。

ボトムはデニム。足元はこれもまた最高級のドレススタイルに穿くキャップトゥで。粗野なデニムを懐柔しながら、退廃した貴族のイメージでジャケットを羽織る。いつもよりシャツのボタンは多めに開けたい。厳格なクラシックのルールを脱ぎ捨てて自由に纏うことこそが、即ちロックと同義語となるのだから。

自己表現としてのロックンロールは、スタイリングで世界を変えようという意志の表れ。ライダースでマインドをキープし、テーラードジャケットを着崩しながら、変革に弱腰な世の中に疑問を投げつける。もしいま心が折れそうだったり、壁にぶつかっているのなら、心の底にあるロックをファッションに取り入れてほしい。きっと、前を向けるはずだから。

CREDIT

Producer : 大和一彦 / Styling & Direction : 四方章敬 / Photographer : 野口貴司 (San・Drago) / Hair&Make : SHOTARO (SENCE OF HUMOUR) / Writer : 池田保行 (ゼロヨン) / Designer : 中野慎一郎 / Model : Victor Norberg (donna)

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