2018.01.31
ベージュ幾何学柄シャツ2万8080円/BAGUTTA(トレメッツォ)
ブラウンパンツ3万7800円/PT01(PT JAPAN)
シャツの名門CIT社はジョルジオ アルマーニやラルフ ローレン パープルレーベル、最近ではラポ エルカンがディレクションするグッチのオーダーシャツも手がける超一流のファクトリーです。バグッタは、そんな錚々たるメゾンのシャツを手がけてきたCIT社のオリジナルブランドです。
2008年にはマッシモ・アルバ、2013年にはアンジェロ・フィグスらをクリエィティブデザイナーとして起用してきましたが、昨年、この地位に就任したのは、人気のパンツブランドPT01で辣腕を振るったマリオ・マランです。彼が手がけるリブランディングは、今季のシャツトレンドのど真ん中を行くもの。懐かしくも新鮮なレトロテイストな色柄、モノグラムにも似た幾何学模様や、オープンカラーの衿型などを、70’sなトレンドをモダンデザインで仕上げています。
たとえば上掲のシャツは幾何学模様の総柄で、ベージュ地に赤を効かせたカラーパターンはいかにも70年代調。どこか懐かしさのある色柄は着こなしが難しそうですが、茶色のパンツをシンプルに合わせるだけで、ご覧の通りのスタイリッシュさ。へんに奇をてらわず、シャツと同系色系のボトムズをセットするだけで、一気に今年らしいスタイルが実現します。
今シーズンは、レトロシックやコロニアル、ヴィンテージテイストなどのキーワードが注目されているだけに、バグッタのシャツはそのど真ん中。今年らしい装いの最善手として1枚選んでみてはいかがでしょう。
すでにお気づきかとは思いますが、衿型は70'sテイストなオープンカラー。しかしながら、リアル70'sと異なるのは第一ボタンの位置が高く、衿幅も小さく、コンパクトになっているところ。衿元が開きすぎないので品があり、やり過ぎ感がありません。ゆえにご覧のとおり、オープンカラーシャツをタックインするという高度なテクもすんなりキマるのです。さらに、ジャケットを着たときも衿をラペルの内側にしまった状態で着ることができます。
一般にオープンカラーシャツは、シャツ衿をラペルの上にだして着るイメージがありますが、街中で着るにはリゾート感が強すぎますので、このオープンカラーは秀逸と言えましょう。
カーキ幾何学柄シャツ2万8080円/BAGUTTA
白Tシャツ1万6200円/FEDELI(ともにトレメッツォ)
ネイビーパンツ3万9960円/PT01(PT JAPAN)
こちらは思い切って柄モノのシャツをジャケット感覚で羽織るスタイリング。裾をアウトにしてインには白Tを合わせました。袖のまくり加減や、前ボタンの留め方にもこだわって、ちゃんと大人の品のある着方にするのがポイントです。
今シーズンは、1枚で着るには少々派手かなと思わせるレトロなプリント柄が多いですが、こんなふうにアウターとして着こなせば意外とこなしやすいもの。裾をアウトしたときに程よい着丈に設定されているのもバグッタならではなのです。
ネイビースーツ15万1200円/TAGLIATORE
ネイビー幾何学柄シャツ2万8080円/BAGUTTA(ともにトレメッツォ)
こちらはスーツのインに、柄シャツを合わせたコーディネート。ダークなトーンの幾何学模様ゆえ、こんなふうにシックな着方も可能です。シャツの幾何学模様は花柄風でスケールもほどよく小さめですので、わりと着こなしやすいと思います。
ここでのスーツはかっちりしないものを選ぶのがポイントです。あまりおカタいスーツですと、シャツのレトロ&リゾートな雰囲気と合わせにくいからです。あくまでオフを楽しむための色柄シャツですので、抜け感のあるコーデを目指すのが、今季のトレンド柄シャツのこなしの極意というわけです。