
2022.01.06
スーツやジャケットで隙の無い着こなしも大事ですが、大人のカジュアルには「カワイイも大切」という戸賀さん。たしかにいつもキメてる風で、きちんと抜くところは抜いた着こなしが戸賀さんの常套です。キメすぎやモテ狙いのスタイリングには、いつも警鐘を鳴らしてきた戸賀さんが選ぶカジュアルアウターは、「ちょうどいい塩梅」のバグッタだからこそ、さりげなくモテるのかもしれません。
いつもモダンでスタイリッシュな戸賀さんですが、今日のカジュアルスタイルは、なんとなく親しみやすいというか、雰囲気がやわらかですね。もちろん普段の戸賀さんが近づきがたいというわけではないのですが、尖ってない大人のカジュアルが好印象です。
「うん、今日はチェックを羽織ったことで、ちょっとアメカジっぽいかも。若々しいというか、年齢や社会的な立場が薄まってるのかもしれないね。ジャケットはイタリアのシャツ専業ファクトリーブランドのバグッタ。近くで見ると計算されたシルエットバランスやゴールドあしらいのボタンなどの差がつくディテール使いがされていて、若者のカジュアルじゃないことは明らかだよね。なんとなく“大人カワイイ”スタイルに見えるのはいいことだと思うよ。」
カバーオール風のショート丈ジャケットは、今風の適度なビッグシルエット。ふんわりと空気を含んで粗織りされたブークレーというクラシックな生地が使われています。大柄チェックのせいかもしれませんが、タートルニットにゆったり羽織る着方が似合う点も、大人をかわいらしく見せるのかもしれません。
「年齢的には十分大人な戸賀としては、やっぱりどこかでチャーミングでありたいと思ってるんだ。オヤジのスタイルはかわいいと思われることも大事。キメキメの気取ったスタイルは嫌いじゃないけど、年齢を重ねるうち、仕事も遊びもかわいいほうが受け入れられやすいってことも感じているしね。モテを意識しすぎるスタイリングは、ちょっと痛々しいよね。」
“モテ”を意識しすぎたスタイルが、逆にモテないのは言わずもがな。肩の力を抜いたほどよいカジュアルのほうが、好印象で逆にモテたりするものです。バグッタのアウターはそんな肩の力の抜けた大人にぴったりなのだとか。「その理由もちゃんとあるよ」とのこと。ちょっと聞いてみたいですね。
▲ バグッタ / ブークレ チェック ブルゾン (ブラック)
▲ バグッタ / ブークレ チェック ブルゾン (レッド)
「バグッタはもともとイタリアを代表する大御所メゾンが、シャツを依頼していたファクトリーのオリジナルブランド。クラシックなシャツからモードなシャツも得意なブランドなんだ。最近ではシャツの仕立て技術を使って自由なデザインアウターを多彩にリリースしているんだけど、いま着たいものを作ろうとする姿勢には、変なしがらみを感じさせない、そこがいいんだよね!」
イタリアにはシャツ専業、パンツ専業など、こだわりの強いブランドが数多くありますが、バグッタはシャツに限らずジャケットやブルゾンなど、+モードなトップスがいい塩梅です。これまでもコーデュロイのGジャンやリネンのトラッカーズなど、戸賀さんもいろいろとご紹介されていました。
「そろそろモテる服は食傷気味なところ。そんな“しがらみ”から解放されるのにも、バグッタはちょうどいい服だと思うんだよね。大人の男性を違和感なくかわいく見せてくれるからね。それにニューノーマル時代の港区おじさんとしては、いまさら昔のような“やんちゃ”は無用。今の女性は“カワイイ”の方がウケるからね(笑)」