
2020.01.16
オリジナリティ溢れるユニセックスな香りで人気のYOUFIRST。日頃から愛用している戸賀敬城が、新作の香りをご紹介します。それは、なんと意外なあの食材でした。
▲ ユーファースト / オードトワレ / TOMATE BLANCHE (トメイトブランシェ) 100ml
中学生の頃からフレグランスを愛用する戸賀さんが、ここのところ愛用している香りがYOUFIRST。2015年にスタートした新進気鋭のフレグランスですが、業界人行きつけのミラノの有名セレクトショップ10(ディエチ)コルソコモでも扱われていることでも話題のブランドです。
「使ってみてすっかりハマったのは、他のラグジュアリーフレグランスには無い香りだったから。都会的で華やかなのにオリジナリティがあって、ユニセックスで使えるところもいい。メンズフレグランスは香りのスパイスがキツいことがあって、女子に警戒心を抱かせてしまいがち。その点、ユニセックスフレグランスは女性が安心してリラックスしてくれるのでね。」
戸賀さんが「オリジナリティある香り」と言うように、たとえば戸賀さんが愛用する「ヴェルヴェットウッズ」はベースに柑橘類を流しながらブラックペッパーとオリーブをレザーで包み込んだ香りのノートをプラス。「フィグポードレ」はバラやスミレといった花の香りに。バニラとイチジクを合わせたスイーツのようなあしらいを施すという遊び心を加えることで、フレグランスの世界に新風を吹き込みました。さらに今春、新しい香りが誕生したそうです。
「それが、このトメイトブランシェ。白いトマトっていう意味なんだけど、トップノートは僕の大好きなネロリから入ったほんのり苦味のある爽やかで甘い香りがします。そのあとミドルはフレグランスの名前になっているとおり、なんとトマトの香りなんです。これが意外なほどに心地がよくて、レストランで食事の邪魔をしないぐらいなんです。カジュアルに似合う香りなのに、ラストはしっかりムスクとアンバーが漂って、大人のエロさも感じさせてくれるんです。」
なるほど、たしかにはじめは少し甘いのかなと思ったら、次第にトマトの青々しい香りが立ち上がってきます。これはつい気軽に近づいて、気がついたらしっかり落ちてるパターンですね!
「そう、ネロリで引き寄せておいて、食事が終わる頃にムスクでぐっと抱きしめるエロいオヤジ向け。ま、俺には関係ないけどね (笑)」
だそうです。
▲ ユーファースト / パフュームオイルロールオン / VELVET WOODS (ヴェルヴェットウッズ) 8ml
▲ ユーファースト / パフュームオイルロールオン / SPICES BOUQUET (スパイセスブーケ) 8ml
▲ ユーファースト / パフュームオイルロールオン / FIG POUDRE (フィグポードレ) 8ml
「もともとネロリはトム・フォードがブームに火を付けた香りで、ビターオレンジの花から抽出されるだけあって軽い苦味のある柑橘系の成分。昔は革を鞣すときの臭味を柔らげるのに使われていたこともあるんだって。だから今日みたいにレザージャケットのときに使うと。革のにおいと合わさって大人のフェロモンが薫るみたい。」
確かにレザージャケット着ているときにムスクやアンバー系の香りは似合いますが、爽やかなフローラル系は香りが喧嘩しがち。でもこのトメイトブランシェは、革のにおいとうまくマッチして、ほんのりと南イタリアの気分を感じさせるような気さえします。
「本当はエロいのに、エロさを感じさせないところがあるよね。つけるタイミングを間違えなければビジネスマンがつけてもいいと思う」というように、青いトマトを思わせる香りは昼間は仕事の邪魔をしないで、爽やかなオフィスにもあうし、夜ともなればほんのり色気が薫る大人の男を意識させてくれる。ギャップを使うのに最適ですね。
「新しい香りと、もうひとつ注目してほしいのが、持ち歩きやすいロールオンタイプのボトルが新登場したこと。なにより、バッグに入れても邪魔にならないし、なんならジャケットの内ポケットにも収まるサイズ感がいいでしょ。」