2021.09.23
カジュアルが主流となりつつある昨今、ドレスアイテムが日の目を見る事は少なくなりました。しかし、どんな時代になっても色褪せないドレスアイテムは存在します。大人が持つべきエレガントでラグジュアリーなカシミアのチャスターコートはその代表格。カジュアル全盛の今、戸賀敬城はどのようにチェスターコートを着こなすのでしょうか。
▲ ガボ / カシミア 3B コート (Loro Piana Fabric) / CITY / T21270
最近はライダースやパーカといったカジュアルなスタイルが多くなった戸賀さんですが、今日はわりとシックめなコートスタイルです。チェスターフィールドコートにタートルニットにホワイトデニム、足元はローファーというカジュアルな合わせ方。ベージュ×ホワイトの配色が、じつにラグジュアリーです。
「チェスターコートをジャケット代わりに羽織る着方は、とくに珍しくはないんだけれど、今日みたいにタートルニットとホワイトデニムで合わせるのは新鮮かも。ドレス離れがすすんでいると言われているけど、いい大人には、やっぱり本物のドレスアイテムの良さを知っていてほしいよね。」
たしかにチェスターコートと聞くと、ちょっとかしこまった着方をしなくちゃいけないのでは、と思いがちですが、戸賀さんはライダースやパーカと同じ感覚でさらりとコートを羽織られています。ドレスとカジュアルをフラットな目線で見られているからこそ、こういった自由度の高い着こなしができるのでしょう。
「本物のドレスアイテムな服はクロゼットの奥に締まっちゃったっていう大人も多いと思うんだけど、改めて着てみるとやっぱり本物のドレスアイテムって流行に左右されない、いい服が多いことに気付かされます。若い人は、敷居が高いかもと思っているかもしれないけど、袖を通してみれば自分がワンランク上の大人になれることに気づくはず。こんな時代だからこそ、改めて本物のドレスアイテムを再評価したいよね。」
・ガボ / カシミア 3B コート (Loro Piana Fabric) / CITY / T21270 ブラウン
・ガボ / カシミア 3B コート (Loro Piana Fabric) / CITY / T21270 ダークネイビー
・ガボ / カシミア 3B コート (Loro Piana Fabric) / CITY / T21270 ブラック
チェエスターコートはサルトリアナポレターノのファクトリー、ガボが手掛けたモデル「CITY」。ポケットのデザインをレインコート風の縦位置にしたことで、「スポルベリーノ」と呼ばれるカジュアルコーデもしやすくなっています。今日のようにデニムも合わせやすいんです。極上の素材はロロピアーナの「カシミヤ アワード」。カシミヤの良さが引き立つベージュカラーのほかにも、ブラック、ブラウン、ダークネイビーといったラインナップが揃っています。
「イタリアスナップを特集していた頃から、向こうのお洒落な大人たちは、みんなクラシックなコートをかっこよく羽織ってる。それが今でも変わらないのは、それだけ彼らの生活にクラシックが根ざしてるからなんだよね。カシミヤだからラグジュアリーというよりも、そういう地に足の付いた服選びこそが一番ラグジュアリーなんじゃないかな。」