
2019.08.29
戸賀敬城曰く、柄モノが苦手という人にオススメしたい千鳥格子のジャケット。 今回選ばれたのは、デ・ペトリロの10周年アニバーサリーモデルです。遠目に無地に見えるので着こなしやすいこのジャケット、インナーとボトムズを同色で統一することで、モダンに着るテクを紹介していただきました。
▲ デ・ペトリロ / 3Bジャケット (ブラック)
▲ フェデーリ / クルーネックニット
▲ PT / ノープリーツパンツ (スキニーフィット)
戸賀さんがプライベートで愛用しているナポリのブランド、デ ペトリロは、いまや日本中の一流セレクトショップ&百貨店で展開している超人気ブランドです。戸賀さんがディレクターを務めているナノ・ユニバースでも、このブランドに注目していて、今季も新作が続々入荷しているのだとか。そんなナノ厳選デ・ペトリロのコレクションから、戸賀さんイチオシのジャケットを紹介していただきました。
「これは今年10周年を迎えたデ・ペトリロの、ナノ・ユニバース エクスクルーシヴモデルです。千鳥格子のジャケットは、ナノ・ユニバースでは珍しいセレクトなのですが、一昨年ナノ・ライブラリーで手掛けたチェックジャケットが大ヒットして以来、注目するようにしています。」
2009年にガイオラネームでデビューし、その後ブランド名を自身の名に変更。デ・ペトリロは今春、ブランド設立10周年を迎えて新たなフェイズを迎えています。これを記念したアニバーサリーモデルは、様々なところで取り上げられているのですが、ナノ・ユニバースでも注目していたんですね。
「モデル名はアナカプリ。着丈短めで若い人でも遠慮なく着られる、コンパクトなフォルムが特徴的です。これに肉厚の千鳥格子を乗せてモダンクラシックな感じに着るのが良いのかな。タイドアップしてグレーパンツでは普通過ぎるので、白のクルーネックニットに白パンというモノトーンの合わせ方をしてみました。イン&ボトムズをワントーンで統一することで、ジャケットが引き立つコーデになると思いませんか。」
確かにコレならジャケットメインのコーディネートということがひと目で分かります。しかも戸賀さんお得意のウィンターホワイト。このコーデ、他にも応用が効きそうですね。
▲ デ・ペトリロ / 3Bジャケット (ブラウン)
▲ フェデーリ / クルーネックニット
▲ PT / ノープリーツパンツ (スキニーフィット)
さっそく応用編としてご紹介いただいたのが、茶色のチェックジャケット。インは黒のニット&パンツで統一した、ブラウン×ブラックのコーディネートです。
「ブラウン×ブラックのコーデは、B.R.ではお馴染みですよね。茶色をクラシックに着るならグレスラ合わせにするところですが、黒を持ってくることでグッと締まったモダンな茶になりました。こういうブラウンジャケットの着こなし方、クラシック原理主義の人から見るとトンデモないことなのかもしれませんが、僕らはもっとルールに縛られることなく大人スタイルを楽しんで良いと思うんです。」
ジャケットをメインに着るなら、これぐらいストイックなほうが良いのかも。そう素直に思える大人のコーディネートなのです。
「実際、僕の周りにも、柄物が苦手という人は結構いるんです。嫌いというより、着てみたいんだけど、うまく着こなせる自信がない、と。そういうとき、白シャツとグレスラではクラシック過ぎるし、途端にオジサンになってしまう。なので、インナーとボトムズを無地の一色で統一することをおすすめしています。」
デ・ペトリロの千鳥格子ジャケットを、白のイン&ボトム、黒のイン&ボトムで着こなした戸賀さんのように、シンプルで潔いコーディネートが個性的なアイテムを活かしてくれます。しかも今回は10周年のアニバーサリーアイテム。主役で着てこそ、威力を発揮するはずです。
「柄モノ苦手な大人には千鳥格子がおすすめです。遠目に無地に見えるので。白黒の千鳥格子はグレージャケットの感覚でコーディネートすればいいし、茶黒のときはブラウンジャケットだから難しく考える必要もありません。グレンチェックやウィンドーペーンよりはるかに着こなしやすいはずです。」
様々な柄モノがある中でも、千鳥格子は使いやすい柄の代表格。今日の戸賀さんのようにイン&ボトムのワントーンコーデで、新鮮に着こなせれば、さらに楽しみ方も広がります。
Producer : 大和一彦 / Photographer : 鈴木泰之 / Writer : 池田保行 (ゼロヨン) / Designer : 中野慎一郎