
2021.05.27
「もうショーツを穿く年齢じゃないし…」と仰るなかれ。大人のショーツは、大人なりの着方があって、マスターすれば若い頃と同じような気力とオーラが蘇ってきます。そもそも男は仕事と遊び、両方充実していてこそ輝けるというもの。スーツがビシッとキマっていても、仕事一辺倒ではカジュアルがダサいし、仕事がダメで遊んでばかりの大人なんてもってのほか。ここはひとつ、ショーツ上手な大人になって、男の自信を取り返しましょう!
▲ フィナモレ / コットン&リネン ワンピース ボタンダウン シャツ
▲ ピーティートリノ / ノープリーツ ストレッチ コットン&リネン ショーツ
役職がつく年齢になると、仕事で評価を得られても、休日の遊び方が下手になっちゃう人が多いもの。その点、戸賀さんは、仕事も遊びもフルスロットルです。
「オンとオフの両方の顔を持っていないと、オトコは枯れてくる。枯れてオーラが無くなってくると、ただのジジイになっちゃう。そうなってくると、体型の変化とも相まって、若い頃の服が似合わなくなってきちゃうんだ。」
確かに戸賀さんはオンとオフの切り替えがとても上手です。仕事のときはフルスロットルですし、休日もゴルフやドライブと充実しています。だからスーツもカジュアルも、どちらもビシッとキマるのでしょう。しかも今日は真っ赤なショーツが、ネイビーのシャツとのコントラストも利いています。
「年齢を重ねて似合わなくなる若い頃の服、その最たるものはTシャツ&ショーツだよね。アラフィフになると、ゴルフ以外でショーツを穿くことに抵抗があるっていう人が少なくないもの。ショーツは、オトコとして枯れていないことの証明だね。赤いショーツなんて、ちょっと敬遠されがちなアイテムかもしれないけど、自信があれば履きこなせるはず!」
戸賀さんは、春から秋まで、カジュアルなショーツ姿がお得意ですよね。堂々たるショーツスタイル、着こなしのコツはどのようなものでしょうか?
「まずアイテム選びは、ドレスパンツブランドというのが絶対。合わせるトップスはポロシャツかニットだけど、仕立ての良い長袖のドレスシャツっていうのが大人トップスの基本じゃないかな。足元は素足にローファーっていうのがいいね。」
ラグジュアリーなトップスを合わせるのが、ショーツ着こなしのポイントですね。たしかにこのままテーラードのジャケットを羽織っても、サマになりそうです。
「参考にしたいのは、大人でもカジュアルスタイルが得意なイタリア人。長袖を捲くって日焼けした逞しい腕を見せつけるのぐらいがいいね。仕事も遊びも楽しくやりたいイタリア人が、ドレスもカジュアルも得意なのは、オンもオフも充実してるから。その点は、日本のオトナも見習いたいよね。」
▲ フェデリ / ハイゲージ クルーネック ニット (SUPIMA COTTON)
▲ ジャブスアルキヴィオ / ストレッチ コットン 1プリーツ リラックス ショーツ
もう1コーデ、こちらはお得意の白をショーツに持ってきて、トップスはロンTと思いきやニットのロングスリーブ。「チープなTシャツは着ない!」と名言されてる戸賀さんらしく、シンプル&リッチなコーディネートです。
「カットソーもあえてラグジュアリーなものを選べば、カジュアルなショーツも映えるというもの。白のショーツなら、なおのこと、トップスの素材の良さが大切。ラグジュアリーのオーラで差をつけるんだ。オトナがショーツを穿くときに、若い人が着るようなTシャツじゃ、どうあがいても若さのオーラに勝てないからね。」
戸賀さんによれば、ラグジュアリーのオーラを放つのは、上質素材のニットやカットソー、シャツやジャケットなどトップスのほかにも、腕時計やバッグ、ジュエリー使いが決め手になるそう。レースアップのスニーカーは避け、スエードレザーのスリッポンタイプが夏らしくて素足履きが映えるそうです。それともうひとつ、ショーツスタイルに自信がモテるテクを教えてくれました。
「足を出すならボディクリームは絶対使ってほしいね。カサカサのスネは、女性はもちろん同じ男としてもいただけないもの。スネ毛もきちんとカットして、適度に日焼けした大人の生足なら、ショーツ姿に自信が持てる。枯れはじめていたオーラも、息を吹き返して漲ってくるはず!」
Producer : 大和一彦 / Photographer : 鈴木泰之 / Writer : 池田保行 (ゼロヨン) / Designer : 中野慎一郎