
2025.10.16
この秋、B.R.MALLに新しいショップがオープンしました。「Gente di Mare(ジェンテ ディ マーレ)」は、南イタリアの文化に感銘を受けて誕生した、“海の人”の意味をもつセレクトショップ。戸賀さんも編集長時代から注目していたショップとあって、いま改めて大注目。その一部を厳選してご紹介しますが、最後に素敵なお知らせがございますので、ぜひご覧ください
▲ LARDINI / ウールニット ダブル ジャケット ¥165,000
▲ BRIGLIA 1949 / BG04 コットンストレッチ ノープリーツ パンツ ¥33,000
この9月1日にB.R.MALLにオープンしたGente di Mareに、さっそく注目が集まっています。イタリアからのインポートブランドを中心に、そのセレクトには優雅な南イタリアの薫りがするとあって、戸賀さんもずっと注目してきたショップです。
「たしか編集長時代に一号店がオープンしているんだ。出店地のセレクトが秀逸で、東京は青山一丁目と麻布台ヒルズにショップがある。ほかにも大丸東京、日本橋高島屋と、本物の富裕層が信頼する百貨店に出店しているのも、他のセレクトショップと格の違いを表してるよね。」
札幌、横浜、名古屋、大阪と全国展開しながら、ブランドセレクトにもこだわりを見せるGente di Mare。戸賀さんも注目するブランドを紹介してもらいました。
「なんといってもラルディーニの扱いは日本一。アンコンジャケットで鳴らしたブランドだけど、ニットジャケットをリリースするようになってから、すごく評価が高まった。それ以来、ニットジャケットがラルディーニの新定番になってるのも頷ける。コーディネートしやすいし、周りの友人たちのなかにもラルディーニのニットジャケット愛用者は多いんだ。」
戸賀さんが羽織られたニットジャケットは程よい肉厚感のあるブレザー風ダブル。伸縮性の高いミラノリブを採用し、カーディガン感覚で羽織れる一枚です。リラックス感のあるスポーティな着心地ながら、ジャケットとしてウエストを絞った端正な仕立ては、ニットの着心地とエレガントなルックスを両立しています。
「このダブル、体格の良い人には絶対似合うからオススメ。高級レストランからゴルフ場まで、どこでもスマートに似合う一着になってる。このベージュカラーに金ボタンを合わせるデザイン性にはやられました。ゴールドの腕時計がめちゃくちゃ映えるんだ。」
▲ CIRCOLO 1901 / コットン ダブル ジャケット ¥86,900
こちらはチルコロ1901のジャージージャケット。独自開発されたストレッチ性・保温性の高いコットンモール風のジャージー生地が採用されています。
「南イタリアのバーリに本拠地を置くチルコロは、ジャージーやニットを使った革新的なコレクションを展開するブランド。こちらも日本初上陸した頃から注目していて、ジャージー素材のジャケットの元祖っていうイメージがある。リラックスウェアとドレスウェアを融合したハイブリッドなコレクションは、ジャージーとは思えないほど見事なカッティングで、シルエットがきれいだよね。」
ダブルブレストにメタルボタンのブレザー風デザインは、クラシックな印象ながら着心地はスウェットそのもの。デニムでカジュアルに、ウールパンツで品よくも着こなせるジャケットには、セットアップできる共生地のパンツも用意されています。
「コットンジャージーといいつつ、ラペルのコバにはハンドステッチ風のあしらいがされていて、まるでテーラード仕立て。コレクションを重ねるごとに技術力が上がって、ジャージー見えしない素材開発が進化してる。しかも今回、まさかの製品染めという加工を施した絶妙なカラー。幅広いスタイリングに対応する万能ジャケットなんじゃないかな。」
▲ MONTECORE / ウールフランネル ダウン ベスト ¥154,000
▲ FILIPPO DE LAURENTIIS / ロイヤルメリノウール クルーネック ニット ¥38,500
▲ BRIGLIA 1949 / BG04 コットンストレッチ ノープリーツ パンツ ¥33,000
ダウンベスト好きの戸賀さんが、ひと目で気に入ったのがモンテコーレのダウンベスト。シェルにヴィターレ バルバリス カノニコの生地を用いたドレス感あるスタイリッシュなダウンベストです。
「サイジングとフィット感はボリュームを抑えているけど、しっかり本物ダウンで保温性はばっちり。縫製部分も立体的でほどよく細身でスタイリッシュだし、カジュアルだけでなくスーツの上からもハマりそうなデザインだよね。しかも今回、ニットもパンツもGente di Mareのセレクトブランドでコーデしてるんだ。」
パンツは「ブリリア1949」。ナポリ近郊のメンズパンツ専業ファクトリーが手掛けるブランドで、ノータックのテーパードパンツ「BG04」はブランドを代表するベストセラーモデル。白パンながら洗い加工によって柔らかな風合いに仕上げたツイル織コットンパンツは、美しいシルエットに快適な履き心地と適度なフィット感が魅力です。
「フィリッポ デ ローレンティス」のロイヤルメリノクルーネックは、スーパーファイン120’Sメリノウールを編み上げたクルーネックニット。こちらも製品染めによる表面のフェード感に雰囲気が漂います。アドリア海に面したイタリア中部の街ペスカーラのニット専業ブランドで、半世紀以上にわたり古典的なニットウェアの伝統技法と現代的な感覚を融合したスタイリッシュなニットを展開しています。
▲ MONTECORE / フーデッド ダウン ジャケット ¥203,500
▲ FILIPPO DE LAURENTIIS / ロイヤルメリノウール クルーネック ニット ¥38,500
もう一着モンテコーレから、フーデッドダウンジャケットをピックアップ。ストレッチ撥水ツイルのシェルが快適な着心地を約束するダウンジャケットは、ヒップまで覆うハーフ丈のデザインで高い保温性を実現します。
「モンテコーレは、もともとはモーターサイクルウェアを作るブランドとしてスタートしているんだ。だから、バイク好きの戸賀にも響くデザインなんだな。テーラードの技法を用いながら、スポーティなアイテムに落とし込んでいるから、街着にも似合うわけだ。ラグジュアリーな素材を使いながら、機能性もしっかり考えられている。ハイスペックダウンでありつつ、快適な着心地と洗練のシルエットは、アクティブなオトナに似合いそうだね。」
▲ RIFUGIO / ムートン ダッフルコート ¥748,000
▲ FILIPPO DE LAURENTIIS / ロイヤルメリノウール クルーネック ニット ¥38,500
最後にご紹介するのはリフージオのムートンダッフル。贅沢な素材使いに極上の暖かさを得られるラグジュアリーな一着です。特筆すべきはその軽さ。戸賀さんも「ムートンにして、この軽量感って、どういうこと!?」と驚かれていましたが、それもそのはず。ブランドを創業したアルフレッド・リフージオは16歳でサルトとして修行を積み、のちにナポリの名門キートンで研鑽を積んだ人物。その後、レザーウェアの魅力に目覚め、自身の名を冠したレザー専門のサルトリアをサレルノに開きました。現在はその息子さんたちがコレクションを展開しています。
「このテのコートは、どうしても男臭かったり、チャラ見えしがちなんだけど、ダッフルコートのデザインにしたことでそういうところを微塵も感じさせない。モードな感じもあって洒落てるし都会的。こんなに軽かったら、毎日でも着たくなるムートンだよね。」
戸賀さんもすっかり魅了されているところですが、ここで少しお知らせを。11月の週末、名古屋にて、Gente di mareとその取り扱いブランドでB.R.ONLINEと戸賀さんが参加するイベントが開催されます。日時と会場はこちら。
11月1日(土)15~17時 松坂屋名古屋 LARDINI
11月8日(土)15~17時 名古屋ミッドランドスクエア3階 Gente di mare
Gente di mareのセレクトと、戸賀さんのスタイリングアドバイスに触れる絶好の機会。両日ともに予約不要でお越しいただけますので、皆さまとお会いできることを楽しみにしています。
Photo : 鈴木泰之 / Text : 池田保行 (ゼロヨン) / Design : 中野慎一郎 / Produce : 大和一彦