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THE RAKE×B.R.ONLINE MEDIA CROSS OVERマリア・サンタンジェロが支持され続ける理由

2019.11.25

B.R.ONLINEと世界に名を馳せるプレミア誌「THE RAKE」がともに認めた一品を紹介する『"ともに推す”この一品』。基準は、ラグジュアリー、高品質、そしてモダンであることだ。今回ご紹介するのは、マンマから生まれたマリア・サンタンジェロ。どこか温かみがあり、かつノーブルな雰囲気を感じるカミチェリア(シャツメーカー)だ。


マンマの手作りシャツから始まった

マリア・サンタンジェロ / コットンネル オックスフォード ワイドカラーシャツ

イタリアでは、テーラーは男社会だが、シャツメーカー(カミチェリア)は女社会だ。創業者が女性であるカミチェリアがとても多い。これはかつては、ファミリーのシャツは、その家の”マンマ”によって手作りされていたからだろう。旦那や息子のために作っていたシャツが評判を呼び、友人やご近所からも頼まれるようになって、そのままカミチェリアになったというパターンが多いのだ。

マリア・サンタンジェロもそのうちの一つだ。1953年に、マリア・サンタンジェロ女史によって、ナポリで創業された老舗で、彼女の祖母の代からシャツ作りを継承している。その工房はサント・アナスタシアという街にあり、ここはシャツ作りの聖地で、街中にカミチェリアが点在している。19世紀末には貴族の住む街であり、彼らの需要があったから手工業が発展したのだという。マンマが始め、貴族にも愛されたカミチェリア。それがマリア・サンタンジェロだ。

OEMで培った技術をバックグランドに
from 「ISETAN」

・マリア・サンタンジェロ / ライトブルーシャツ、ネイビーブルーシャツ (ISETAN Shinjuku)

シャツの本場ナポリでも、工房にシャツ生地が入り、シャツとなって同じ工房から出荷するという一貫したシャツ作りをしているカミチェリアは、彼らを含め、2,3社しかないという。現在はマリア女史から技術を受け継いだ子供たちと、約30名の職人により運営されている。有名メゾンのOEMで培った技術をバックグランドに、そのビジネスは徐々に拡大しているという。ファッション・デパートの雄、イセタンメンズ が扱うのは、ベーシックかつ高品質なモデルが中心となる。

2+2の数字はハンドの工程数を表す
from 「guji」

左から
マリア・サンタンジェロ / クレリックカラーシャツ
マリア・サンタンジェロ / オルタネイトストライプシャツ

マリア・サンタンジェロのシャツには、運針の細かさ、ストライプやチェックの柄合わせなど、細部にわたり細かな仕事が見られる。タグに2+2とあるのは、ハンドメイドで行われる工程数を示している。この場合、袖付け・サイドガゼッド・ボタン付け・剣ボロのカンヌキ留めといった4か所。艶のあるスタイルを標榜するセレクトショップgujiが展開するマリア・サンタンジェロは、クレリックやオルタネイトストライプなど、ノーブルな色柄のセレクトが特徴的だ。

"真面目でいいシャツ" だけではない
from 「nano universe」

左から
マリア・サンタンジェロ / 別注プリントシャツ
マリア・サンタンジェロ / 別注デニムシャツ

近年、マリア・サンタンジェロは「真面目でいいシャツ」だけのイメージを払しょくすべくデザイン、生地選びなど、若々しくモダンなイメージを打ち出しているという。ナノ・ユニバースが別注したシリーズはその典型だ。また、マリア・サンタンジェロの特徴として第2ボタンと第3ボタンとの間隔を狭くすることで、第2ボタンまで開けても胸がはだけ過ぎず、カフスの形は袖の先端に向けて窄まっていき、手首にフィットするデザインとなっていることがあげられる。インポートシャツでありながら各セレクトショップが日本人の体型に合う仕様を選べるのも魅力だ。

CREDIT

Producer : 大和一彦 / Styling  : 四方章敬 / Photographer : メインカット・鈴木泰之、人物・野口貴司 (San・Drago) 、静物・宇田川淳 / Hair&Make : Takuya Baba (Sept) / Editor : 森大樹 / Designer : 中野慎一郎 / Model : kajus (Cinq Deux Un)

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