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トガオシ。Vol.141戸賀敬城が語る BR別注の魅力

2021.01.14

BRではこれまで数々の別注モデルを手掛けてきました。なぜ別注モデルにこだわるのか。長年ファッションを見つめてきたB.R.ONLINEスーパーバイザーである戸賀敬城だからこそ、知っていることがあります。


ブランドとの信頼があるからこそ別注モデル

「BRって別注品が多いよね」。そう言っていただけるのはとても嬉しいこと。インラインのコレクションをそのまま買い付けるのではなく、B.R.ONLINEをご愛用いただいているお客さまや、B.R.SHOPに足を運んでいただくお客さまに、BR“らしさ”を感じていただけるのが別注アイテムです。「ここがほんの少し、こうだったらいいのになぁ」という変更をお願いするのは、BRとブランドさんとの間に、確かな信頼があってこそ。昨日今日のお付き合いではないからこそ、こちらの要望も受け入れていただけているのです。

「BR別注のいいところは、刻々と変わるファッションの世界の中でも、うまく時代やムードを取り入れているところ。ファッション誌の編集長時代から、別注アイテムをリリースしているショップさんには注目しているんだ。基本的にブランドは自分のところの商品に自信を持ってるから、色や素材はもちろん、デザインの変更なんてもってのほかと、応じてくれないところが多いもの。そこに色別注やデザイン別注を実現できるのは、そのブランドが絶大な信頼を置いてることの表れで、それだけ自分のところの商品が売れているという実績があるからこそなんだよね。」

はい、たしかにB.R.ONLINEは多くのブランドさんと別注やコラボを実現しています。それもこれも、お客さまから高く支持されているからなんです。

「BR別注で、特にニットは毎シーズン、全色買いする勢いなのは、別注ポイントが秀逸なところ。大人が着ることを前提としたシルエット、テーラードジャケットやライダースにも合わせられるネックのリブも計算されている。神は細部に宿るっていうだけに、こういうところはしっかりチェックしてる。フェデリやセッテフィーリカシミアなどのカシミアに強いブランドは、上質な素材使いと、それをドレスにもカジュアルにも上手にスタイリング提案できるBRの絶妙な呼吸だよね。」

人気ブランドを育ててきたBR別注モデル

ジャブス ゴールドでは、カシミアを混紡した素材使いを提案してブランドネームまで変えていただきました。別注品としてBRだけで販売するのではなく、先行はさせてもらいましたが、その後は他のショップでも扱えるようにしていただいたことで、たくさんの人にジャブス ゴールドを知ってもらえました。

「そうだね、ジャブスとの関係性はBRは深くて、いまやメンズファッションの主流になってるパンツシルエットとストレッチ素材はジャブス アルキヴィオの存在が大きいと思う。10年前なら、ストレッチのテーパードパンツなんて、イタリア人がOKするはずないもの。見た目は譲らず、着心地も落とさず、見事日本で花開いた進化系パンツは、いまやどこのショップでもジャブスを取り扱っていることからも明らかだよね。」

パンツの素材でジャケットを作ったり、パンツブランドなのにTシャツをリリースしたり、ジャブス自身も先進的なブランドなので実現したという理由もあります。昨秋のセットアップパーカなんて、その最たるものではないでしょうか。

「あのパーカは時代を先取りしてたよね。テレワークの時代にパーカを1枚羽織るだけで、スーツ感覚の上品さが醸せるなんて。ゴールドパーツの使い方も洒落ていて、大人はもちろん、若い人たちからも支持されたでしょ。ラグジュアリーブランドの専売特許だったゴールド使いのエロジュアリーを上手に取り入れた、ホテルのラウンジでも着られるパーカなんて新鮮だったよね。」

戸賀さんご愛用のデ・ペトリロがイセタンメンズとBRのトリプルコラボでリリースした別注ジャケットでもゴールドボタンを採用しました。内側のブランドタグにもちゃんと「B.R.ONLINE」と入れてもらって。フェデリではタグの色も、BR用に変えてもらったんです。

「ブランドタグの変更は、なかなか受け入れてもらえないことだよね。買う側からすると、特別にデザインされたブランドタグは所有欲や満足感に直結するから、実はかなり嬉しいポイントだと思う。コロナでなかなか海外と直接交渉できないので、難しくなるかもしれないけれど…。BRはきっと乗り越えていくでしょう。笑」

「例えば、デザイナーズブランドで◯◯別注と聞くと、ディテールなどを足したり盛るというイメージがあるよね。繰り返すようだけど、BR別注がそれと違うのは「大人が着ること」が前提にあった上で時代やムードを取り入れている。シルエット、ディテールはもちろんだけど、ときには余計なデザイン仕様や機能ディテールを取り外す引き算することも躊躇がない。そこが支持されている理由なのかな。」

とくに今の時代、デザイナーズブランドではデザインが盛られていることが多いですよね。それって若い人には新鮮でも、いままでシンプルな服を着慣れた大人には抵抗を感じることも多いと思うんです。だからファッションは流行も大切ですが、着やすいことも大切だと思うのです。

「戸賀も同感です。ラグジュアリーの盛られた服は悪くないけど、着せられている感になっちゃう人もいるんです。男は流行を追いかけすぎて、流されてる感がでてしまうからね。流行はわかってるうえで、上手にトレンドと向き合うことや、あえて控えめにすることで、その人を雄弁語ってくれるんじゃないかな。」

これからもBR別注を楽しみにお待ちいただきたいですね。

CREDIT

Producer : 大和一彦 / Photographer : 鈴木泰之 / Writer : 池田保行 (ゼロヨン) / Designer : 中野慎一郎

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