
2025.05.01
トレンドセッター的な戸賀さんからすると、今年は“柄”に注目したジャケット選びが気分なのだそう。リラックス感を残しつつ、ほどよく柄で遊びながら、軽快な仕立てで着こなすのが新常識。テーラード一辺倒ではない、今どきの柄ジャケットについてご紹介します。
▲ デ・ペトリロ / ウール&リネン ハウンドトゥース ジャケット ¥226,600
▲ ビーアール / コットンカシミア クルーネック ニット ¥39,600
▲ ピーティートリノデニム / BR別注 ブルーデニム パンツ ¥46,200
以前はジャケットを羽織ることすらためらわれた時期もありましたが、昨年あたりからリラックス感たっぷりのニットジャケットが戸賀さんの気分だったようで。今年はどうかといえば、構築的なジャケット、とはならないものの、やや傾向は取り戻しつつあるようです。やっぱり男の基本アイテムは、ジャケットですよね。
「そうなんだけど、今年は以前のような無地のネイビージャケットが気分、とはならないかな。まだ少しはリラックスした気分でいたいのでね。大好物のデ・ペトリロのジャケットも、以前よりやわらかなアンコンジャケットが出ているくらいだからね。」
そう話す戸賀さんが着ているのは、デ ペトリロの「NUVOLA Anacapli J」。生地は目付け260gのサマーツイード調ウール&リネン。リネンらしいドライなタッチがリネン混らしさを物語ります。
「今季は柄にも注目してる。これはネイビーハウンドトゥース。ハウンドトゥースといえば白黒が定番だけど、ネイビーになるとグッとイタリアらしい色気が漂うよね。無地のネイビージャケットとはひと味違って、デニムを合わせても新鮮に着こなせる。インナーに同系色のニットを合わせても、異素材ミックスのトーン・オン・トーンが楽しめるからね。」
なるほど、今年はリラックスだけでなく、さりげなく“ひとクセ”あるジャケットがおすすめなんですね。大人っぽくて余裕あるワントーンの柄ジャケット、シーンを選ばず着られそうな点でも、今年らしい選び方といえそうです。
▲ タリアトーレ / リネン ストライプ シャツジャケット ¥110,000
▲ ロレンツォーニ / Cool Cotton Tシャツ ¥31,900
▲ ロイ ロジャース / BR別注 ジャージーデニム パンツ ¥38,500
「そろそろ、またジャケットが着たいけど、かっちりって気分でもない」という戸賀さんが、もうひとつおすすめするのがストライプのシャツジャケット。リネンの軽やかなシャツ仕立てには、エレガントな雰囲気を保ちながら新鮮な空気を醸します。
「オープンカラーのリゾート味があって、ストライプは縞幅もピッチも広くて、クラシック味やビジネス味をあえてさせないところがいいよね。着丈が短すぎず、モードなバランスも今っぽいところ。リラックスはしたいけど、ユルすぎるのは違うからね。これなら羽織る着方でも、品のよさが損なわれないよね。」
さらりと羽織れるシャツジャケットには、ソフトな芯地を採用するなど、随所にテーラーリングの技術を用いているところがいかにもタリアトーレ。リラックス感と上品さのバランスが絶妙で、随所に細やかなディテールが利いたシャツジャケットです。まさに、いま戸賀さんが求めているジャケットの気分をしっかり押さえていますね。
「ジャケット回帰とはいえ、ガチガチのテーラードに戻る必要はない。デニムはもちろん、グレスラ合わせでも浮かない、ちょうどいい一着は、やわらかな仕立てと柄にある。こういうジャケットをサラリと羽織れるのが都会の大人っぽいんじゃないかな。」
▲ ティト アレグレット / ウール&レーヨン チェック ジャケット ¥170,500
▲ タリアトーレ / リネン&ウール グレンプレイド ジャケット ¥144,100
▲ タリアトーレ / リネン ストライプ シャツジャケット ¥110,000
かっちりしすぎず、かといって抜きすぎない。そんな絶妙なバランスを叶えるなら、柄物ジャケットがぴったり。
上掲のタリアトーレのリネン ストライプ シャツジャケット以外にも、リネン&ウールのグレンプレイドジャケットも、今年らしい柄ジャケ。リネン混素材ならではの軽やかさがあるうえ、柄物でも重たく見えないのがポイントです。品格をキープしたまま、春夏らしい抜け感も楽しめそうです。
もう一着、ティト アレグレットからウール&レーヨンのチェックジャケットもおすすめしたい一着。クラシックベースながら大柄にモディファイしたチェック柄を、軽やかな仕立てで仕上げています。タイドアップにもデニムスタイルにも自然に馴染み、幅広いシーンで活躍してくれそうですね。
ほどよくリラックスしつつ、柄で新鮮さを取り入れたジャケットスタイル、柔らかな仕立てと合わせて軽快に着こなすことで楽しんでいただけるはずです。