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ファッションと流行は切り離せませんが、できる大人のオトコならトレンドを意識しすぎる必要はない、というお話です。

スーツにニットを合わせるなら、
ストライプくらいのトレンド感で十分

・デ･ペトリロ / フランネル チョークストライプ 3B スーツ
・フェデーリ / タートルネック ニット (CASHMERE)
・ブラン / チタンフレーム クリアレンズグラス
・フラテッリジャコメッティ / カーフスコッチグレインローファー

ファッションに多少の関心がある方なら、去年とは違った着こなしを意識している方もいらっしゃるでしょう。そんな時に 「今年はどう着る？」 ということは大切ではありますが、トレンドを意識しすぎる必要はございません。

情報過多になりがちな今時こそ、取り入れるべきトレンドとそうでないトレンドを整理して咀嚼する必要があるのです。若い方ならトレンド満載な着こなしでも若気の至りで過ごせますが、ある程度の役職やポジションにいる大人には、トレンドをそのまま取り入れるという行為はトゥーマッチ。服に着られて見えてしまうことになるでしょう。できるオトコは自分のスタイルにトレンドをほんのひとサジ、3割未満がちょうどいいのです。

例えばこちらのスーツをドレスダウンした着こなしですが、業界でここ何年もトレンドと言われている“英国調"ですが、まるまる英国的なコーディネーですと、堅苦しく古くさいおじさんのようにしか見えない場合も。そこでそんな時は、一部のエッセンスだけを反映することが大切です。ここでは 「ストライプ」 だけを意識した着こなしをしてみました。

スーツのインナーにはタートルネックニット、足元は黒のローファー、目元にはチタンフレームのアイウェアでポイントを作っています。少しシンプルすぎると思う方もいるかもしれませんが、このくらいの加減が英国調のストライプ柄を旬に見せてくれます。流行の取り入れ方がうまく見えるだけで、お洒落に見えるという効果も。

また選んだニットや靴、アイウェアもシンプルゆえ、その質感の美しさが際立つというわけです。仕事にデートに会食にと、多忙を極める大人の男性には、こんな着こなしこそシーンを選ばず使えるので、強くオススメいたします。

人気のライダースも、トレンド３割の着こなしを

・サイレンス / スウェード シングル ライダーズ ブルゾン
・フェデーリ / クルーネック ニット (CASHMERE)
・ピーティーゼロウーノ / 1プリーツ ストレッチ ライトフランネル パンツ (スペシャル リクエスト モデル)
・フラテッリジャコメッティ / カーフスコッチグレインローファー

このご時世、売れに売れているライダース。この勢いは1つのトレンドと言っても過言ではありません。なかでも旬なのがシングルライダース。数あるレザーアウターの中でもカタチは極めてシンプルで、ジップの開閉だけでジャケット的に着こなすことが可能という利便性もあります。

ライダースは、着こなしを間違えると男くさく野暮ったい印象になってしまいますが、上掲のようにスエードライダースのダークネイビーをベースにニットとパンツをネイビーで統一することによって、エレガントさと大人っぽさを格段にアピールすることができます。ワントーンにすることで、レザーブルゾンが主張しすぎず、センスの良い方という印象を残してくれること請け合いです。

できるオトコこそ、トレンドはほんのひとサジ、3割程度と覚えておけば、どんな着こなしにも使えますよ。


撮影協力：British Hills