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トガオシ。Vol.17戸賀流のVゾーンメイクがレジメンタイである理由、教えます

2018.07.31



タイの柄を遊べるのは、男の余裕の表れです

▲デ・ペトリロ / ストレッチ コットン 3B スーツ
▲フランコ バッシ / ストライプ タイ

「タイは、その人より先に部屋に入ってくる」と言われるほど人の印象を左右します。今日、待ち合わせのスタジオに戸賀さんより先に入ってきたのは、フランコバッシのストライプタイでした。ベージュのコットンスーツに合わせた品のいいベージュに、白とワインカラーのラインが入ったレジメンタル。差し色のワインカラーが、しっかり利いています。

スーツ姿はいつでもシンプル&ベーシックが信条の戸賀さん。無地のスーツに無地タイというのが定番のスタイルでしたが、近年は意を決して柄モノのタイを選ぶように努めているのだそうです。

「これまでスーツは、全くと言っていいほど冒険してこなかったので、数年前までは無地一辺倒でした。タイに至っては素材や織りでちょっとだけトーンのニュアンスが異なるものばかりを何十本も持っていて、戸賀はいつも同じタイをしていると思われている方も多いのではないでしょうか」。

たしかに戸賀さんといえば、派手な色柄やプリント柄のタイをされているイメージはありません。スーツもジャケットもすっきりと着こなしている印象です。ここ数年はペイズリーやチェック柄など柄タイブームもありましたが、流行に左右されることなく、ご自身のスタイルを貫いているところは、戸賀さんの“らしさ”が表れているとも言えます。

「自宅のクロゼットは無地とレジメンがタイハンガーをほぼ二分していますが、最近はレジメンを選ぶようにしています。それというのも僕の周りの富裕な方々は、タイの柄を上手に使っている方が多く、タイの柄で遊べるのは男の余裕の表れだと思うんです。僕自身、仕事も遊びも余裕をもって臨みたいと思っているので、あえてレジメンタルタイを選んでいるんです」。

とはいえ派手色のコンビネーションストライプは敬遠されるそう。お話を聞いていくうちに別な理由があることがわかりました。これまでいくつも著名なメンズファッション誌を手がけてきた戸賀さんが、あえてシンプルなタイを選んできたのには、悪目立ちを避けるためだけではない確固たる理由があったのです。


控えめタイは、大好きな◯◯◯◯◯◯◯のためでした。

「ブレスレットや時計などのアクセサリーをするのが好きなので、派手な柄タイだと小物が喧嘩してしまうんです。重ね付けしたブレスレットと派手な柄タイがセットになると、どうしてもチャラい感じですし、スポーツラグジュアリー系の時計もなんだか下品に見えてしまう。タイに目がいって、アクセサリーが引き立たないのは悲しいので、つねにタイは控えめなものを選んでいるんです」。

ブレスレットの重ね付けと、こだわりの時計選びは戸賀さんの大切なアイデンティティ。タイが目立ちすぎてはアクセサリーが目立たないうえにクドく見えてしまうため、アクセサリーを程よく活かしてくれるタイ選びをされていたんです。なるほど確かに盛りすぎは、いただけませんからね。

たとえば今日の戸賀さんのアクセサリーは、お馴染みのカルティエのラブブレスレットを重ね付けして、腕時計はパテック フィリップのカラトラバ。生産終了の年次カレンダーは、稀少なモデルです。文字盤の色、そして去年オーダーしたバーガンディカラーのベルトは、リアルアリゲーターにハンドステッチを施した逸品。「マシンステッチとどう違うのか、よくわからないんですが(笑)」との謙遜も話のネタとして大活躍しています。

「アクセサリーを自由に楽しみたいので、あえて服装は冒険しません。でも大人の男の余裕は服装に表れるので、目立ちすぎたり、チャラついて見えるのはいただけませんけれど、多少なりとも遊びの要素はあったほうがいいと思うんです。上品で適度に遊べて、印象もよいのはレジメンタルストライプのタイ。僕自身、人の顔を覚えるときにタイを関連付けることが多いのですが、レジメンタルタイをしている人でイメージの良くない人はいませんから」。



戸賀 敬城 さん

1967年、東京生まれ。編集者。ハースト メンズ メディア ブランド アンバサダー。その他、多くのメディアや、ファッション、車、時計、ビューティー用品など、様々な有名ブランドのディレクターやアンバサダーを兼任している。 学生時代からBegin編集部(世界文化社)でアルバイト、大学卒業後にそのまま配属となる。1994年Men’s Ex(世界文化社)の創刊スタッフ、2002年Men’s Ex編集長に。2005年時計Begin(世界文化社)編集長、及びメルセデスマガジン編集長兼任。2006年UOMO(集英社)エディトリアル・ディレクター就任。10代目MEN'S CLUB編集長。エスクァイアBBB日本創刊編集長。レクサスマガジン「ビヨンド」元編集長(ハースト婦人画報社)

>>「トガブロ。」




CREDIT
Producer : 大和一彦 / Photographer : 鈴木泰之 /
Writer : 池田保行 (ゼロヨン) / Designer : 中野慎一郎
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