
2022.08.25
カシミアといえば「軽くて温かいニット」というイメージかもしれませんが、今回ご紹介するカシミアは「しっかり、温かい」しかも「パーカー」です。密度高く編み上げた極上カシミアだけが持つ圧倒的なオーラは、戸賀さんも納得。本物を知る大人ならではの選択肢です。
▲ セッテフィーリカシミア / BR別注 カシミア スムースニット ジップアップパーカー (ダークパープル)
ニットマスターの戸賀さんが「この秋冬、一番のオーラ服!」と太鼓判を押すニットがリリースされました。どんなニットか、さっそくチェックしてみましょう。
「BRがセッテフィーリ カシミアに別注したのはカシミアニットのパーカーコレクション。これは昨年秋冬も紹介したシリーズなんだけど、今年は更に進化している点があるみたい。改めて着てみたけど、めちゃくちゃ密に編まれているので、ずっしりと重量感があるんだ。ここまで密に編まれたカシミアは、なかなかお目にかかれないよ。」
たしかに軽くてふわふわと空気を含んだカシミアとは一線を画す、まるで厚手のフェルトのようにしっかりと目の詰まったカシミアニット。手にしたとき、一瞬「!」となるのは確実で、袖を通せば、その極上の温かさに驚くはずです。
「しかもパーカーってところがいいよね。ベーシックなクルーネックのニットよりスポーティで、ダブルジップだから、上は閉じて下を開くなんて着方もできる。表情をつけて着こなせるところはアウター感覚でいいよね。」
選んだ色は、あえてダークパープル。いつもの白や黒といった色もあるのですが、ここは挑戦しましたね!
「色で遊べるのもニットのいいところ。このダークパープル、意外と落ち着いた色目で、派手過ぎないところがいいよね。カラーバリエーション豊富なので、どれを選ぶか悩みそう…。」
素材からデザインまで、すべてBR別注モデル。ジップアップの仕様は昨年と一緒ですが、今年は首元に高さを出すために台襟を付けました。スポーティなパーカーをより大人っぽく見せるポイントです。
「スウェットパーカーに代表されるフロントが低いパーカーは、スポーティすぎるのと、ちょっと学生っぽいんだよね。台襟があるパーカーは、アウトドア系のフィールドパーカーのように見え方が変わるので、大人も安心して着られるんだ。」
ジップはもちろん、身頃と同色のドローコードも先端のメタルパーツまで、BR別注ではお馴染みのゴールド仕様。ラグジュアリーな印象は、素材だけでなく、こういう細かいところからも漂います。
▲ セッテフィーリカシミア / BR別注 カシミア スムースニット ジップアップパーカー (ライトベージュ)
こちらはベーシックカラーを代表するライトベージュ。シンプルな着方ができる色としては、黒、グレーに並ぶ定番色です。合わせるボトムズを選ばないのでブラック以外のブルーやホワイトデニムをはじめグレスラでもコーディネートできます。
「ベージュはベーシックカラーであると同時に、素材の良し悪しが出やすい色。この淡い色に染めるためには元の繊維が最上級のカシミヤじゃないとできないからね。その点、見てよ、このニュアンスカラー。カシミア繊維が白くないと出せない色だよね。」
カシミア原毛の良さまで伝わるライトベージュは、誰にでも素材の良さが伝わる色でもありました。もちろん女性ウケだって抜群です!
▲ セッテフィーリカシミア / BR別注 カシミア スムースニット ジップアップパーカー
グリーン、ダークブルー、レッド、ライトベージュ、ダークパープル、ブラック、オフホワイト、ライトグレー
先ほど、戸賀さんが「どれを選ぶか悩みそう…」と言っていた今回のカラバリは、なんと8色。黒、オフ白、グレーといったベーシックカラーに加えて、戸賀さんが着用されたダークパープル、ライトベージュのほか、レッド、ダークブルー、グリーンという原色系も揃えました。
「さっきも言ったけど、ニットはトップスのなかで一番、色で遊べるアイテム。普段、地味な色ばかり着ている人は、インナーとして派手色ニットを着てみると世界が変わるよ。このようなアウターとしても着用できるニットなら、なおのこと。ちょっと挑戦色かもと思う色も、コットンやナイロンのアウターとは違って落ち着いて見えるから、ぜひカラーニットにもトライしてほしいね。」
▲ セッテフィーリカシミア / BR別注 カシミア スムースニット プルオーバーパーカー (オフホワイト)
ジップアップタイプのニットパーカー以外に、同じカシミアを使ったプルオーバータイプのパーカーもラインナップされています。戸賀さんは、さっそくマイカラーでもある白をチョイス。
「着慣れているので、やっぱり白は落ち着くんだけど、ピュア白じゃなくて、オフ白ってところが大人っぽくていいと思う。洗いざらしのデニムに合わせても、カシミアの高級感がデニムのラフさを中和してくれるんだ。」
たしかにカシミアパーカー&デニムって、とってもシンプルなスタイルなのに、なんだかラグジュアリーな気分。それこそがカシミアの威力なのかも。
▲ セッテフィーリカシミア / BR別注 カシミア スムースニット プルオーバーパーカー (ブラック)
こちらはブラックのプルオーバーパーカー。黒のローファーと呼応させたことで、シックでモダンな気分も高まる着こなしです。
「こんなふうにシンプルでコンフォートなスタイリングは、ニットパーカーならでは。スウェットパーカーじゃ醸せない、大人感があるよね。カシミアニットならしっかりラグジュアリーな気分もあるし、スウェットだと心もとない時もこれなら、相応の席に着ていけるしね。ミシュランホルダーのレストランはもちろん、そろそろ行けそうな海外旅行も、アッパークラスのシートにこそ相応しいリラックスウェアじゃないかな。」
▲ セッテフィーリカシミア / BR別注 カシミア スムースニット プルオーバーパーカー
パープル、ライトグレー、グリーン、オフホワイト、ブラック、ライトベージュ、レッド、ネイビー
こちらもカラーバリエーションは、先程のジップアップタイプと同じ8色を展開。とは言え、パープルとネイビーはジップアップタイプと少し色味が違うのもポイントです。もちろん、ドローコードはメタルパーツを採用しています。
「プルオーバータイプのパーカーは、アウターとしてはもちろん、よりインナー使いがしやすいから真冬でも薄手のジャケットやコートを1枚羽織るぐらいでいいかも。でも、このカシミアは繊維量が通常のカシミアニットの2.5倍強で、外からの風を通さないのに蒸れにくくて、とにかく着ていて温かい!秋から冬まで、これ一枚で十分過ごせそう。」
たしかに都会暮らしでクルマ移動の戸賀さんにとって、真冬もこのカシミア一枚で十分そうです。それぐらい驚異的な保温性と快適性、皆さんにぜひ堪能していただきたいのです。
▲ セッテフィーリカシミア / BR別注 カシミア スムースニット クルーネック
ネイビー/ブラック/パープル、オフホワイト/ライトベージュ
昨年2モデルのパーカーが大好評だった事もあり、今シーズンは同じ編み地でクルーネックもBR別注として作っちゃいました。パーカーシリーズとは異なり、袖とネックのリブを二重ではなく一重にして、フードが無い分スッキリした印象です。裾にはリブを付けず、サイドスリットを入れて、まるでカットソーのような見た目に仕上げています。
「エアリーな服が多い時代だけど、本当に上質なカシミアはこの密度が物語るように繊維をたっぷり使った贅沢なもの。そこでカラーカシミアを選ぶ人って、本物のリッチな大人だよね。この秋、このカシミアカラーニットを購入した方は、トガブロで紹介したいので、ぜひ戸賀までコーディネート写真を送ってほしいな。待ってます!」
Producer : 大和一彦 / Photographer : 鈴木泰之 / Writer : 池田保行 (ゼロヨン) / Designer : 中野慎一郎