
2018.02.06
1プリーツパンツ/ NUMBER M
3rdタイプブルゾン / EMMETI
クルーネックTシャツ / Cruciani
アクセサリー / D'AMICO
テーパードシルエットのプリーツパンツが、今どきの主流なのはいうまでもありません。それだけでなく、裾リブやドローコード、ベルトレスやシャーリングなど、様々なディテールデザインもトレンドとなっている昨今。美脚・脚長にはじまるクラシック系のパンツブランドも、新たなトライアルに努めていますが、イマドキ感溢れるボトムズスタイルは断然「進化系パンツブランド」が牽引しています。
なかでも注目の新進ブランドといえばナンバーエム。オーダーブランド「ミカコ ナカムラ」のデイリーブランドとして、2008 年より展開をはじめた「M・fil(エムフィル)」のウエストゴムパンツが大人気となり、ウエストの「ゴム」をさらに進化させたエラスティックパンツブランド「ナンバーエム」が2016年秋にデビューしました。
穿きやすさの秘密でもあるウエストゴムは、1本のゴムを二つに折ってつくる「ダブルゴム」を採用。身体を締め付けずウエストを包み込むようなホールド感を実現しています。とは言え見た目はしっかりドレスなルックスですので、こっそり穿いていてもエラスティックパンツとはわかりません。上掲を御覧ください。
側章入りのグレスラは、クリース入りのワンアウトプリーツ。このブランドではお馴染みのストレッチ混ウールで、アクティブな動きにも追随します。ちょっと緩めのシルエットは9.5分丈がちょうどよく、腰回りからゆるっとはけているのがお分かりいただけるかと。これもウエストゴムなので、ベルトレス仕様ですこぶる快適なのです。ゴートスエードのオフホワイトGジャンに、足元は白スニというのも春らしく軽快なスタイリング。ほどよくヌケ感のある進化系パンツならこのとおりリラックスした雰囲気にまとまりますが、定番グレスラだとちょっとカタい仕上がりになってしまうんですね。エラスティックパンツ、さすがです。
シャープにビシっと入ったウエストプリーツがドレス感の決めてです。その上のベルトラインは黒のエラスティックバンドになっているのがお分かりいただけるかと。ここが例の「ダブルゴム」仕様で、締め付けすぎずに包み込むようなフィット感の秘密です。ベルトを使わない分、腰回りが軽いのはもちろん、ジャケットを羽織りながらシャツやカットソーなどインナーのをアウトしてリラックスしたコーディネートが着こなせるんです。
1プリーツパンツ / NUMBER M
フーデットロングコート / HERNO
クルーネックTシャツ / Cruciani
黒で統一したモードなコーデも、エラスティックパンツでこなせる好例。なんといってもクリースがびしっと入っていながらウェストが楽チンというパンツですので、外観はあくまでクラシックな黒スラのようでいて、着ている本人は快適そのもの。しかも腰回りのシルエットは程よくこなれているので、足元はスニーカーで抜けるというのも特徴的です。
ナンバーエムのストレッチ混ウールはほんのり光沢があるので、ゴアテックスのナイロン素材と組み合わせても違和感なくセットアップできるところも見逃せません。こんなふうに街着のユーティリティスタイルにもハマるんです。
ドローストリングパンツ / NUMBER M
ジップアップニットパーカー / Settefili Cashmere
クルーネックTシャツ / Cruciani
スポーティなニットパーカでコーディネートしたスタイルのこちらは、ナイロンタフタのドローストリングエラスティックパンツ。ウェストと裾にエラスティックのシャーリング、ウェストにはドローコードも通っています。シャカっとしていてシルエットも今風、スポーツブランドのパンツと違って、ちゃんとファッション性を考慮したエラスティックパンツですので、上品なトップスとも似合います。
ライニングにはスポーツメッシュも使われているので、暖かい季節もムレたり貼り付いたりという不快なことはありません。ここまでスポーツパンツのディテールを採用しているのに、大人のモダンなカジュアルがこなせるパンツは、そうはありません。これからますます注目のブランドですね。