
2019.08.08
ニットのことなら戸賀敬城に聞け!ということで、この冬のニット選びの極意を聞きに行ったところ、タイミングよくフェデーリの最高級カシミヤが入ったとのこと。これ、見た目にも触ってみても、たしかに極上です!
▲ フェデーリ / カシミア クルーネックニット
▲ PT01 / ノープリーツパンツ (スキニーフィット)
自他ともに認めるニット・マスターの戸賀さんが愛用しているニットブランド、フェデーリから極上のカシミアニットが登場したと聞いてやってきました。さっそくオフ白ニットに白パンを合わせた着こなしで迎えてくれた戸賀さん。自身のアイデンティティともいえる、リッチな大人のウィンターホワイトが堂々たる着こなしです。
「このカシミア、少しオフ掛かっていますが、じつはこれ無染色なんです。自然なままでここまで白いカシミヤ原毛は、大切に育てられたカシミアヤギからしか採取することができないもの。モンゴル産オーガニックカシミヤの最高級品質をたっぷりと使っているので、冬でも上着がいらないぐらい暖かいんです。」
本当に上質なカシミアはコートいらずと言われるほど。たしかに、表面の毛羽がとても細かく、見るからに暖かそうです。肉厚なミドルゲージは編み目もしっかり詰まっていて、最高級素材をたっぷりと使っているのに、じつに軽いのも最高ランクのカシミアならでは。そのタッチはとっても滑らかで指先に絡むような独特の質感は、ずっと撫でていたくなるほどです。
「ダウンと組み合わせたら、南極や北極でも余裕かもしれませね(笑)。それに本当に高品質なカシミアは、暖かさだけでなく耐久性にも優れているんです。ニットは衿や袖のリブが伸びてしまったら寿命だと思っているんですが、フェデーリは2シーズンぐらいじゃヘタりません。このオーガニックカシミヤなんか、長く付き合っていけるんじゃないでしょうか。」
こちらのタートルはハイゲージのカシミア。ふんわりと空気を含んだエアリーな糸を使っているため、ふわっと軽くてジャケットの中にも着られそうなタイプです。
▲ フェデーリ / タートルネックニット(ネイビー)
▲ フェデーリ / タートルネックニット (ダークグレー)
▲ フェデーリ / クルーネックニット (ライトグレー)
▲ フェデーリ / クルーネックニット (ダークブラウン)
冬のジャケットやブルゾンのインナーに相応しいのはこちらのハイゲージのタイプかと。薄手で軽いニットをタートル&クルーネックで、使いやすいカラーバリエーションで揃えました。
「普段、クルマ移動する僕のライフスタイルにぴったりなタイプ。ジャケットのインに着て、ちょうどいいニットは毎シーズン気に入った色をまとめ買いしています。これはスーパー140’sの上質なウールを使っているんですが、これスーツ生地に織り上げたら高級サルトで40万円ぐらいする素材ですよ!」
大人の男性は、上質な素材を着ることが大切と常日頃から口にされている戸賀さん。ニットはモチロン。最高品質のものを選ぶのが信条です。
「最近のニットは混ぜものが多くて、カシミアなんか生産量より流通量のほうが多いという。不思議な現象が起こっているんですが、それを回避するには信頼の置ける確かなブランド選びが必要です。その点、フェデーリはクラシコ・イタリア協会にも加盟しているし、ミラノの高級ブランド街、モンテナポレオーネにも店を構える老舗ですから安心して付き合えますよね。」
素材としての良さはもちろん、シルエットの良さもフェデーリならでは。その理由は、何度も修正を重ねて完成したフィッティング。モダンで日本人の体型にも合うシルエットなのです。
「あと、いい大人はピタピタのニットはいただけないでしょ。女性からは気持ち悪がられることもありますから。僕も最近は、ちょっとユルめのニットを選んで、パンツを細身にしてYシルエットになるように心掛けているんです。」
定期的にジムで鍛えている戸賀さんも、最近はちょっとユルめのニットを選んでいるのだそう。ムキムキボディをあえて隠すのも大人の嗜みなのかも。みなさんも、この冬ニットのフィッティング選びのご参考にされてはいかがでしょう。