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トガオシ。Vol.180永遠のラグジュアリー 「エルメス」 の魅力

2021.10.14

「時計とバッグとクルマは男のステイタスを表すアクセサリー」と公言されている戸賀さんの、エルメスコレクションを拝見しました。なぜ、こんなにお持ちなのか、たんにリッチだからという理由じゃないんです。


エルメスのバッグは「一期一会」

男性の場合、仕事用のバッグと遊び用のバッグを1つずつしか持ってないなんて方はザラにいらっしゃるかと。人によっては、仕事も遊びも同じデイパなんてツワモノもいらしたり。

「バッグは持つ人のライフスタイルとステイタスを表すアイテム。服や靴は2~3スタイルを着回すなんてことしないように、バッグもスタイルに合わせて使い分けるのは当たり前。バッグ、2~3個で使いまわすなんて、絶対やめたほうがいいよ。」

そう話す戸賀さんは、ラグジュアリーブランドのバッグをいくつも使ってきた御仁。なかでもエルメスのバッグについては、もはやコレクターといってもいいぐらいのバリエーションをお持ちです。

「エルメスのバッグは出会いだからね。欲しいモデルがあっても、ブティックにあるかどうかはわからないんだ。たとえモノはあっても、希望通りの革で好みの色であることは類稀。なければオーダーするしか無いけど、たまたま入ったお店に希望通りの色革のモデルがあったら、それはもう一期一会。連れて帰らないわけにはいかないよね。ついつい良い出会いが重なって増えてしまったというわけなんです(笑)」

確かにエルメスのバッグは、基本的にオーダーで製作するもの。お店のバッグはサンプルとして置かれているといっても過言ではありません。思い描いていたモデルと素材、色までも一致することは極めて稀なんです。それでも足繁く通っていれば、出会いはあるというもの。戸賀さんも「これは!」というモデルは躊躇なく購入されるそうです。

「男性が持つ革のバッグというと、黒か茶のイメージだけど、エルメスではあえて黒や茶以外のバッグをチェックしています。だって、黒や茶なら、他のブランドにも良いバッグはたくさんあるからね。なんといってもエルメスは世界最高峰の革専門ブランド。素晴らしい革質を楽しむためにも、いろんなバリエーションを楽しむべきだと思うんだ。」

持ち歩くのは“バッグ”じゃなくて“オーラ”です

「いつもスーツというわけじゃないし、ときにはリラックスした服装のときもあるよね。そういうときでも、バッグがエルメスなら品格を保てるし、なにより多少抜いたスタイルでも、わかってほしい人はわかってくれる。一見のレストランで短パン姿じゃ、案内される席は期待できないけど、エルメスを持っていたら上席に通してくれる。とくに海外では、テキメンだよね!」

そう話しながら見せていただいたエルメスコレクション。先程の大きな茶色のバッグはオータクロアで、ミラノの高級ブランド街、スピガ通りのエルメスブティックで出会ったそう。

「これはイタリア出張時に手に入れたもの。欠点は重いこと。でもその最大の魅力は耐久性抜群ってこと。荷室も1室だしポケットもないけど、それを補って余りあるのは、世界中どこでも通用するそのオーラだよね。男らしさをさらに格上げしてくれるような気がするんだ。」

ソファに腰掛けて手にしたのはサックスブルーのプリュム。こちらのサイズは32、もうひとつ白のプリュムはサイズ40をお持ちとのこと。32はちょっとした小物を持ち歩く際に、40は一泊の出張にも持っていかれるそうです。

「プリュムは女性ウケが抜群にいいバッグ。とくにこのサックスブルーは、ティファニーブルーにも似てるからかな、めちゃくちゃモテる(笑)。40は男が持つのにちょうどいいサイズ。シンプルなスクエア型だけど、ほんのり丸みがあるところもモダンで、カジュアルにもドレスにも似合う。しかもオーラがあるでしょ。エルメスのバッグって、どれもそうなんだよね。」

なるほど。荷物を入れるためにバッグを持つのですが、エルメスのバッグは、“エルメスのオーラ”を纏うために持つのですね。

エルメスは「色」を持つべき理由

最近手に入れたバーキンは、奥様とも共用しやすいエトゥープカラー。仕事のできるオトコの定番、サック ア デペッシュもあえてのエルメスレッドとは戸賀さんならではのセレクトです。

「エルメスのバッグは色があったほうがいい。革もヌメだけでなくシボの入り方も様々で、そのどれもが最高級だってことがよくわかるもの。革に重量があるぶん、黒いバッグだと見た目にも重たいので、コーディネートの“抜き”として、エルメスを合わせるんだ。」

おや、コレクションのなかに1点、黒のバッグがありますね。すでに製造中止モデルのスティーブンです。

「このスティーブンだけは、黒でよかったと思ってる。エルメスには珍しくポケットが多彩で機能的なところは、男っぽいバッグといえるよね。モノトーンのスタイリングのときは、あえてカラーバッグを“抜き”に使いたいけど、ときには黒いスティーブンで締めるのもいい。エルメスのバッグって、一点足すことで大きな効果をもたらしてくれる、“足し算バッグ”の最高峰なんじゃないかな。」

CREDIT

Producer : 大和一彦 / Photographer : 鈴木泰之 / Writer : 池田保行 (ゼロヨン) / Designer : 中野慎一郎

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