
2020.04.13
春だから白パン、というわけではありません。ホワイトがトレンドカラーとして台頭している今、ボトムズから取り入れるのはいかがでしょう。とくにフレンチカジュアルに注目が集まる今シーズンはなおさら白パンが重宝します。どんなスタイルにも合わせられて、しかも簡単に上品リッチなラグカジスタイルが仕上がります。
・ピーティートリノデニム / ホワイト デニム
・アルフォンソ シリカ / ホップサック 6B ジャケット
・ジョンスメドレー / ボーダーニット
・ジャコメッティ / スコッチグレイン ローファー
オンのボトムズはウールのグレースラックスが大定番。ではオフはといえば、インディゴブルーのデニムやベージュチノあたりでしょうか。しかし今春、リッチな大人のラグジュアリーカジュアルには、断然白のパンツがオススメです。
白ってちょっと気障に見えるかも知れませんが、デニムならそれも気にならず、幅広いスタイリングに似合います。それよりなにより、汚れやすい白を気軽に着てしまうところに、大人の余裕が表れるので、いつものスタイリングを白パンに替えるだけで、着こなしのランクだけでなく気分もぐっと上がるというものです。
たとえばこんなフレンチマリンな紺ジャケ&ボーダーシャツのカジュアルなスタイルは、グレスラもしくはネイビーパンツあたりで合わせても、わりと無難にまとまりますが、白のデニスラにしたらフレンチマリンな気分がぐっと高まりました。デニムだからとラフに履くのではなく、きちんとクリースを入れ、裾をロールアップして合わせるのが上品見えするポイントです。
・ピーティートリノ / 1プリーツ コットンツイルパンツ
・コヒーレンス / コットン ベルテッド コート
・ドルモア / 半袖ニット
・ジャコメッティ / モンクストラップ スリッポン
コットンツイルのスリムパンツも、しっかりクリースを入れて穿くのがポイント。ワンプリーツ入りのウエストからテーパードして、膝下はかなりスリムに絞られていて、モダンなシルエットを描きます。
基本的に白はどんな色にでも合わせられますが、こんなふうにベージュ~エクリュ、オレンジといった暖色系と合わせると、ネイビージャケットよりもラグジュアリーな気分が高まって見えると思いませんか。はい、そのとおりなんです。
それというのも、紺やグレーといった寒色系コーデは収縮色といってまとまって見え、周囲に溶け込むのが特徴。このスタリングのような膨張色の明るいカラーは主張して見せるので、力強く自信のある人柄にも見え、仕事も遊びも大いにこなせるリッチな大人をアピールできるんです。
ベージュのジャケットを羽織るのも良さそうですが、ここではベージュのトレンチコートを羽織ってみました。春先となれば昼間は陽射しもあるとは言え、夜ともなれば冷え込みがち。このぐらいの着こなし方が花冷えの季節には、ちょうどよいものですから。
・ピーティートリノ / カーゴパンツ
・セッテフィーリ カシミア / カーディガン
・セッテフィーリ カシミア / ニット
・ステファノ ビジ / ヴィンテージ プリント スカーフ
・ジャコメッティ / スコッチグレイン ローファー
こちらは2プリーツ入りで、ワイドシルエットのベイカーパンツをピックアップ。ボトムズがこれぐらいユルいとラフに見えがちなところですが、白パンになるとラグジュアリーな気分が際立っています。トップスはニット&カーディガンのアンサンブルで、衿元にはスカーフを挿すあたりも、エレガント。足元に表革のローファーを合わせたら、そのままオフィスカジュアルとしても通用しそうです。
普段何気なく選んでいるパンツを白パンにするだけで、誰にでも簡単にラグカジにランクアップできるとともに、いま旬のフレンチテイストが加えられるのも白パン推しの一理。貴族階級の系譜を継ぐ都会の富裕層よろしく洗練されたセンスには、シルエットもデザインも洗練されたピーティー トリノの白パンがばっちりハマリます。ボーダーシャツやスプリングコート、ニットアンサンブルといったフレンチ風味の上品アイテムと合わせやすいのもここんちの白パンらしさ。ともあれ、難しいことは考えず今シーズンはピーティートリノの白パンをコーデに取り入れて、パリのエスプリに浸ってみてはいかがでしょう。
Producer : 大和一彦 / Styling & Direction : 四方章敬 / Photographer : 川田有二 (Riverta Inc.) / Hair&Make : Takuya Baba (Sept) / Writer : 池田保行 (ゼロヨン) / Designer : 中野慎一郎 / Model : Tim(Cinq Deux Un)